野良猫を捕獲する時は失敗を避けるためにも入念な準備が必要です
2019.3.24
野良猫の捕獲に失敗してしまうと、警戒心がさらに強くなり捕獲が難しくなるばかりか、姿さえ見せてくれなくなる可能性があります。
猫を捕獲する場合は、入念な準備をして失敗しないための段取りが必要なのです。
では、どのように捕獲すればいいのでしょうか。捕獲のポイント、注意点とは?
無事に捕獲した後は、すぐに動物病院へ行きアドバイスをもらいましょう。
この記事の目次
野良猫の捕獲は失敗すると警戒するので慎重さが必要
野良猫は警戒心が強く、準備を整えて捕獲を試みても、失敗してしまうことがあります。しかし一度失敗をするとさらに警戒心が強くなってしまうので、二度と同じ場所に姿を見せなくなってしまうことも…。
そのような事態を避けるためにも、万全の準備をして確実に捕獲できるようにしたいですね。
野良猫を捕獲するときには、まず必要な用具を揃えておきましょう
どのような猫を捕獲するのかによって、使う道具や方法は異なりますが、必ず必要になる道具もありますので、まずはそちらから確認していきましょう。
「キャットフード」や「おやつ」は、捕獲の際に必ず必要になります
ペットショップで購入するか、身近に猫を飼っている人がいる場合には少しだけ分けてもらうとよいでしょう。
猫を捕獲するときには、捕獲する側が怪我をすることのないよう「軍手」「長袖」などを着用することが大切です。
猫が暴れてしまった時のために「洗濯ネット」も用意しておきましょう。
猫を捕獲したら、動物病院につれていくための「キャリー」が必要になります。保護する猫の大きさに合ったものを用意しておきましょう。
失敗を防ぐには?野良猫を捕獲する際のポイント
野良猫を捕獲するときには、強い警戒心を解くことが最優先です。
警戒心を解くまでには時間がかかりますが仕方ありません。失敗しないためにも、ここは逸る気持ちを抑えて、慎重に行動しましょう。
1~2週間程度、一定時間に野良猫に餌をあげます
餌がもらえることがわかると、野良猫は毎日そこに訪れ、餌を食べるようになります。
同じ時間、同じ場所を意識しましょう
猫が餌を食べに通ってくるようになったら、2週間を過ぎた頃にキャリーを使用します。
キャリーは、必ず普段餌を置いている場所に置くようにします。同じ場所に置かれてあれば、猫はあまり警戒せずキャリーの中に入りますので、なるべくキャリーの奥に餌を置いておきましょう。
野良猫がキャリーの奥に入ったら、静かにキャリーの入り口のドアを閉めます。
もしも警戒してキャリーの中に野良猫が入ってこない時
キャリーの手前から餌を1粒ずつキャリーに向かって置いていきます。
そうすると、餌を食べ進めながら次第にキャリーの中に誘導できるというわけです。
餌を与える段階で野良猫と仲良くなれた時には、キャリーの使用は必要ありません。
頭を撫でられる程度に慣れているのであれば、餌を食べているすきにそっと脇に抱えて抱き上げ、捕獲してから落ち着いてキャリーに入れ、動物病院に連れていきましょう。
一度捕獲に失敗した野良猫を再び捕獲するためには捕獲器が必要
あらゆる手を使っても、猫が懐いてくれなかったり、キャリーに入るのを嫌がるような時には、「捕獲器」を使う必要があります。
一度捕獲に失敗していたり、他の場所で捕獲されそうになった経験がある猫は、警戒心がさらに強くなっているので、自力で捕獲することは難しいかもしれません。
捕獲器の中に餌を入れたり、捕獲器手前から餌を置いて誘導したりする方法で捕獲器を設置したら、遠く離れたところで待ちます。
野良猫が中に入ると扉が自然と閉まるのでこちらがタイミングをとる必要はありません
ただし、捕獲器は扉が閉まる時にガシャンと音がするため、野良猫にとって怖い経験になります。
健康状態が心配な時、緊急時には仕方がありませんが、そうでない場合には猫のためにも極力使用は控えたいですね。
野良猫を捕獲前に知っておきたいこと
野良猫を確実に捕獲するためには、たっぷりと時間を掛けることが大切だということはわかって頂けたと思います。
野良猫を捕獲するときには、時間をかけて仲良くなることが一番ですが、仲良くなりたいがために、猫が嫌う行動をしていませんか?
いくつか猫が嫌がる人間の行動を紹介しますので、自分の行動に当てはめてみてください。
「急に近づく」「急に手をのばす」などの行動は猫の警戒心をさらに高めてしまう恐れがあります。
人間に慣れていない野良猫が、人間は危険なものだと判断しないように、急な接近はしないようにしましょう
「猫の目を見すぎる」ことは、ケンカの合図になってしまいます。
目が合った時には、あまり見続けることはせず、視線をそらしてあげましょう。
香水や柑橘系のにおいは猫が嫌うにおいです。
近くに寄ってこないのは、においが原因かもしれませんよ。
猫が苦手な行動が予めわかっていれば、野良猫と仲良くなるまでの時間も短くなるかもしれません。
野良猫捕獲の際には、このようなことにも注意してみてくださいね。
野良猫を捕獲した後は動物病院へ連れて行こう
野良猫を捕獲したら、野良猫の健康状態を確認するためにも早急に動物病院に連れていきましょう。
栄養不足や、思わぬ病気などがみつかる場合もあります。
検査費用はある程度用意しておく必要がありますが、検査をすることで猫の状態が把握できるため、野良猫のためにも、これから保護しようとしている飼い主のためにもなりますね。
健康状態の確認と併せて行いたいのが、野良猫なのかどうかの確認です。
もしかすると、迷い猫の届けが出ていたり、首輪などに飼い主の情報が記載されている場合があったりするかもしれません。
動物病院によっては、マイクロチップの確認ができる病院もありますので、マイクロチップが付けられている猫を保護した場合には、確認可能な動物病院に連れて行くのがよいでしょう。
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