奨学金の予約が決まったあとでも金額変更は可能?奨学金の仕組み
2018.7.12
奨学金の予約採用に通ったあとに金額変更をしたいと思った場合、金額の変更ができるのか気になりますよね。奨学金の仕組みについてよくわからないという人も多いのではないでしょうか。
奨学金は借りることで大学などへ進学したときのお金を支払うことができるというものです。奨学金を上手に活用して進学する人もたくさんいます。
今回は、奨学金の予約の仕組みについて詳しくご紹介します。
この記事の目次
奨学金の予約金額変更ってできる?
Q:来年の春から学生支援機構の第二種の奨学金を5万円で申し込みました。予約が決定したのですが、この金額を5万円から10万円、もしくは12万円に引き上げることはできるのでしょうか。
増額をするには金額の変更理由が必要なようですが、増額を拒否されてしまうことはありますか?
A:予約ということですので、まずは学校の先生に相談してみてはいかがでしょうか?
私の学校の場合は、5月までに奨学金の面接を行って予約者にも確認を行っています。
このときに申し出れば、増額が認められることがあるようです。
第二種の場合の増額は10万円までだったと記憶しています。
12万円の場合は、何かの条件を満たす必要があったので、そのことも学校に相談してみると良いですよ!
奨学金の予約、金額変更について・不合格の場合は取り消しになる
予約採用が決定しているときに受験した大学や専門学校に不合格になった場合、予約採用の資格が取り消されてしまうことになります。
浪人をして合格を目指す場合であれば、再度予約申請を行わなくてはなりません。
日本学生支援機構の場合、高校を卒業してから2年間の間は出身の高校を通じて予約採用を行っていますので、時期を確認して手続きを行うようにしましょう。
進学したあとに手続きを忘れてしまうと奨学金の支給がされなくなってしまいます。
高校に在学しているときに予約した場合、進学した学校でも再度手続きを行う必要があります。
手続きを忘れていると、「奨学金を辞退した」と判断されていつまでたっても奨学金の支給がされませんので注意しましょう。
入学してすぐの頃に案内があると思いますので、それを聞き逃さないようにしましょう。
奨学金の予約後に金額変更することは可能
入学の前に国の教育ローン審査に落ちてしまった場合、入学したときに増額奨学金を使うことができます。
では、入学をしたあとに「教育費がもっと必要になってしまった」というときには、行ったどうすればよいのでしょうか。
教育資金が足りない場合
- 国の教育ローンに再度申し込む
- 奨学金の増額を行う
- 銀行などの教育ローンを利用する
- その他ローンを利用する
上記の4点が考えられる方法です。
奨学金の増額について触れてみますと、利用している奨学金で金額が足りなくなってしまった場合、毎月の貸付額を増額することができます。
ですが、第一種での採用が決まっている場合は月の金額が固定になっていますので、奨学金の増額を行いたい場合は第二種としての増額になります。第一種の金額に追加するような形で増額されることになり、有利子で借りるようになります。
申込み方法と手続きについて
申込み方法
予約採用(入学前に申し込みを行う)
進学する前に貸付の申込みを行います。
第一種の場合は進学する前の年の春に、第二種の場合は進学する前の年に在学している高校などから奨学金の窓口に申し込みを行います。
進学先の大学が決定していない場合であって申込みをすることが可能です。
在学採用(入学をしたあとに申込みを行う)
大学などに進学をしてから申し込みを行います。
毎年春頃、奨学金を希望している学生は在学している学校を通して奨学金の窓口に申し込みを行います。予約採用で不採用になった経験がある場合でも、このときに申込をすることが可能です。
緊急採用、応急採用
家計を支えている人が職を失ってしまったり、病気や事故にあってしまった、亡くなってしまったなどという場合に緊急で申し込みができるものです。奨学金が必要な場合に随時申込みをすることができます。
奨学金の返済金額はよく考えて設定を
奨学金は貸し付けるものであって、のちに返済の義務が生じます。
利用をする時は家庭の状況や卒業したあとの生活設計を行ってから月額の奨学金を決めましょう。
第一種奨学金
第一種奨学金は貸し付けを受けている学校や学年、通学の方法によって決定されます。
自宅からの通学から自宅外通学に変更した場合、月額の金額に増額を希望する場合は、審査を行った上で変更することが可能です。
もともと自宅外通学だったのを自宅からの通学に変更する場合は、減額をする必要がありますので、速やかに変更をしましょう。
本人の選択によって底月額に変更することも可能です。
第二種奨学金
第二種奨学金の場合は、必要になったときに月額の金額を変更することが可能です。
増額をすることもできますし、減額をすることもできます。
ですが、学生生活を送る上で、継続して必要になる場合に限っています。
短期間に増額・減額を行うことや、そのときだけ増額というものは認められません。
- 学校・勉強