高速道路のNシステムは光るの?オービスとの違いとは
2018.8.1
高速道路に設置されている「Nシステム」。オービスとは違う役割を持っているのですが、光り方も違います。
オービスははっきりと光りますが、反対にNシステムは光らないと言われています。ただ実はわずかに光るようですが、それは肉眼では見えないくらいの光だそうです。
知っているようで知らない、高速道路のNシステムについて詳しくご紹介します!
この記事の目次
高速道路のNシステムとは?光り方は?
Nシステムとは、走行中の車のナンバープレートを自動に読み取り、手配中の車のナンバーと照合するためや、盗難車両を捜索するために警察が設置したシステムです。
Nシステムという言い方は通称であり、正式名称は「自動車ナンバー自動読取装置」と言います。
犯罪捜査の重大な手掛かりとなることが多くあり、数々の犯罪の証拠を押さえてきました。
各都道府県によって名前は違いますが、通称はNシステムと言われることが多いです。
道路に設置されている装置として、他に自動速度違反取締装置があります。
これは通称オービスと言われ、速度違反を取り締まるための装置です。
速度違反を感知すると、明るい光を放ちます。
これに比べてNシステムはほとんど光を感じません。
赤外線のカメラを使用していて、肉眼では光を確認することは出来ません。
時々Nシステムが光って見えるという話がありますが、これはおそらくNシステムのカバーの後続の車のライトが反射したなどのことで、錯覚していることがほとんどです。
高速道路のNシステムも実は光るが肉眼では確認できない
オービスは明るく光ると言われていて、肉眼で瞬時に光ったことを認識出来ますが、Nシステムも実は光っているのです。
Nシステムにはストロボがないので、肉眼で確認出来るような光ち方はしません。
ドライブレコーダーや携帯のカメラでは確認することが出来るようです。
オービスは速度違反を感知すると、フラッシュが焚かれてとても明るく光ります。
装置に違いがあるので、光り方にも差が出てくるのですね。
Nシステムは全ての車両のナンバーを記録することが出来ます。
交通量の多いところだと、引っ切りなしに車両の行き来がありますが、一台も逃すことなく記録するというから驚きです。
記録した車両と手配車両や盗難車両と照合します。
照合の結果から、車種や所有者、車両のメーカーも自動的に割り出すことが出来ます。
また交通事故の際にも、目撃者を探すために使われることもあります。
光り方以外で高速道路のNシステムとオービスを見分ける方法はあるの?
見た目はどちらも似ているので、パッと見ただけではどちらがどちらかわからないこともあります。
光り方は違うと説明しましたが、オービスが光った後では速度違反を感知したということなので、光り方以外で見分けたいものです。
高速道路でのNシステムとオービスの違い
- Nシステム
カメラのような装置が付いているだけ
撮影装置が比較的小型
撮影装置横にパトライトが付いていない
警告の看板は設置されていない - オービス
ストロボのような白い板が設置されていることが多い
白い板がない場合でも、撮影装置自体大型
撮影装置横にパトライトが付いている
数キロ手前あたりに、自動速度取締機の設置を警告するための看板がある
わかりやすい違いとして、このような点があります。
Nシステムは違反をしても、取り締まられないと考えることはやめましょう。
そもそも速度違反をすることは危険です。
自分自身だけではなく、周りの人にも危険を及ぼします。
Nシステムを通過して数キロ地点で覆面のパトカーがいた、なんてこともあるみたいです。
速度や交通ルールを守っていれば、パトカーがいたってなにも問題ないのです。
安全のためにもルールは守りましょうね。
高速道路のNシステムは犯罪捜査時に使われる
Nシステムの大きな目的として、犯罪の捜索や盗難車両の捜索があります。
ナンバーを読み取ることによって、車両の動きを把握します。
犯罪車両や盗難車両が長距離を移動して、人間が追跡するには限界がありますが、Nシステムのおかげでピンポイントで動きを把握することが出来ます。
さらにナンバーだけではなく、運転手の顔も撮影されるので捜索に役立ちます。
全ての車両を記録するということで、少しこわく感じてしまう人もいるかもしれませんが、一般市民の安全やプライバシーはきちんと守られているので、記録されているからといってなにも問題はありません。
あくまでも警察の捜索のための装置として設置されているので、普段の生活の中で気にして過ごすほどではありません。
安心してくださいね。
高速道路Nシステムの問題点とは?
Nシステムは犯罪や盗難などの捜索のために、非常に有効で優秀な装置ですが、通過する全ての車両を記録するという点で、プライバシーの問題を懸念する人がいることも事実です。
警察が特定の個人が移動する経路を知ることも可能なので、監視されているようだと言う人もいます。
しかし、あくまでも捜索の目的のものです。
悪用されたり、個人情報が漏洩されるということは管理もきちんとされているので、問題ないと言えるでしょう。
また、一部の装置では改善されているものもあるようですが、バイクのような2輪車の後ろにナンバーが付いているものは撮影出来ません。
赤外線を遮断するようなプレートを、ナンバーに装着している車両のナンバーも読み取ることが出来ません。
このような装着はやめて下さい。
そして、Nシステムは優秀ゆえに非常に高額な装置となります。
この費用は税金から支払われています。
捜索する上でなくてはならない装置ですが、新たに設置をすることで多額の税金が使われるので問題点と考える人もいるようです。
私たちの生活の安全を守るために、日々頑張ってくれている装置なので、仕方ない部分もありますよね。
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