タニシと金魚を同じ水槽飼うメリットとリスクを考えよう
2018.7.25
タニシと金魚は成育する環境が近く、水槽で同居することは可能です。上手に共生すれば水をきれいに保つ手伝いをしてくれるというタニシ。
しかし、金魚との体格差によっては食べられてしまったり、タニシが増えすぎるという予定外の問題も。
また、タニシを捕獲する場合は良く似たジャンボタニシがと間違えたり寄生虫の危険性もあるので注意が必要です。
この記事の目次
タニシと金魚は成育する水槽の環境が近い。ただし注意点も
金魚とタニシは飼育の適温が同じ
タニシの飼育に適した水温は25~28℃、金魚の場合は20~28℃と言われています。水質に関しても、中性を好むので一緒に飼育することができます。
しかし、このような快適な環境下ではタニシはどんどん増えてしまいます。
また、金魚のフンをそのままにしておいたり水質がよくないとタニシにとって良い環境とは言えません。水質が酸性に傾いてしまうと、タニシの貝殻が溶けてしまいます。タニシの貝殻は炭酸カルシウムでできているので水槽の水が酸性になってしまうとタニシが生きていけない環境となります。
この水質が酸性に傾いてしまうのは金魚やメダカと一緒に飼育していると起きやすい現象なのでPHのチェックを忘れないようにしましょう。
水槽に同居した金魚がタニシを食べてしまう?体格差にも気をつける
金魚とタニシを一緒に飼うときには、タニシの大きさに注意
金魚の口に入るくらいの大きさのタニシであれば、食べられてしまうことがあります。タニシ含め多くの貝はひっくり返ってしまった時に食べられてしまいやすいです。
金魚は口の中に入るものは、エサと思ってしまうので一緒に飼うときには気をつけましょう。
水槽が狭く隠れ家が少ないと接触率が上がるので、タニシの隠れることができる場所を作ってあげるといいでしょう。
金魚とタニシを一緒に飼うのであれば、オオタニシがおすすめです。タニシは水槽についている茶苔や糸状の苔を食べます。金魚のエサの食べ残しや水槽の沈殿物、微生物などを食べることもあります。
タニシは、肉食性ではないので金魚の稚魚などと一緒に飼うこともできます。水槽の掃除屋さんとして飼うのもいいでしょう。
飼い始めで水がきれいすぎるときは、水草を植えるか植物性の人口飼料を与えるようにしてください。逃げないように蓋をしましょう。
タニシは金魚の水槽を綺麗にしてくれる!どのようにしてキレイにしてくれるの?
タニシは水槽の苔を食べてくれますが、どのようにしてキレイにしてくれるのでしょうか?
タニシは水槽の苔をそぎ落として食べています。また、水槽の底にある汚れをすくって食べてくれます。水中に漂っている汚れもエラでこして食べてくれます。
このように、水槽を全体的にキレイにしてくれると言えるでしょう。汚れを食べてくれるタニシですが、水草と食べることは少ないです。水草は、タニシに必要な酸素をくれるのでタニシが食べることはありません。
もし、タニシが水草を食べているのならそれはタニシではなく坂巻貝もしくはモノアラガイでしょう。
石巻貝と違い、タニシはひっくり返っても自力で起き上がることが出来るので水槽用のコケ取り生体として強い味方と言えるでしょう。
水槽の苔を、きれいにしたいのであれば石巻貝のほうが優秀と言えます。コケが生えて見栄えが悪くなった水槽にタニシを入れるというよりも、コケが気になり始めるよりも前の段階で水槽にタニシを入れたほうがいいでしょう。
いつの間にか金魚の水槽にタニシが増えた?その対策方法
新しい水草を入れると、いつのまにかタニシやスネールがいたということがあるようです。
スネールが増えすぎてしまったときはどうしたらいいのでしょうか?スネールはいつの間にか水槽に発生する貝類の総称となります。
スネール駆除用の商品を使用
大きな親個体を取り除くことができます。
しかし、一度でも発生させてしまうと完全な駆除は難しいでしょう。水草を買う時は、店の水槽を隅々まで見てから買いましょう。水草コーナーの水槽を注意して見れば、スネールがいることが確認できるかもしれません。
スネールを駆除する薬品を投入
スネール類を駆除するくらいの薬品なので、魚や水草に全く害がないわけではありません。
見つけ次第、こまめに駆除
水槽内をよく見てスネールを見たら取り除きましょう。大量に繁殖するのを防ぎます。
水槽をリセット
水槽内の水草・石や流木等のレイアウト品、フィルターや砂等もすべて取り出してリセットすることで、スネールを駆除できます。取り出して洗うだけでは、貝の卵が付着しているのを取りきれないこともあるので熱湯消毒ができるものはしておきましょう。
水槽をきれいにしてくれるタニシと害虫のジャンボタニシ
水槽をきれいにしてくれるタニシは、金魚のように優雅に泳ぐわけではありませんがついつい応援してしまう可愛い存在となります。
タニシを飼うときの注意点
- 一度飼っている魚と一緒に水槽に入れたタニシは、放さないこと
- 田んぼにいる生き物を採集する時は、土地の所有者に聞くこと
などを守りましょう。
また、タニシと姿や形がよく似ているジャンボタニシをとってこないように気をつけましょう。
タニシは水を綺麗にしてくれますが、ジャンボタニシは水をキレイにしてくれません。タニシは卵を産みませんがジャンボタニシは鮮やかなピンク色の卵を産みます。ピンク色の卵が近くにあるようなら、その周辺に生息しているのはジャンボタニシなのでとるのはやめましょう。
お店で買うほうが、間違いがなく手に入れることができるでしょう。
タニシを飼いはじめて水面に上がってきていたら酸素がたりていないということになります。水をかえてあげましょう。
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