リラックスできる音楽!睡眠α波についてご紹介します
2018.3.14
音楽を聴きながら眠りにつくとリラックスが出来ると言いますが本当なのでしょうか?
また、音楽を聴くときに出る睡眠α波というものは何なのでしょうか?
そんな音楽と睡眠の関係についてを説明していきたいと思います。
この記事の目次
リラックスできる音楽!睡眠α波とは?
人間の脳の活動は、「脳波」という波で表すことができます。
波の周期(ヘルツ)の違いによって、α波(アルファ波)、β波(ベータ波)、γ波(ガンマ波)θ波(シータ波)、δ波(デルタ波)と分類されています。
これらの脳波は、それぞれ次のような特徴を持っています。
γ波 … 怒りを感じたときや興奮状態にある時に発生する脳波
β波 … 日常生活を過ごしているとき、いわゆる「普通の時」に発生する脳波
α波 … リラックスしている状態で発生する脳波
θ波 … うとうとしたり、まどろむような状態の時に発生する脳波
δ波 … 深く眠りに入っている状態で発生する脳波
就寝時、布団に潜って目を閉じると、体の緊張が解けリラックスしてくると脳波がα波に変化していきます。
徐々に入眠状態に移行し、意識がぼんやりして来るとθ波に。更に睡眠に入るとδ波へと変わります。
寝る前には、脳が活発に活動するβ波が出ている状態から、穏やかなα波に変化するようゆったりできる状態で過ごす時間を作るといいでしょう。
リラックスできる音楽を聴いて睡眠α波を出そう!
α波が出やすい状態にするには、一般的にクラシック音楽が良いとされています。
古くから現代に至るまで多くの人を惹きつける有名なクラシック音楽には、聴いていて馴染みやすい曲であり、世代を選ばず癒しの効果があります。
特にモーツァルトの曲はα波が出やすいと言われています。
また、特定の曲ではパッヘルベルの「カノン」、バッハの「G線上のアリア」はα波が出やすい曲として有名です。
人が演奏した音楽以外にも、自然界の音を取り込んだ「ヒーリングミュージック」というジャンルがあります。
自然界にある音の中には、周波数に反比例する「1/fゆらぎ」と呼ばれるものがあります。人間は1/fゆらぎが含まれる音や音楽を聴くと「心地よい」と感じると言われています。
繰り返す波の音や、川のせせらぎ・葉擦れの音や鳥の鳴き声などは、ヒトをリラックスさせα波の出やすい状態の脳にするのです。
睡眠α波を出すためにリラックスできる音楽を選ぼう!
日常のストレス解消や身体的な疲労回復のためには、質の良い睡眠を摂ることは大切です。
深い眠りに入るには、脳をリラックスした状態にしなければなりません。その手助けをするのが音楽です。
このときに聴く音楽は、3つのポイントを押さえておきましょう。
◆ゆったりしたテンポの曲
睡眠中は心拍数が低下します。そこから眠りに入るためには早いテンポの曲ではなく、ゆるやかなゆったりしたテンポの曲を選びましょう。
◆歌声が入っていない曲
音楽だけでなくボーカルが入った曲だと、歌詞に意識が集中してしまい、脳が活動的になってしまいます。歌詞が無く、聴き流せるゆったりした音楽をおすすめします。
◆音量は控えめに
この場合音楽をかけるのは眠りに誘うためであり、音楽を聴いて楽しむ目的ではありません。音量は小さくして、かすかに聞こえるレベルのボリュームにしておきましょう。
「寝る前に音楽を聴く」ことが日課になると、音楽を聴くことでスムーズに眠れるようになることも期待できます。
音楽でリラックスするために気をつける事
「眠るときに音楽を聴きましょう」というと、好きなアーティストの曲を聴きながら眠ればいいんだと誤解しがち。
人間は音が聞こえるだけで、脳や神経が活動状態になります。
聞こえてくる音楽に集中してしまうと、どんどん脳の働きが活発になり興奮状態になってしまうのです。
睡眠は、身体はもちろん脳を休息させるために時間です。
好きな音楽やノリノリの音楽では、脳がどんどん活性化されてしまいます。
速やかに眠りにつくには、脳や神経への刺激を極力少なくすることが大切なのです。
「静かで暗い」状態が、一番睡眠に適した環境ですので、音楽をかけることは一歩間違えると、逆に睡眠を邪魔してしまうことになるのです。
あくまでも、静かで穏やかな音楽を、かすかに聞こえる程度で流しておくようにしてください。
リラックスできる音楽の正しい聞き方
リラックスするための音楽の聴き方のポイント
音量は控えめに
音量は「音が小さいな」と感じるくらいで充分です。大きな音量は、脳や心身を刺激してしまいリラックスできなくなります。
ボーカル入りの物でも、音が小さければさほど意識が向かずに済むでしょう。
時間帯
就寝時間の30分~1時間前に音楽を聴くと、その日の疲れやストレスをリセットしてリラックスすることができるでしょう。
毎日の習慣にする
就寝前の一定の時間を音楽を聴く時間と決めて、習慣にしてしまいます。
いつもの時間・いつものように音楽を聴いて徐々に眠くなる。これを体に染み込ませ、条件反射のようにしてしまうのです。
「いつもの音楽をかけると、リラックスして眠れる」という習慣付けで、速やかに入眠できるようになります。
音楽は眠りについて1時間程度の設定を
音楽が流れ続けると、睡眠中でも音の刺激があり深い睡眠を妨げる可能性があります。1時間程度で再生が切れる曲目を選んだり、タイマーで音が止まるよう設定しましょう。
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