高校で携帯やスマホ没収は法的にアリ?高校生の携帯事情
2018.6.17
高校に携帯を持っていって授業中に使用をすると没収!なんて話を聞きますよね。
今どきの高校生は、先生に没収をする権利はあるの?なんて話をしている事も!
そこで先生が携帯やスマホを没収するのは、法的にアリかナシかについて調べてみました。
また没収された場合の反省文の書き方も、併せてご紹介いたします。参考にしてみてくださいね。
この記事の目次
高校で携帯を没収することは法的にどう?
今の時代、高校生でも携帯電話は必需品。手放せないと思っている学生さんがほとんどだと思います。
高校で携帯を没収するところもあるそうですが、それってどうなの?
法的にはどうなのでしょう。
学校教育法というのがありますが、「校長および教員が児童や生徒、学生に懲戒を行うことができる」とあります。
具体的なことの明記はありません。
生徒の学校内での秩序を保つ、教育目的を実現をしていくことが大切です。
教師の懲戒権には一定の限界があります。
教師が生徒にたいしての、身体的な罰則は禁止されています。
生徒の所有物である携帯電話を没収する、ということについてのガイドラインは特に制定がありません。
高校で携帯を没収して返してくれなかったり、処分するのはNG
学校の先生に、生徒の私物である携帯を没収する権限はありません。
先生がよく言う「没収するぞ!」は「取り上げるぞ!」という意味あいがあるのでしょう。
自分が好きなものを持ちあるく、携帯する、楽しむという行為は各個人の自由であります。
しかしなにもかもが自由というワケではないですね。
例えば、薬物やタバコ、凶器などは使用や持つことは禁止されています。
学校という場所なので、ふさわしくないものならば持ち込みを禁止されるかもしれません。
個人の楽しみよりも、教育というものが尊重されます。
また校則があり、校則は学校によって様々です。
とはいえ校則で禁止となっていても、没収する権限はありません。
ですが、校則違反ということなら「一定期間、学校で保管する」ということは許容の範囲となることがあります。
このときの「一定期間」というのも、最低限度におさめる必要があります。
一定期間が長過ぎるのはいけません。注意しましょう。
では高校で携帯以外に没収されがちなものは?
弁護士の方に聞いてみました。
「高校での生徒の所有物の没収について」
生徒にも「所有権」というものがあります。
学校の先生であっても、それを侵害することは出来ません。
持ち込みを禁止されているものを持ち込んだ場合はどうなるのでしょう?
校則に違反した場合は、一時的に取り上げるということはできるでしょう。
ですが携帯電話や、ゲーム機などはその日に返す必要があるでしょう。
この場合は没収にはならず、「一時的に取り上げた」といかたちになります。
では没収になる場合とは?返さないということはあるのでしょうか?
違法な薬物の場合は没収になります。
所有すること自体が法に触れています。
権利の侵害に関係なく「没収」となります。
今の高校生の携帯所持率や携帯の校則について
ある大手企業で、「高校生のスマートフォンの利用に関する実態」という調査が行われました。
高校生がスマホを持っている割合は、どのくらいだと思いますか?
なんと93%の高校生がスマホを持っているそうです。持っていないのはわずか7%という結果。
ほとんど高校生が持っていることになりますね。
また2014年の調査と比較すると、13ポイントも増えているそうです。
増加傾向にありますね。
では高校生はスマホをどんなことに使っているのでしょうか?
一番多かったのはやはり「ライン」でした。約92%の人が「ライン」と答えています。
次に多かったのが「インターネット検索」で約89%。
ついで、「音楽を聴いている」というのが約78%となっています
どちらも今どきの高校生らしい使い方ですね。
では学生ということで、勉強に使ったことはあるのか聞いてみました。
約9割の人が「ある」と答えています。
どんなふうに使っているのかというと「わからないことがあった時に、検索して調べている」ということでした。
ではスマホの持ち込みに校則やルールがあるのか聞いてみました。
校則やルールがあると答えたのは約85%となっています。多いと感じますか?少ないと感じますか?
高校に携帯を没収されてしまったときの反省文の書き方
携帯を没収されてしまった・・・反省文の書き方を紹介します。
まず最初に謝罪します。
私は、学校での使用を禁止されている携帯電話を使用してしまいました。
学校や先生方や両親にご迷惑をお掛けてしてしまい、本当に申し訳ございません。
次に使ってしまった理由を書きます。
・学校生活にもなれて、気が緩んでしまった。
・友達が使っていたので、つい自分も使ってしまった。
など。
そしてどうして携帯電話が使用禁止なのかをよく考えて見たということを書きます。
自分なりに考えて書きましょう。
「勉強をするために来ている」など。
次にこれからどうしていくのかを書きます。
「軽率な行動はしない」など。
そして締めです。最後にもう一度謝罪の分を書き、反省していることを表します。
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