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1万円札に描かれた人物は誰?現在と過去の紙幣について

2018.8.6

「1万円札に描かれた人物といえば誰?」という質問には多くの人が福沢諭吉という正解を答えられるでしょう。

しかし、ある程度年齢が上の人になると聖徳太子の肖像を思い浮かべる人も多いはず。

現在流通している紙幣の肖像や、過去に肖像になっていた人物についてまとめました。そして紙幣の肖像に選ばれるルールとは?

1万円札に描かれた人物は現在の福沢諭吉が2人目

1万円札に描かれた人物は、「福沢諭吉(ふくざわ ゆきち)」という人で、1万円札が発行されるようになってから、2人目にお札に描かれている人物です。

1万円札が初めて発行されたのは、1958年12月1日で、その時に描かれることになった人物は、「聖徳太子」でした。

聖徳太子といえば、「十人の人が同時に言ったことを一度に聞けた」という逸話がありますが、別にそんな特技を持っていたからお札に採用されたわけではありません。

歴史の授業でも習った記憶があるかと思いますが、遣隋使を派遣したり、17条憲法を制定したり、仏教の保護に尽力するなど、数多くの功績から、お札の肖像画の人物として採用されたのです。

そして、聖徳太子の1万円札が発行されてから28年後の1984年11月1日に新しいデザインの1万円札が発行されました。

その時に描かれる人物として採用されたのが福沢諭吉です。

現在の1万円札の人物に福沢諭吉が選ばれた理由は?

現在の1万円札の人物に、福沢諭吉が選ばれた理由とは一体なんでしょうか?

これまで、日本の紙幣に描かれる人物は、主に政治家が選ばれていました。

それが、新札発行の際に当たり、文化人を採用する流れへと変わっていきました。

そこで、白羽の矢が立てられたのが、あの有名な「学問のすゝめ」の著者で、蘭学者で、教育者でもあり、慶應義塾の創設者であり、啓蒙思想家の顔もある、福沢諭吉が1万円札の人物として選ばれたのです。

ところで、日本のお札には必ず人物の肖像画が描かれていますが、その理由はご存知ですか?

その理由は、偽札を防ぐ為です。

植物や、動物のみを描いた場合ですと、多少の歪みがあっても、気付かれることが少ないです。

ですが、人の顔の場合は、「目に違和感がある」「シワのつき方がおかしい」など、わずかな歪みでも気付かれやすいのです。

1万円札など紙幣に描かれた人物。現在と過去の肖像

1万円札など紙幣に描かれた人物の現在と過去の肖像をご紹介

  • 新千円札(2004年~)-野口英世(のぐちひでよ)
    1876年に生まれ、主に細菌の研究に従事し、黄熱病や梅毒等の研究で知られています。
  • 新五千円札(2004年~)-樋口一葉(ひぐちいちよう)
    1872年生まれ、「たけくらべ」「にごりえ」など、数多くの名作を残しました。
  • 一万円札(1984年~)-福沢諭吉(ふくざわゆきち)
    1835年に生まれ、慶應義塾大学の創立、「学問のすゝめ」の執筆など、数多くの功績を残しました。
  • 二千円札(2000年~)-紫式部(むらさきしきぶ)
    生没年不詳。平安時代中期に、「源氏物語」を執筆した事で有名。
  • 旧千円札(1984年~2007年)-夏目漱石(なつめそうせき)
    1867年に生まれ、「吾輩は猫である」「坊ちゃん」など、数多くの名作を残しました。
  • 旧五千円札(1984年~2007年)-新渡戸稲造(にとべいなぞう)
    1862年に生まれ、教育者、思想家であり、農学の研究なども行い、国際連盟事務次長も務めました。
    一万円札は、デザインに変更があったものの、引き続き福沢諭吉が採用されました。
    また、二千円札は、2000年の記念に発行された紙幣(ただし、記念紙幣ではない)のため、現在新規発行はありません。

現在の1万円札など紙幣のデザインにはどんなルールが?人物の選出基準とは?

現在の1万円札など紙幣のデザインにはどんなルールがあるのでしょう?

また、人物の選出基準はどういったものなのでしょうか?

現在発行されている紙幣は、人物が向かって右側に配置されていますが、これは、デザインのルールで決められているわけではないそうです。

なので、過去に発行された十円紙幣(日本銀行兌換券乙拾円券)のデザインのなかには、人物を左側に配置しているものもあります。

お札の肖像画に選ばれる人の基準について

  • 世界規模で見ても、多大な功績を残した人物。
  • 国民に広く知られている人物。
  • 写真や、肖像画などが残されている人。

が、主に選ばれる基準だそうです。

近代の人でしたら、割と写真は残っているのですが、古い人物は探すのが、ちょっと大変そうですね。

現在の1万円札に描かれた謎の鳥の正体は?

以前の一万円札の裏面には、キジが描かれていましたが、現在の1万円札に描かれた謎の鳥の正体は一体なんでしょう?

これは、鳳凰(ほうおう)と呼ばれる想像上の生き物で、実際にいる鳥ではないのです。
鳳凰は、おめでたい鳥とされ、数多くの美術品のモチーフとなっています。

一万円札に採用された鳳凰は、「平等院鳳凰堂」に置かれていたもので、現在は、「平等院ミュージアム鳳翔館」でその姿を見ることができます。

ですので、いま平等院鳳凰堂に行っても、一万円札の裏面とは違う鳳凰が屋根の上に飾られています。

ちなみに、平等院鳳凰堂って、どこかで聞いたことありませんか?

みなさん必ず目にしてるはずですよ。

なぜなら現在発行されている、10円硬貨の表面に描かれている建物が「平等院鳳凰堂」なんですよ。

これを呼んでいて「表?裏じゃなくて?」と思って方もいらっしゃると思いますが、10円などの硬貨は、「数字が書いているほうが『裏』」というのも、豆知識のひとつとして、付け加えて置いてください。

この記事の編集者

チェスナッツロード編集部

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