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金魚の塩水はバクテリアにいいワケや注意点を紹介します

2018.4.11

お祭りや縁日で金魚すくいをして、そのまま飼っているという人も多いのではないでしょうか。

金魚はわりと丈夫な観賞魚ですが、やはり病気になることもあります。

金魚のバクテリアには塩水がいい?塩浴は金魚が元気がない時に効果があるそうです。
そのやり方と注意点を紹介します。

また金魚が病気になるのを防ぐ方法は、あるのでしょうか?

金魚のバクテリアには塩水がいい?塩水がいいわけ

僕が働いていたホームセンターでも金魚や飼育用品の取り扱いをしていました。子供から大人まの方まで多くのお客様の対応をさせていただきました。

その仲には「飼っている金魚が元気がない」「家の水槽に入れたら数日で死んでしまう」「白い斑点が出来ている」などの金魚のトラブル相談に来る方も多くいます。特に夏の時期、おまつりの金魚すくいの頃になると多くなります。

金魚が弱っていく原因は色々あります。水質、病気、ストレス、エサなど。原因にあった対処をして環境を改善しないといけません。環境を変えてもすでに弱っている金魚を元気にするのは素人ではとても難しいことです。そこで活躍するのは「塩」

どうして塩がいいの?

僕もお店に金魚を納品している業者の方に聞くまで知りませんでした。聞いても「え?」「塩水魚じゃないから死んでしまうのでは?」と疑ってしまいまいたが、実際に塩を入れるとお店の金魚は元気になりました。

金魚のバクテリアには塩水を入れるとこんな効果が3つある。

  • 殺菌効果
  • 浸透圧の調節作用
  • ダメージの修復

このように塩には色々な効果があり、金魚の水槽に塩を入れることを塩浴といいます。

初めて飼う方でどのように塩を入れたらよいかわからない方は、お近くのペットショップなどにお問い合わせください。

金魚のバクテリアは塩水で弱る?

塩浴の時間は?
体力を回復させる場合は3日程度塩浴させます。しかし病気の治療の場合は2週間以上続けることもあります。そんな時のエサやりはお腹がすいているようなしぐさを見せている場合は少しのエサをあげましょう。いつもより汚れやすい水質になっているので食べ残しはきちんと取りのぞきましょう。水は出来るだけ毎日、塩分の含まれた水と1/3程度交換します。

塩浴でバクテリアが減る?
病気の原因となる寄生虫や細菌を弱らせる塩分は同じようにバクテリアにも影響を与えます。病原菌を同じように完全にいなくなるわけではありませんが、活動自体が鈍くなっらり弱くなったりします。こまめな水替えが必要です。

塩浴した金魚の戻し方
金魚が元気になっても、通常の水槽にいきなり戻すのはやめましょう。それでまた弱っては困ります。水替えの時に、カルキだけした水と1/4程度を交換してだんだん慣らすようにしましょう。

金魚のバクテリアに塩水をする際の注意点

金魚を塩浴、塩水浴を行う場合の注意点

金魚に塩浴、塩水浴をさせる場合、手軽にできると考えている人も多いかもしれませんが、注意しなくてはいけない点もいくつかあります。

アンモニア中毒
塩浴をさせる場合に気を付けることの1つにアンモニア中毒があります。意外と見落としがちですが、塩浴させる場合はいつも飼育している水槽からは隔離して、別の水槽やバケツなどに塩浴させます。
その場合バクテリアがいない新しい水になるので、長期の飼育になるほど、どんどんアンモニアが分解されないで溜まり続けます。対策は、水量の大きな容器で塩浴させる、こまめに水をかえながら塩分濃度を保つということになります。中毒には注意しましょう。

0.5%の塩水でも金魚に害はある
0.5%の塩水でも金魚に無害ではありません。リスクは低いですが金魚もいきなり塩水に入れられるとショックを受けます。

塩水が苦手な個体、塩水を行うべきでない金魚もいる
金魚にも個体差があります。05%くらいの塩水なら大丈夫と思うかもしれませんが、05%でもダメという金魚もいます。塩水する場合は、金魚が弱っていないか注意しましょう。

金魚が病気にならないポイント!

金魚を病気にさせない為の注意ポイント

水槽の中の環境を整えて病気を予防する。金魚の病気は、水質が悪くなったり、ストレスが原因のことが多いです。病気の予防として、水槽の水をキレイに保つことが大切です。金魚はアンモニアと排泄します。このアンモニアが金魚にとっては猛毒になります。普段はバクテリアがある程度分解してくれますしかし、水槽内に少しづつ溜まっていきます。そなると、水槽の中にアンモニア度が高くなってしまい、金魚が段々と弱っていきます。

病気を持ち込まない

すでに金魚がいる水槽に新しい金魚を入れる場合、新しい金魚が病気を持っている可能性があります。新しく金魚を入れた場合1~2週間ほど別の水槽で0.5%の塩水もしくはグリーンFなどの感染症用の薬で薬浴させて様子をみましょう。

金魚が病気?よく観察しよう!

病気の前兆を見逃さない

病気にかからないように、環境を整えることが一番ですが、病気にかかってしまう場合もあります。そのような時は病気が本格的になる前に気が付くと治療もスムーズに進みます。

はなあげが見られるときは酸素の補給を!

金魚すくいなどで、金魚が水面に近くに集まり、口をパクパクさせている行動をみたことありますよね。これは「はなあげ」と呼ばれる行動で、水中の酸素が極端に少なくなった時に、呼吸困難になり苦しくなってする行動です。水面の近くの酸素が比較的多く含まれている水を取り込むことで急場をしのいでいます。

この行動が続くと金魚は呼吸困難で死んでしまったりします。無理な呼吸をするとエラに負担がかかってしまい、病気になる可能性もあります。このような行動が見られる場合はエアーポンプなどで酸素を補給してあげましょう。

この記事の編集者

チェスナッツロード編集部

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