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社会保険を適用すると病院から会社にバレるのか?疑問を解決

2018.4.1

ただの風邪やケガの場合は社会保険を適用して堂々と病院に行って、会社にその受診内容がバレたところで何も支障がないでしょう。

しかし、人に言いにくい病気やメンタルクリニックなどを受診したことは会社にバレたくないと思って病院に行くのをためらってしまう人もいます。

社会保険を適用すると会社にはどんなことがバレるのでしょうか?そんな気になるギモンについてご紹介します。

社会保険を使うと病院に行ったことが会社にバレる?

社会保険の保険証を使って医療機関を受診したとき、どんな医療機関を受診したかが分かるのは、あなた自身と受診した医療機関と加入している保険組織の中にある特定の部門しか分からないようになっています。

特定の部門とは

医療機関から提出される診療報酬請求書を審査する部門です。その請求書に基づいて保険負担分を医療機関に支払いをすることになります。

保険組合によっては、会社に定期的に医療明細書が送られてきます。保険証を使って医療機関を受診した履歴が分かりますが、親展で届くため本人以外は開封できない事になります。

なお、大きな会社で自社や関連会社として保険組合を持っている場合は、その組合の医療機関から提出された診療報酬請求書を審査する部門の担当者にはバレてしまいます。

そういう意味では医療機関を受診したことが会社にバレてしまいますが、個人情報保護などの観点からこれらの情報も簡単に漏れることはないはずです。

社会保険の天引きと病院の受診内容がバレるのは関係ある?

会社によっては定期的に医療機関に受診した際の医療費の明細が配られる場合があります。これは、会社が作っている物ではなく保険組織が作成しています。会社に届いたものを社員に配布しているだけです。

また、親展となっているため会社がその中身を伺い知ることは出来ません。実際に私は仕事で社員の健康管理の業務に10年以上携わっていますが、こういうものから個人的な医療機関の受診状況を知ったことはありません。

また、健康保険料を給料から天引きしている会社も多いと思います。保険料を天引きしていると、保健機関と会社が繋がっているので病院にかかった時に会社にバレるのでは?と心配される方もいます。

しかし、会社で健康保険料を天引きしている事と、医療機関受診の内容を知ることは別物です。

健康保険は収入に応じた保険料が決まっています。社員が毎月自分で支払いをしなくてもいいように、保険機関が定めた等級などに応じた保険料を会社が代理で払っているだけです。

医療保険の受診回数や内容で健康保険料が変わるわけではないため、保険料を支払う時に受診内容の情報は必要ありませんので、会社にはバレません。

社会保険を使うと病院名は会社にバレる?

保険証を使って医療機関を受診すると、健康保険組合や社会保険事務所には分かってしまいます。受診内容や診断結果は漏れることはありませんので、その点は安心してください。

ただし、病院が受診料を保険機関に請求する時は病院名で請求しますので、受診した病院名と健康保険料はバレます。

つまり、「○○医院」など病院名だけでは何科がある病院か分からない時は問題ないでしょうが、「○○メンタルクリニック」など何の病院なのかがわかる病院名の場合は受診内容は予想がついてしまいます。

もちろん、個人情報保護の観点から内容が漏れることはありません。健康保険の通知もはがきにシールが貼ってあったり、封筒に入っていて本人しか見れないように工夫されています。

ただし、大きな会社などでは自社の保険組合があり、社員の事務職が保険について担当している場合もあります。その様な場合、その保険を担当している社員にバレる可能性はありますが、大企業の場合は社員数も多いので処理量も多くなります。同じような病院名を多く見かけますし、保険の内容もいちいち覚えていないでしょう。上司や人事にバレる可能性は0ではないですが、限りなく低いと思います。

自社の保険組合がない場合は、地域の社会保険事務所などに委託しているので、個人情報保護の観点から漏れる心配はありません。

社会保険適用で病院の通院歴が会社にバレるのどうしても嫌な場合は?

何が何でも絶対に会社にはバレたくない!という時もあるでしょう。基本的に、保健証を使って医療機関を受診しても会社にバレる事はありませんが、通院の履歴が残ってどの病院を受診したかはわかってしまう可能性があります。

どうしてもバレたくない!最終手段とは?

それは、保険証を使わずに医療機関を受診する方法です。

病院で「自由診療でお願いします」というだけです。保険証を持っているのに使わないのは大丈夫?と心配になる方もいるかもしれませんが大丈夫です。

例えば、美容整形や歯の矯正などの多くは、自由診療にあたります。自由診療は保険証を使いませんので、医療機関への出入りを見られない限りバレることはありません。

ただし、保険が適用になりませんので、治療費が高額になる場合があります。

保険証を使って3割負担で3000円で済む場合でも、保険証を使わなければ全額自己負担になるため10000円がかかります。

普段3割負担の医療費に慣れている場合は、全額自己負担にすると予想以上に高額で驚くかもしれません。しかし、どうしてもバレたくない場合は自由診療という方法もあるのを覚えておくと良いでしょう。

健康診断の内容は会社にバレる?

働いていると、年に1回定期健康診断を受診するように言われると思いますが、会社で健康診断をしてくれることをありがたく思う人もいれば、何とかして健康診断を逃れようとする人もいます。

なぜ会社は定期健康診断を実施するのか?福利厚生の一環?

「会社は従業員の雇用の際や年1回の定期健康診断を実施し、従業員の検診結果を記録、異常所見がある場合は医師などの意見を聞く義務がある」と法律で定められているためです。

そのため、会社は従業員に定期健康診断を受けさせなければいけませんし、従業員も定期健康診断を受ける事は義務なのです。

また、会社が委託した医療機関で定期健康診断を受けた場合は、会社に通知されますが、会社が委託した医療機関ではない場所で定期健康診断を受けた場合は、その結果を会社に提出しなければいけません。

健康診断の結果から会社に秘密にしている体の悩みなどがバレてしまうと困るので、健康診断は受けないか結果を見せたくないと考える人もいます。

しかし、健康診断や結果の提出を逃れようとしても、会社や上司は従業員の健康状態を知って管理しなければいけないので、しつこく言ってくるでしょう。

なお、健康診断の結果はすべて見られる訳ではありません。従業員の同意を得ずに結果を確認できる項目は法が定める健康診断の内容に限られています。また、健康情報を会社が取得するには本人の同意も必要です。

この記事の編集者

チェスナッツロード編集部

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