金魚の正しい薬浴方法!エアレーションはこう使おう!
2018.4.29
金魚が病気になった場合に必要な「薬浴」。そして、その薬浴をする時にはエアレーションが必要になります。
薬浴を行う場合にエアレーション以外に必要になるものとは?どんな手順で進めていけばよいのでしょうか?
金魚の病気は早期発見・早期治療が第一です。飼い主として正しい薬浴の方法を理解して、病気を治してあげましょう。
この記事の目次
金魚の薬浴にエアレーションは必要?薬用が有効な金魚とは?
金魚を薬浴させる時は飼育水槽とは別の容器を用意します。できれば水量が多く入るものが良いですが水深は浅いものがベストです。
あまり水深が深いと金魚の体も安定せず浅い方が体に負担がないからです。
この時、容器にはヒーターとエアレーションを入れましょう。
水温は28度~30度くらいに保つことで病原菌が増えにくく薬浴がより効果的になります。
金魚がエサを食べなかったり元気に動き回らない、体の色や模様にいつもと違う異変を感じた時には病気が隠れている可能性があるため、なるべく早い段階で薬浴させると良いでしょう。
金魚は病気になりやすい魚で、細菌性の病気には「尾ぐされ病」や「松かさ病」、原生生物による病気には「白点病」、寄生虫による病気があったりとその病気に合った薬浴をすることがとても大切です。
どの薬を選んでいいのかわからない時は熱帯魚を取り扱う専門店で聞いてみると良いでしょう。
金魚の薬浴方法「水温からエアレーションまで」
薬浴をするときは急激な水質の変化でストレスを与えないためにも、水は飼育水槽の水を使います。
また水温も28度くらいになるよう一定に保つようにしましょう。
病気に合う薬を用意したら、薬の説明書の通りに分量を守ります。
薬を馴染ませた療養用の水槽へ金魚を移動させエアレーションを入れましょう。
この時ろ過装置は必要ありません。
どのくらい薬浴させるのかはその薬によって違うので説明書の通りの日数入れておきますが多くは2日~7日くらいの日にちが目安になる事でしょう。
この薬浴期間はエサは与えないで大丈夫です。
薬浴で金魚の元気が戻って来たら、通常の水槽へ帰還させます。
もし薬浴をしてもまだ良くなっていない場合には一度水を入れ換えもうしばらく薬で治療し様子を見ていきましょう。
金魚の薬浴でエアレーションを動かす前にすること
金魚を複数飼育していて、病気が疑われる子がいる場合は他の金魚に移さないためにも早急に別の容器や水槽に移動させるようにしましょう。病気の子は別の容器で薬浴をして病気を治していきます。
また、もとの水槽は水質が悪くなっていたり病気の菌を保持している可能性もあるのでもとの水槽の金魚の体調を悪化させないためにも、水を3分の1程度取り換えてから1リットルに対して4グラムの塩を入れ塩水浴をさせます。
塩は刺激が強そうなイメージがありますが金魚にとって塩は良いものです。
塩には殺菌作用もありますから、保持しているかもしれない細菌の除菌効果も期待できます。
また健康な金魚に塩は害はなくむしろ体のストレス軽減になり健康的な効果が得られるものなので、水質を浄化させるためにも試してみましょう。
ただ金魚にとっては良い効果のある塩でも水草には刺激が強すぎて枯れてしまうものもあると思います。そのため1週間ほど塩を入れた水槽で金魚の調子を整えている間は、別の容器に移しておくと良いでしょう。
金魚の病気は早期発見・早期治療が第一!
金魚は体が小さい分病気になったらあっという間に弱ってしまう生き物です。
そのため毎日様子を観察し、早めに異変に気付きすぐに薬浴などで治療をしなければいけません。
金魚は飼いやすいと言われ中には長生きする個体もいますが病気になりやすい部分がありますので、飼育する時は病気で隔離するための水槽や容器をあらかじめ準備しておくことですぐに治療ができるでしょう。
病気を見つけたらその個体はすぐに別の水槽へ移し、どのような症状であってもいきなり薬を使うのではなく、まずは塩を投入して塩水浴という方法で様子を見ます。
これだけでも体調が戻る個体もいるでしょう。丸一日塩水浴をして体調が戻らなければ次の日にはその塩水に薬を加えて治療に入って行きます。
ここで注意するのは寄生虫の薬と塩水は混ぜてはいけません。
寄生虫のお薬を使う時は取り換えたお水で行ないましょう。
薬の量にも注意が必要で、直したいからと多めに入れてしまうとその薬が原因で逆に弱ってしまう事もあるのです。
金魚に薬浴・塩浴をする場合の注意点
金魚に塩水浴をさせる時の注意点
塩水浴をさせる時にはアンモニア中毒にならないようにしなければいけません。
塩水浴をさせるときは別の容器で行なうと思いますが、その時に新しいお水で行なうとまだバクテリアがいないのでアンモニアが分解されずに水の中にたまり続けてしまいます。
そのために水量が少ない容器よりも水量がたくさん入る容器の方がアンモニア中毒にならなくて済みますし、お水もすべて新しいものではなくバクテリアのいる元の水槽のお水も加えると良いでしょう。
また塩は金魚に害はないとは言いますがそれは分量を守った上での話です。適量は1リットルに対して4グラムですからこれが5グラムになってしまった場合、金魚にも刺激が強すぎてストレスを受けることとなります。
すべての金魚に気軽にできる方法というわけでもないことを知っておいてください。
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