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うさぎの避妊手術は術後の食事がポイント?術後の注意点

2018.4.13

うさぎは歳をとると子宮の疾患発生頻度が高くなる傾向があります。そこで、元気に長生きして欲しいために避妊手術をする飼い主さんも多いです。

しかし、お腹にメスを入れる避妊手術はうさぎへの負担も大きいので心配ですよね。

そこで、避妊手術の必要性や術後に注意すべきポイントなどを調べてみました。避妊手術のエピソードもご紹介します。

うさぎの避妊手術の費用は?術後は食事に細心の注意が必要?

うさぎの避妊手術費用は、10000~40000円くらいです。

犬や猫とは金額に差がある理由は、主に麻酔の量によるものであることが多いようです。
犬や猫の場合は、手術前の一定時間は餌を与えない「絶食」をする必要がありますが、うさぎは必要ありません。

犬・猫は手術中に嘔吐する恐れがあるのですが、うさぎはそれがないからです。

ただ、いつもよりは控えめに与えておく方がいいという意見もあります。

手術の後は、腸内バランスが崩れるのを防ぐためにも食事を摂らせることが必要です。

もし食べたがらない場合には、エサをペースト状にするなどして注射器などで口の端から流し込んで与えるといいでしょう。

手術が終わったら、翌日の夜までには食事をさせるように注意してください。

この手術後の腸内管理は、その後の健康のためにもとても重要なことです。

うさぎの避妊手術の前後に注意する事は?

うさぎが避妊手術を受けることになったら、手術前・後の注意点やアドバイスを獣医師からしっかりと聞いて、その通り行動しましょう。

手術まえには触診・レントゲン・エコー検査・血液検査などが必要になるので、病院によっては前日から預けることを求められる場合もあるようです。

病院によっては手術当日に連れて行って大丈夫という場合もあります。

手術前に特に事前に必要なことはないのですが、普段より多い食事を与えたり、興奮させることは避けましょう。

術後、特に注意が必要なのは手術後に縫合した糸をうさぎがかじってしまうこと。

メスの手術では、腹部の毛を剃って開腹手術を行います。

この傷を縫い合わせた部分をうさぎが気にして、縫合糸などをかじってしまうことがあるのです。

縫合する糸の中には、皮下組織に埋没させると、時期に体に吸収されていき抜糸の必要がありません。

特に問題はなくても、術後の経過確認のために1~2週間後、再度獣医師の診察を受けましょう。

うさぎが避妊手術の術後に性格が変わってしまう事がある?

避妊手術の後、ホルモンバランスが乱れることで、それまでとは行動や性格に変化が起こることがあります。

また、手術そのものの影響よりも、術後に必要になった投薬などがうさぎに警戒心を抱かせた可能性もあります。

「性格が変わった」というより、手術の過程で「うさぎが嫌いな抱っこ」をされた。抑えつけられて検査や薬を飲まされた。

そんな体験が、人間や周囲に対して警戒心を持った原因かもしれません。

うさぎは「嫌なこと」を記憶していて、手術から時間が経っても「また同じことをされるのでは」という気持ちになっているのではないでしょうか。

たとえ飼い主であっても、再度信頼されるまで少しのあいだ警戒されるかもしれませんね。

危険を察知して逃げるうさぎの本能がさせることなので、落ち着くまでは温かく見守ってあげることが大切なのだと思います。

我が家のうさぎの避妊手術の術後の様子

手術を終え、帰宅したうさぎは真っ先にコタツの中に飛び込みました。

おそらく身を隠したいということがあったのでしょう。

痛みに耐えるように体を小刻みに震わせる姿を見ていると、飼い主の責任とはいえ心が痛みます。

何か食べさせたいけれど、全然食べようとしてくれない。そんな姿を見ては胸がチクチク…。

でも、数時間ほど経って落ち着きを取り戻してきたのか、好物のリンゴをあげると、ほんの一口食べてくれました。

結局その日は、水は飲むもののほとんど食べられない状態でした。

それでも、翌日にはリンゴや牧草ペレットなどを少しずつ食べるように。

手術から丸24時間も経過したころには、ペレットをおねだりして、もりもり食べ始めました。

3日も経つと牧草も食べられるようになり一安心。

食欲がないかと心配していたけれど、心配してリンゴやおやつなど美味しいものばかり与えていたから、ちょっと贅沢になっていたこともあったようです。

そもそもうさぎに避妊手術は必要?

うさぎは子宮に病気が発生することが多い動物です。

うさぎは体の小さな草食動物ですから、野生の中で生きている場合は肉食動物に捕食される立場です。

そのため子孫を残すために非常にすぐれた繁殖能力を身につけました。

ところが、ペットとして飼われるようになると、その繁殖能力の高さが仇になってしまいます。

妊娠・出産の機会がほとんどないペットうさぎは、ホルモンバランスを崩し子宮や乳腺に悪影響を及ぼしてしまうのです。

これがうさぎの寿命に大きく影響します。

4歳以上で避妊手術を受けないメスのうさぎは、実に8割以上で子宮がんにかかってしまうというのです。

ホルモンバランスが崩れたうさぎは、イライラしたり攻撃的になってしまうこともあります。

うさぎの健康のためにも、家族とコミュニケーションをとって過ごすためにも、うさぎの避妊手術は必要だと言えるでしょう。

この記事の編集者

チェスナッツロード編集部

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