前歯の治療!保険がきかないものときくものの違いを解説!
2017.12.25
前歯の治療は保険がきかない・・・。そう言われていましたが、本当はどうなのでしょうか?
今では前歯の治療に保険が適用できるとなっていますが、実は限度があるようです。
保険がきく前歯の治療ときかない前歯の治療、その違いについて調べてみました。
この記事の目次
前歯の治療は保険がきかない?ホント?
前歯を治療する場合、保険がきかないといわれていたのは数年以上前の話です。今では条件によっては保険を適用して前歯の治療を行うことができます。
ただし、保険で治療できる前歯の治療には限度があります。前がプラスチックで後ろが金属になっている前装冠というものです。
普通に生活する分には、前から後ろの金属はほとんど見えません。価格はその歯の状態にもよりますが、形成料金を含めたとしても1本約7000円くらいのようです。
2年間の保証もあるので、もしその間に再治療となったとしても同じ歯科医院であれば無料でしてもらうことができます。(詳しくは通院している歯医者に問い合わせしてみてください。)
しかし、保険適用の前歯は年数が経ってくれば色が変わってきます。
保険がきかない前歯の治療は、前歯が残っていない場合や土台として使えない場合です。
たとえ歯が残っていたとしても、その歯をつなぐブリッジが保険適用とならない場合もあります。
前歯の治療は保険がきかないというわけではありませんが、保険適用外のセラミックの歯とはかなり違います。
その違いを理解して、治療を行うようにしましょう。
保険がきく前歯と保険がきかない前歯の違いとは?
保険適用の前歯(プラスチック)と保険適用外の前歯(セラミック)では具体的にどんな違いがあるのでしょうか?
保険適用の前歯は、金属の土台と金属の冠の表面にプラスチックを張り付けるようになっています。
金属は唾液のような水分のあるところではイオン化してしまい、溶けだしてしまいます。そしてその溶けた金属の成分が歯茎を黒くしてしまうことがあります。
黒くなってしまった歯茎をもとに戻したくても、歯茎ごと取って他の歯茎を移植しないと色は取れません。
しかし保険適用外のセラミックは金属を使っていません。そのため、歯茎が黒くなるという心配はせずにすみます。
保険がきくプラスチックを張り付けた差し歯も、口の中で水分を吸収して劣化しやすいものです。そのため黄色く変色してしまうことがあります。
しかし、セラミックの場合は水分があるところでも変色することはありません。
また、保険適用の前歯は、金属とプラスチックの2層構造となっているため、形が大きくなってしまうという特徴も持っています。
保険がきかない前歯「セラミック」の特徴とは?
保険がきかない前歯(差し歯の場合)でも、その種類によって金額には差があります。
まず「ハイブリッドセラミック」。保険適用外の差し歯の中では比較的金額は安くなっていますが、それでも高額な金額です。
金属を使っていないので、素材自体が強くなっています。前歯以外でも噛み合わせで力が入る箇所で使用することができます。
しかしレジンが含まれているので、年数が経ってくると変色してきます。
このレジンを含んでいないのが「オールセラミック」ですが、値段もハイブリッドセラミックにくらべると高いようです。
前歯の差し歯として使用されることが多く、着色しにくくなっています。年数がたっても変色しません。
しかしセラミックなので、割れやすいというデメリットがあります。
セラミックは金属を使用していないので、金属アレルギーの人でも安心して使用できるのがメリットの一つです。
前歯を差し歯にする前に、しっかりとカウンセリングを受けよう!
前歯を差し歯にする場合、しっかりとカウンセリングを受けるようにしましょう。
差し歯は強度や審美性、金属の使用の有無によっていろいろな種類があり、費用も違います。
種類やそれぞれのメリット・デメリット、治療に要する期間や費用などについて詳しく説明してもらいましょう。
少しでも疑問に思うこと、心配なことがあれば相談しましょう。
差し歯の治療は、医師の技術によっても仕上がりが違うと言われています。
治療実績のある歯科医院を選ぶようにしましょう。治療の実例として、治療前と後の写真を見せてもらうとよいでしょう。
保険適用外の差し歯の治療の保証期間や保証内容は、歯科医院によって条件が違う場合があります。
しっかりとその内容を確認するようにしましょう。万が一差し歯の治療に保証がついていない歯科医院だったら、他の歯科医院にした方がよいでしょう。
前歯で印象が変わる?治療は慎重に進めよう
女性であっても男性であっても、前歯は笑った時に目立ちます。
前歯が欠けていたり、タバコのヤニで黒くなっていると、素敵な笑顔も台無しになってしまいます。前歯次第でその人の印象が変わってしまうかもしれません。それくらい大事なのです。
前歯を治療する場合、大きく分けると2つの方法があります。
虫歯や打撲等で歯が小さく欠けた部分を似た色のレジンを詰める
虫歯等の部分を最小限に削って、その欠けた部分にレジンを詰めて固めるという方法です。
レジンの材質や歯との接着性も良くなってきていて、色の種類も増えました。
自分の歯を最大限に残せるというメリットがある反面、レジンは水を吸う性質があるので、年数が経つと色が悪くなってしまうのがデメリットです。
歯全体を一層削って、上から歯の形をしたかぶせものをする
虫歯が大きかった場合や歯の神経を取らなくてはいけない場合に行う方法です。
このかぶせもの(冠)の材質にはいろいろな種類があり、保険がきくものときかないものがあります。
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