物理と化学にはどんな違いがあるの?勉強方法について
2018.4.2
授業の選択などで物理か化学どちらかを選ばなければいけないという事もあると思います。
しかし、違いがよくわからないという方もいるのではないでしょうか?考え方についてや、勉強の違いについてご紹介していきます。
また、受験や就職にも違いが出てくるようですよ!違いをしっかり確認してよく考えて選択しましょう!
この記事の目次
物理と化学の違いはなんなの?
物質の変化は、物理変化と化学変化があります。化学的な組成の変化があり、異なる物質になるかどうかが違いと言えるでしょう。
化学変化とは?
物質が他の物質に変わり持っていた特性までもが変わることを言います。
化合・分解・複分解・置換・重合が化学変化の種類となります。化学変化は、物質単独では変わりません。
木や紙を燃やすと二酸化炭素と水となります。
二酸化炭素になってしまうと、元の炭素原子に戻ることはあっても木や紙という物質には戻りません。このように、化学は物質や特性などが変わること、科学と分けるために「ばけがく」とも言われています。
物理変化とは?
物質の状態が変わることを言います。物質が、固体、液体、気体に変化することをさします。水は凍らせると固体になり、沸騰させると気体になりますよね。形状が変わることが物理変化となります。
ばねが伸び縮みや、食塩や砂糖を水に溶かして水溶液となるのも物理変化です。形が変わっても物質の本質は変わりません。水を加熱して水蒸気に変化しても成分が変化しているのではありません。
表面がぬれる、金属が曲がるなども物理変化となります。
物理変化には状態変化・変形・溶解・混合があり私たちの身の回りにもよく起こる変化と言えるでしょう。
化学式が変わるものが、化学変化となり変わらないものが物理変化になります。
物理と化学の違いは予測の違い?
物理と化学の違いは、結果を予測しやすいのが物理、予測しにくいのが化学と言えるかもしれません。
物理のカテゴリーにあるものは比較的現象を予測しやすく、化学のカテゴリーにあるものは現象を予測しにくいです。
物理の場合
新しい材料を調べるときに引っ張ったらどのくらいで壊れるかを予測したいときには材料の強度を測定することによりかなり正確な予測を立てることができます。
テストピースを製作し、実験やテストをすると予測とほぼ同じ結果になることが多いのが物理です。実験結果と予測がまるで違うときには、実験の仕方が間違っている可能性があります。
化学の場合
全く新しい組成を持った物質の液体 A、Bがあり液体の組成を分析することができてもA、B を混ぜた場合にどのような組成の物質ができるか予測することは難しいと言えます。
実験やテスト結果は、予測と異なることが多いため物理と比べて実際に実験をしてみなければ分からないのが化学となります。
このため、「物理」と「化学」では「化学」のほうが難しいと言えるでしょう。
物理と化学には勉強の方法に違いがあります!
物理と化学の勉強方法はどうなのでしょうか?
物理は理論さえ理解できればなんとかなるのに対して、化学は各分野をとにかく覚える、知ることが大切となります。
物理は、各分野を突き詰める勉強を進めていれば高得点が安定して取れるようになるでしょう。理系の受験生で物理を選ぶ人が多いのはこのためとも言えます。理解がしやすく点を上げやすいので化学より人気なのでしょう。
化学の勉強法
どの程度まで勉強をするかによって難易度が大きく変わってきます。基礎までやるか応用までこなすかで勉強の大変さがまるで違うでしょう。
物理の勉強法
範囲は狭いが理解の難しい部分を勉強する科目となり化学は各分野で基礎から知識を固めていく科目になります。
しかし、物理が苦手という受験生は多くいます。物理は解くことは簡単かもしれません。ですが理解してイメージできるようになるまでが大変なのです。
大学受験の場合、公式を覚えているだけではいけません。問題集を使って色んな問題を解くといいでしょう。
物理と化学どちらを選ぼう!受験に違いがある?
化学、物理、生物のどれを選択しようか迷っているのであれば、まずは自分の目標とする大学や学部を決めることから始めてみましょう。
目標とする大学や学部を決めることで受験するために必要な科目がわかるでしょう。自分の行きたいところがどうしても決まらない人は、自分の得意な方の科目で決めましょう。
文系の人は化学か生物を選択する人が多いようです。文系の人はセンター試験の場合、生物を選択する人が多いです。
理系の人は、学部が決まっていないのであれば物理を選択するといいでしょう。生物を選択してしまうと受験できる学部が大幅に減ってしまうので、物理を選択することをおすすめします。
物理と化学の選考で就職にも違いがでる?
大学、大学院と物理を専攻しましたが、企業への就職の幅で考えると物理のほうが就職しやすいかもしれません。
あくまで物理学の普遍性からくるものとなります。専攻を生かす研究職に就くのであれば、違いはあまりないでしょう。
民間企業で就職活動をしてみると、専攻科目はあまり関係ないことがわかります。理学系の場合は、大学で研究したことを生かしたいなら究室に残ったほうがいいとなります。
就職活動を有利に進めいのであれば、工学部系がいいでしょう。
専攻とまったく関係の無いところに就職しても、物理の知識を活用することがあります。あまり就職に有利や不利はないので、好きな科目を選ぶといいでしょう。
就職先の例として、化学系は薬品、樹脂、石油化学、触媒メーカー等、物理系は、機械メーカーの技術研究部門や開発部門などがあります。
物理学は専門分野にもより、自動車や航空機メーカーの流体力学や風の抵抗をなくす技術の専門家という道もあるでしょう。
- 雑学・教養