ベントナイトが含まれている猫砂を食べることの危険性について
2018.7.9

ベントナイトが含まれている猫砂はよく固まるということで人気のようですが、実は問題があるとも言われています。
猫砂を食べてしまう猫もいますが、もしベントナイトが含まれている猫砂を食べてしまうと体に影響はないのでしょうか?
あなたの猫は大丈夫?ベントナイトが含まれている猫砂を食べることの危険性について調べてみました。
この記事の目次
固まる猫砂に含まれているベントナイトを食べると体調不良になる?
ベントナイトとは?
固まる猫砂には、ベントナイトという粘土鉱物が使用されていることが多くあります。
このベントナイトの性質は、水分を吸収することで膨らみ、そして固まります。この性質が丁度ネコのトイレ用品として使うのに都合が良かったのです。
ネコはトイレの砂は、柔らかくて細かい物を好みます。
このベントナイトの猫砂は、ネコが好むように細かくされていますので、体の小さな子猫でも簡単に砂をかけることができます。
ベントナイトは水分で固まるので、トイレで汚れた場所だけを飼い主がスコップで取りやすいという点も支持されている理由です。
掃除がしやすいベントナイトの問題点
ベントナイトの猫砂を使っているネコは、よくくしゃみをします。そして、トイレの周りには細かい砂埃がたくさんあります。
これは粉じんが舞っている証拠です。
この粉じんは呼吸とともに体内に入ってしまうと、鼻や喉にも刺激になります。
ネコはもちろん、飼い主にとってもデメリットがあるのです。
猫砂を食べる猫なら、ベントナイトが含まれていない猫砂にするべき?
猫砂の種類
猫砂の種類はベントナイト系以外では、木の猫砂やおからの猫砂、シリカゲルの猫砂などがあります。
木のペレット砂は針葉樹のおがくずが原料になります。
おからの猫砂は、おから以外にもさまざまなものが配合されています。
おからの砂には、防カビ剤や防腐剤、抗菌剤なども使われているようです。
木のペレット剤は、おがくずのみで安心かなぁと思ったのですが、粒が大きいので、抵抗のあるネコもいるようです。
そのような時には、他の小粒の猫砂を混ぜて使うと抵抗なく使ってくれるかもしれません。
また、猫砂を食べてしまうネコには、100%オーガニックで作られたという猫砂もあります。
一般的な猫砂よりは割高になってしまいますが、安全を考えるなら検討してみてもよいかもしれません。
ベントナイト系の猫砂を食べると、貧血になる?
ベントナイトを含む猫砂は多く、飼い主さんにも人気の猫砂です。
ネコの尿がしっかりと固まり、トイレの掃除もしやすいですし、塊の数や大きさでネコの体調管理もできます。
ベントナイトは、木系の猫砂に混入されていることもあります。
よく固まるタイプの猫砂で、持った時にズシリと重みがあるタイプには使われていることが多いでしょう。
海外では、このベントナイトの猫砂を食べたネコの体調不良のケースが報告されています。
そのネコは1ケ月前からベントナイトの猫砂を使用するようになり、この猫砂を食べていたことも確認されました。
すると、ベントナイトが原因と思われるような症状が現れ、貧血や筋力低下、脱水症状などが見られたそうです。
このネコの場合には、治療のために点滴と血液の全交換、猫砂の交換が行われました。
猫のためのトイレは置き場所も大切!
ネコのトイレの場所、気を付けたいポイント
- ネコが安心してトイレができるような静かな場所
- ネコのトイレの掃除がしやすい場所
- ネコが大きくなっても使えるような大きめなトイレ
- 一度ネコのトイレの場所を決めたら違う場所に変えない
- ネコのトイレは、1つのトイレに多くて2匹までが理想
- 月に一度はネコのトイレの丸洗いと日光消毒を
- 極端に寒い場所や極端に暑い場所は避ける
ネコのトイレに向かない場所やNGなポイント
- 人の出入りが頻繁にある場所にトイレを置く
- 外に近くさまざまな音もする玄関にトイレを置く
- ネコの食事をする場所とトイレが近い
- 強い匂いの芳香剤などを使う
- 直射日光の当たる場所にトイレを置く
猫砂を食べる猫、その理由とは?
なぜ食べ物ではない猫砂を食べてしまう?
空腹のため
フードが足りなく、空腹に耐えられなくて猫砂を食べてしまうことがあります。
中でもおからが主成分の猫砂は、食べ物と同じような匂いがして食べてしまうネコもいるようです。
フードの栄養バランスが悪い
フードは食べていても、栄養バランスが悪い場合には、猫砂を食べてしまうことがあります。
自分に足りない栄養素を補おうと思うのは本能です。
病気の場合
寄生虫がいたり、肝臓に病気がある場合に猫砂を食べてしまうことがあります。
異常行動
ネコがストレスを感じた時に、異常行動として猫砂を食べることがあります。
引っ越しをして環境が変わってしまった場合や、新しい家族が増えて今までと違う環境になってしまったりという時にも異常行動として現れる場合もあります。
また、飼い主さんの関心を引くために猫砂を食べるという猫もいます。
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