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金魚を塩水浴させた後の水換えポイント、注意点とは

2018.2.15

金魚の病気治療などの目的で、昔から広く知れ渡っているのが「塩水浴」です。

ある程度回復してきたら真水に水換えすることが必要になります。

そこで今回は、金魚を塩水浴させた後の水換えポイント、注意点、塩水浴の効果などについてご説明します。

金魚の塩水浴はどのくらいさせるべき?水換え時期は?

金魚を塩水浴させる場合、どのくらいの間行うべきなのでしょうか

金魚の体力回復が目的であれば、3日ほど塩水浴をさせるだけで問題ありません。
病気治療のための塩水浴であれば、病気の症状によりますがだいたい2週間以上は続けるといいでしょう。

餌やりに関しては、金魚の状態を見て、お腹がすいているような餌を欲しがるようなしぐさをしていれば、少量の餌を与えて構いません。餌後は金魚の様子をみましょう。

汚れやすい水質になりますので、食べきれる量の餌をあげ、食べ残した分はきれいに取り除いておきましょう。

ろ過装置つけない為、小まめに水替えをすることも大切です。
方法としては、毎日塩分の含まれた水を用意し、3分の1程度を交換していきます。バケツが2つ以上必要になります。

塩分は病気の原因となる寄生虫や細菌を弱らすことができますので、バクテリアにも影響を与えてしまいます。ろ過機能が落ちてしまう原因になるので、小まめな水替えが必須なのです。

塩水浴した金魚を真水に水換えする際の注意点とは?

塩水の抜き方にもコツがあります。

1日目は、水槽の塩水の大体1/5ほどを取り、真水を少しずつ入れていきます。
この時、30リットルやったら6リットルなど、必ず塩の残量を計算することが大切です。

30リットルで0.5%の塩水の場合、塩の量は1リットル中に5gあることになります。つまり、30×5で150gの塩水があるということになります。これが最初の塩水時の塩の量になります。

それから6リットルの塩水を抜くので、6×5で30g。最初の塩水150g-30g=120gという計算になります。

そこに真水を足して30リットルにするので、30リットルで150gだった塩水が120gになります。この時点で塩水は、1リットルに4gの塩がある計算になります。

次の日は1/4の塩水抜いていきます。

上記のような計算をしていくのですが、8リットルを抜いて真水を8リットル足すとすると、32gの塩を抜く計算になります。

翌日に1/3の塩水を抜いて真水を足し、翌々日は1/2の塩水を抜いて真水を足していくなどして、徐々に塩を抜いていくのです。

金魚を塩水浴させてから水換えするとどんな効果が得られるの?

塩水浴には殺菌効果があるのは説明した通りです。

単純に塩化ナトリウムである塩には殺菌効果があるため、塩分によって寄生虫などを弱らせる効果が期待できるとされているのです。
でも塩水にするのは、たった0.5%の濃度です。その濃度で殺菌効果が本当にあるのか疑問にも持たれると思いますが、浸透圧を利用した脱水作用による殺菌作用も期待できるとされています。

塩水浴による効果はいろいろですが、殺菌という点ではいずれにしても効果が期待できるといえるでしょう。

塩には新陳代謝を高める効果もあるため、傷の回復や粘膜の再生を助ける効果もあるとされています。
体力の落ちてしまった金魚も、塩水浴によって粘膜の再生を助けることができれば、細菌から身を守ることや金魚自体の保護能力を高めることもできるのです。

塩素やアンモニア、硝酸塩などから受けるダメージも回復させる効果もあるとされています。

本当に金魚を塩水浴すべきかどうかの見分け方

病気の原因が特定されている場合は、その病気に効果がある薬を使って薬浴させてあげる方が良いでしょう。

それは、塩水浴によって弱った金魚が回復する可能性も高いですが、すでに発症してしまった症状に対しては、治癒するまでにかなりの時間を要します。また病気が治る前に、新たな病気を併発してしまう事もあるのです。
細菌性の病気だとそういった傾向が強いでしょう。

 

塩水浴を行う場合は、

  • 観賞魚を購入した際のトリートメントを行う場合
  • 原因が特定できないけど、明らかに金魚が弱っている場合、
  • 金魚の症状が特定できても、それに効く薬が手元にない場合
  • ナマズの仲間など、魚病薬が使えない魚種の場合

になります。

 

治るまでに塩水浴を行うのが基本ですが、低濃度塩水浴であっても、長期間使用してしまうと魚になんらかの影響を与えてしまいます。

途中で病気が特定できて薬浴に切り替える場合は、塩水浴中の隔離したケースに直接投与はしないでください。

金魚の水換え頻度と手順は?

水替えは、部分的に水を替えていく方法と、全ての水をいっぺんに替えてしまう方法があります。

部分的に水替えをする場合は、1~2週間に1回が目安となっています。

全体的に水替えをする場合は、月に1回程度で問題ないでしょう。

ろ過措置の掃除については種類によって違うので一概には言えませんが、ずっと使っているうちに大体の頻度がわかってくるはずです。

夏場など水温が高い時は水中の酸素も減りやすくなります。
水も汚れやすくなるので、いつもよりは少し回数を増やしてあげると安心です。

金魚の口がパクパクしている、水が臭う、泡がなかなか消えない、金魚が餌を食べないといった場合は、水を替えるサインです。

 

水替えの手順

  1. 前もってカルキ抜きをした新しい水を準備しておく
    水槽から抜く予定の水と同じくらいの量を用意し、この時数日前から汲み置きしておくと便利です。
  2. ポンプを使って水(1/3~1/2)を抜いて捨てます
    専用のポンプがあるのでそれを使うと便利ですが、水槽の底のほうにゴミなどが溜まるので、できるだけ下のほうの水をくみ上げるようにするといいでしょう。
  3. カルキ抜きをした水を入れる

これでOKです。

この記事の編集者

チェスナッツロード編集部

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