エアブラシで塗装をする時には圧力が重要なポイント
2018.4.25
本格的にプラモデルを作るようになるとエアブラシを使って塗装する方も少なくはありません。
そんな時に重要なのが圧力!圧力のかけ方で塗装に違いが出てきます。
一般的な圧力やコンプレッサーを購入する時の決め手となる圧力などをご紹介します。
またエアブラシに入れる塗料の希釈濃度についても調べてみました。参考にしてみて下さい!
この記事の目次
エアブラシでの塗装の圧力は一般的にどの位?
普通塗料を使っての一般的な圧力は0.1Mpaから0.05Mpaと言われています。好みによって変わりますが、この前後で落ち着く方が多いと思います。
しかしこの圧力、エアブラシを始めて使う方は注意が必要です。
それはスイッチを入れただけの状態と、ボタンを引いて塗装している時の圧力は違うからなんです。
スイッチを入れた時の圧力を適切な圧力と勘違いしてしまうとNGです。一般的に雑誌などで紹介されている圧力はボタンを引いて塗装している時の圧力なんです。
コレをわからずにエアブラシを使用してしまうと、圧力の目安がわからず全開で吹き付けてしまい部屋中が塗装の細かな霧でいっぱいになってしまう事も・・・。
またこの一般的な圧力は塗料によっても変わってきますので、メタリック系を使用したい時などは少し圧を低めにすると良いかもしれません。
エアブラシの塗装は圧力が決め手?コンプレッサーを選ぶ時の注意点
まずは圧力がどの位あるのかしっかりと確認をしましょう。圧力には最大空気圧力と連続使用圧力があリます。注意してみて欲しいのは連続使用圧力の方です。
これがエアブラシを使っている時の圧力になり重要です。見方は数字が大きいほど大きな圧力が加わり強いエアーを出す事が出来ます。上記したように一般的な圧力があれば使いやすいでしょう。0.06~0.1程度を目安に考えてみて下さい。
次にどの位の時間使用できるのかも確認してください。連続使用時間がどのくらいあるのか?こちらは30分を目安にして、それ以上連続で使えるものを選んでみると良いでしょう。
そして次に気になるのがコンプレッサーの音。作動音と書かれているのでその数字が小さいものは大きなものよりも静かになります。ホームセンターなどで実際に動かしてみる事も可能ですが、大きな店舗と部屋の中できくのでは響き方が違ってくるので注意をして下さいね。
この作動音はマットなどを敷くことで軽減が出来ますので、音や振動が気になる場合はこのような対策をとってみるといいでしょう。
エアブラシで塗装する時、圧力を低くする利点
一般的な圧力なら塗装をする際に違いはないのでは?と思いがちですが、圧力を低くして使用すると粒子が揃いやすいのでキレイに塗装できるんです。
これは塗装が難しいメッキ調の塗装やパール系の塗装をする時に使える方法です。
そして塗料が詰まりずらいというメリットもあります。
もし詰まりやすい塗料を使っているのなら、一度圧力を低くして塗装をしてみて下さい。
これでも詰まってしまって塗装がしずらいという時には、塗料を薄めにして使用するという手もあります。
詰まりやすくても仕上りを考えたりすると、どうしても使いたい塗料があると思います。しかし詰まってしまうと一気に塗装をする事が出来ずに時間がかかったりしますよね。
圧力を低くするとキレイに塗装をする事が出来て、塗料が詰まりづらくなるという利点があり一石二鳥!これは一度やってみる価値ありですよ。
コンプレッサーの駆動方式の違いについて
コンプレッサーを選ぶ時の注意点についてご紹介しましたが、実はまだコンプレッサーによっての違いがあるんです。
それは駆動方式、これによってコンプレッサーの特徴が出てきます。
駆動方式はダイヤフラム駆動方式、ピストン駆動方式、リニア駆動方式の3種類です。
ダイヤフラム駆動方式は小型でリニア駆動方式に比べて低価格なのが特徴でした。ピストンが上下して空気を送り出し逆流防止弁が付いています。しかし最近はリニア駆動方式の価格が下がってきているので、こちらのダイヤフラム駆動方式の物が少なくなってきています。
リニア駆動方式の良い所は作動音や振動が小さい所です。磁力でピストンを動かすので価格が高かったり、低出力、熱を持つなどのデメリットがありますが、模型を作るには十分な出力があり、また低価格な物が販売されるようになりました。
しかし圧力スイッチが付いていないことが多いので、電源をつけっぱなしにしておかなくてはいけないという注意点もあります。購入する時にはこのスイッチが付いているかどうか確認しておくといいですね。
最後にピストン駆動方式ですが、その名の通りピストンが上下に動くことで圧力を作り出すものです。良い点は省スペース高圧力、そしてリニア駆動方式よりも低価格な物が多いです。デメリットは振動と作業音が大きい事、そして連続使用があまり出来ないという点です。
しかしこれを解消してくれる方法があるんです。それはサブタンクを付ける事!
これで作業音や振動が少なくなり、長時間の連続使用も可能になります。
コンプレッサーを購入する時は、それぞれのメリット、デメリットを理解して自分の使用する範囲にあったものを選んでみると良いのではないでしょうか。
エアブラシを使う時には塗料の希釈にも注意しましょう
油性のアクリルラッカーを使った場合、どの位で希釈するのがベストなのか?もちろん溶剤やエアブラシによっても違いますが目安にしてみて下さい。
塗料と溶剤の割合が1:1の場合、これはかなり濃いです。塗料が濃いと表面がザラザラになり広がりもツヤもない状態です。エアブラシが詰まってしまう場合もあるでしょう。
次に塗料が1に対して溶剤が2の場合、これでもまだ濃く表面のザラツキ感が出ています。
塗料が1に対して溶剤を3にしてみた場合、塗料の広がりが良くザラツキもあまりありません。始めてエアブラシを使う方にはおススメの希釈です。
ちなみに塗料が1に対して溶剤4はというと、やはり薄すぎる感じです。吹きつける加減も難しいです。
という事で1:3がおススメの希釈の目安です。
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