水槽に底面フィルターを設置し水草を育てるのは不向きと判明!
2018.1.12
高い濾過能力がある底面フィルター。水草水槽にしたい場合は、底面フィルターにしない方が良さそうです。
それはなぜなのでしょうか。底面フィルターが水草飼育に不向きな理由とは?
底面フィルターの値段、また底面フィルターを設置する際の注意点についてもご紹介します。
この記事の目次
底面フィルターの値段は?設置して水草水槽にできる?
底面フィルターの設置を検討している方も多いのではないかと思います。
底面フィルターのメリット
一つが、コスト面です。
水槽の大きさに合わせて底面に敷くように本体を購入するものですが、底面フィルターは30㎝ほどの小さな水槽から、90㎝にもなる大きな水槽までも対応できるすぐれものです。
大きなフィルターを購入するとなると費用が気になりますが、お店によって値段の差はありますが、大体1000円~3000円くらいで購入できるものもあります。
これは、本体をだけを比べても、外部フィルターよりもかなり安い価格で購入できます。費用を抑えられるのはとても魅力ですよね。
底面フィルターのデメリット
その一つが、水草の育成には不向きだという点です。
魚の飼育のほかに、水草の育成を楽しんでいる方も多いと思いますが、底面フィルターは底面の通水性を良くするものなので、水槽が必要とする肥料までも流してしまうのです。
水草を水槽に入れることで、魚にとっても快適な空間を作ったり、水質を良くするメリットもあるので、悩ましい問題です。
水草水槽にするなら底面フィルターは不利?
底面フィルターは水草の育成に不向きだと説明しましたが、詳しく説明します。
多くの水草は、根から栄養分を吸収し育ちます。水草の育成で大切なのは、水草が生えている底にしっかりと肥料が行き渡ることです。
底床に肥料を保持するのが条件なのですが、手面フィルターを使用してしまうと、底床に水を積極的に循環させていくため、大事な肥料分も水流にのってどんどん流されてしまうのです。
肥料分が水中に流れ過ぎてしまうと、今度は水が栄養をたくさん含み過ぎてコケが多量に発生してしまう原因にもなります。
水草が仮に上手に育ったとしても、底面フィルターに根が絡みついてしまうこともあるので、抜いたり差し戻したりする際に面倒になります。
以上の理由を考慮しても、水草と底面フィルターの相性は良くないとおわかりいただけると思います。
ただ、水草を流木などに活着させる「陰性水草」などにする場合は、底面フィルターを使用しても問題なく育成できます。
水槽を底面フィルターにするとどうして水草と相性が悪いの?
底面フィルターは底床の下に設置して水をろ過するものなので、水草のように根を張るものは不向きだと言えます。
通水性を目的としているので、底床を分厚く敷くこともできませんので、水草も生えにくくなります。
育成を無理に行おうとしてたとえ成功しても、今度は根がフィルターと絡み合ってしまうので、これも通水性を目的とするなら阻害するだけです。
水草をたくさん生やしたい気持ちも分かりますが、あまりたくさん水草が多いしげると、今度は底床の掃除も難しくなります。
難しい水草を育成したいのであれば、栄養も豊富な底床を選ぶしかありませんが、底面フィルターで水流事栄養分が流されてしまえば水の泡です。
コケも発生し、余計に掃除しずらくなるだけす。
水草にとって底面フィルターはなんのメリットもないのです。
ただし、根を張らずに葉から養分を吸収する水草、例えばアヌビアス・ナナやミクロソリウムなどのCO2添加を必要としないタイプの陰性植物であれば育成可能です。
水槽を底面フィルターすると手入れが難しい?
底面フィルターで面倒な点が、掃除などのメンテナンスです。
底面フィルターは水が水槽の底に向かって流れるため、当然水中のゴミも底床に溜まってしまいます。
ゴミの沈殿が酷くなると、砂利の隙間もふさぐことになるので、当然通水性も低下し、せっかくのろ過能力も発揮できなくなります。
通水性を復活させるためには、掃除するしかありません。しかしその掃除も頻繁になってしまうため、掃除の手間がかかってしまう覚悟が必要です。
底面フィルターを使いこなすには、知識はもちろん経験も必要になります。
底面フィルターの設置自体はとても簡単ですが、どんなエアポンプ、底床材を使うかによって、そのろ過能力も全く違ってきます。
底床材を薄いものにしてしまうとバクテリアの量が少なくなる原因にもなりますし、逆に極端に厚く敷いても通水性は悪くなるだけです。
エアポンプも同様で、ある程度の知識と経験がなければ、効果的に底面フィルターを使用することはできません。
底面フィルターの仕組みは?水槽に設置する際の注意点とは?
底面フィルターの仕組みはとても単純ですし、使用するのも簡単です。
水槽の底に底面フィルターを敷き、その上に砂を乗せるだけです。
底に敷いた砂が濾材の役割を持っているので、あとはポンプで底砂からフィルターへ水を通すだけでろ過は完了です。
バクテリアが住み着きやすい環境にするには、通水性をよくするしかありません。
底面フィルターだと底砂全体の通水性も良いので、生物ろ過能力も高くなります。
外部式や上部式のフィルターと違って吸水口がないので、底面フィルターを使用することで稚魚などを内部に吸い込む心配もありません。
注意すべき点は、底砂の粒の大きさとメンテナンスです。
底砂の粒が細かいと目詰まりを起こしてしまうので、粒が大きめな砂利を選ぶようにしましょう。
また、底砂の下にフィルターを設置するので、メンテナンスの際は面倒がらずに、水槽の中身を全て出して掃除することも大切です。
これさえ注意すれば、底面フィルターを設置しても大丈夫です!
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