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レーヨンとポリエステル、夏に快適な素材選びのポイント

2019.3.8

夏の服の素材としてもよく使われるレーヨンですが、ブラウスやワンピースにもよく使われる素材ですよね。
洋服にはポリエステル素材の服も多いですが、レーヨンとはどのような違いがあるのでしょうか?
そこで、レーヨンの特徴や、ポリエステルとの違いについてご説明します。
また、暑い夏を乗り切るための、夏の洋服選びのポイントもご紹介していきます。

夏でも涼しいレーヨンの特徴

レーヨンは絹に似せて作られた化学繊維です。滑らかな肌触りで、肌に当たったときにひんやりと感じれるので夏に心地よい素材です。ドレープ性があり、発色も素晴らしいので高級感もあります。綿や麻のように生地にハリがないため、体にもサラリと馴染みリラックス感があります。

レーヨンは吸水性が高くデリケートな素材

暑い夏に汗をかいてもすぐに乾くので肌にはりついてしまうことがありません。レーヨンは衣類の他にも寝具などによく使われています。

レーヨンはデリケートな素材のため、扱いが難しい面もあります。

吸水性に優れている反面、水に弱いため家での洗濯には向きません

洗濯にはクリーニングを利用することをおすすめします。家で洗濯をする場合でも水に長くつけておくことは避けて、できるだけ短時間で洗うことがポイントになります。洗濯をすることで縮んでしまったり、シワができてしまうことがあります。

夏の服に多いレーヨンの取り扱いについて

レーヨンは化学繊維の中では扱いが難しく、デリケートな素材です。普通に洗濯をしてしまうと大きく縮んでしまうことがありますので、家で水洗いができないものも多くあります。

レーヨンを洗濯したいときは必ず洗濯表示を確認するようにしてください

家庭で洗濯ができる場合でも、水洗いして乾いたときにはシワになってしまうことがあります。アイロンを使うことはできますが、水に弱いのでスチームを使うことはできません。
酸性の液体にも弱いため、醤油やドレッシングなどの食べこぼしには気をつけてください。そのままにしてしまうと、生地に穴があいてしまうこともあります。

レーヨンは扱いが難しい素材ですが、一年中着ることができる素材です

洗濯の際は水に長くつけないように素早く洗い、生地を傷めないようにやさしく取り扱うことがコツです。

レーヨンとポリエステルの違いとは

レーヨンは木材パルプが原料の再生繊維で、絹のような美しい光沢とドレープ性が特徴です。化学繊維の中では静電気も起こりにくく、熱にも強い方です。吸水性に優れていますが、水には弱いという特徴があります。

ポリエステルは石油が原料の合成繊維です

化学繊維の中では衣類に最も使われている素材で、強度があり丈夫なので扱いが簡単という嬉しい面があります。シワにもなりにくく型崩れもしないため、洗剤や洗い方を選ばずに洗濯をすることができます。静電気がおきやすく、汚れがついたときは落としにくいというデメリットもあります。

レーヨンは扱いが難しいですが高級感があり、サラリとした肌触りで着心地も良いのが特徴です。クリーニングに出さなければならない場合が多いため、お出かけ用の洋服などに向いている素材です。

日常着ならポリエステルです

生地の中でも比較的安い価格で、シワになりにくく丈夫なので家で気軽に洗濯をすることができます。また、濡れてもすぐに乾くため汗をかいてもベタベタしないので着心地も良いです。

レーヨンやポリエステル素材の洗濯方法

ポリエステルは洗濯機で気軽に洗濯をすることができますが、レーヨンは水に弱くデリケートな素材なので家で洗濯することができない場合もあります。どちらの素材もまずは洗濯表示を確認し、洗濯をする前に色落ちをチェックするようにしてください。

レーヨンもポリエステルも洗濯表示を確認する

衣類のタグに洗濯表示があります。洗濯機や桶のマークがある場合は家で洗濯をすることができます。洗濯機の中に弱という文字があったり、桶の下に横棒がある場合はやさしく洗う必要があります。この場合は洗濯機の中でもやさしく洗えるドライコースや手洗いコースを選んでください。

桶のマークに手があったり手洗イという文字があれば、洗濯機は使わずに手洗いをしてください。桶にバツ印があるマークは家で水洗いができないことを意味しています。クリーニングに出すようにしましょう。

色落ちを確認する

衣類の裏側の目立たない部分に使用する洗剤の原液を少量つけます。数分おいてから白い布で洗剤をつけた部分をおさえてみてください。布に色が移っていなければ、色落ちがする心配はありません。

布に色がついている場合は色落ちをしてしまいますので、クリーニングに出してください。洗濯表示を見て水洗いができる場合は家で洗濯をすることができますが、色落ちをしますので他の衣類と一緒には洗わずに、単独で洗うようにしてください。一緒に洗った衣類に色が移ってしまうことを避けるためです。

レーヨンの洗濯方法

ポリエステルは気軽に洗濯をすることができますが、レーヨンは水に弱い性質があるため、家で洗濯をする場合は注意が必要です。洗濯洗剤はおしゃれ着洗い用の中性洗剤を使います。代表的なものにエマールやアクロンなどがあります。

洗濯桶に水をためたら中性洗剤を溶かして洗濯液を作ります。

  1. 洗濯桶に洋服をつけ、上から手のひらで押すようにして押し洗いをします。揉んだり擦ったりはしないで、やさしく押したり離したりしながら洗ってください。
  2. キレイな水にかえて、すすぎます。すすぎもやさしく短時間で行ってください。
  3. 洗濯ネットに入れてから、洗濯機で脱水をします。30秒位の短めに設定してください。脱水が終わったらシワにならないようにすぐに取り出します。
  4. 風通しの良いところで陰干しをします。日光に当たると変色してしまうことがありますので、必ず日陰に干してください。

ポリエステルはやや暑め。夏の洋服選びで気をつけたいこと

レーヨンもポリエステルもサラリとした感触で、夏にも気持ちよく着ることができそうですが、ポリエステルは決して涼しい素材ではありません。ポリエステルの中には生地が薄いものや夏向けの衣料も多くありますが、汗をかいたときに肌にはりついて不快に感じることもあるようです。最近ではポリエステルの開発も進み、汗をかいてもベタベタしないですぐにサラリと乾くものが多くなってきました。

レーヨンは吸湿性に優れているので、汗をかいてもサラリとして着心地が良いですが、水に弱いため気軽に洗濯をすることができません。レーヨンは着る時を選び、汗をよくかく夏は避けたほうが無難とも言えます。

夏の暑い時期にはレーヨンやポリエステルよりも、綿や麻といった天然繊維を選んだほうが良いでしょう。綿と麻は通気性が高いので涼しく、丈夫な素材なので洗濯にも強いです。

レーヨンもポリエステルも一年中着ることができる素材ですが、レーヨンは扱いが難しくポリエステルは強くて丈夫という特徴があります。着る時期やシーンに合わせて上手に素材を選んでください。

この記事の編集者

チェスナッツロード編集部

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