フグ飼育の注意点。海水フグはユニークで面白い種類がいっぱい
2018.4.7
丸っこい独特のフォルムが可愛らしいフグ。
フグは種類が豊富で海にいるような海水で飼育するものと、淡水や汽水で飼育できる種類などがいます。
こちらでは海水で飼育するフグについてご紹介していきます。
海水で飼育するコツを知っていれば、釣りで偶然獲れたフグもお家で飼育する事ができますよ。
フグは毒を持っている種類もいます。取り扱いには注意が必要です。
この記事の目次
フグの飼育で知っておきたいフグの性格!海水の場合はサンゴはNG?
ホームセンターなどでも飼育用のフグの販売がされていますよね。
丸みのあるかわいい姿に、思わず目が留まります。
フグと言ってもさまざまな種類のフグがいます。
淡水・汽水・海水といろいろありますが、そのフグたちに共通している性格と言えば…。
それは、気性がとても粗いということです。
その気性の粗さゆえ、基本的に他の魚との混泳には向いていません。
フグを飼おうと考えならば、フグ専用の水槽にするというのが良いでしょう。
海水でフグを飼育する場合にも注意が必要です。
海水水槽は、サンゴを飼育していう場合も多いと思います。
そこでフグを飼育する際には注意して下さい。
基本的にはサンゴと一緒にフグを飼育できないことがほとんどですので、フグを購入する際には確認しましょう。
フグの飼育は単独が原則!海水フグは可愛いくて面白い
フグは淡水フグもいますが、独特の形が可愛くておもしろい海水魚のフグも飼育していて飽きません。
フグ同士は激しく争うこともあるので混泳は難しいことが多いです。
同種の混泳でのフグ同士はケンカを始めます。
いけすの中でトラフグやサバフグが群れで泳いでいる姿を見たことがあるかもしれませんが、いけすの中にいるフグはフグ同士で噛みついても傷ができないようにフグの歯を折っていると言います。
しかし、それは一般の私たちができることではありません。
フグの歯は針金をも噛み切ることができるほどの強さです。
フグは単独飼育が基本ですが、中でもハコフグには注意が必要です。
ハコフグの種類も多くありますが、このハコフグの仲間は強い毒を持っています。
この毒で混泳魚を死なせてしまうことがあるからです。
ハコフグは皮膚から毒を出し、その毒が水中に溶け込んでしまいます。
その毒にやられてしまうのですが、毒を多く出している時には、毒を出したハコフグ本人にまで影響が出る場合もあるほどです。
フグの体について!飼育する海水フグは毒性を調べてから!
フグと言うと、高級食材としても有名ですよね。
そして、そのフグには猛毒があり、調理には免許が必要だということも知っている方が多いでしょう。
そんなフグにはどのような特徴があるのでしょうか。
まず、最大の特徴はぷくっと膨らむ、これが一番の特徴ですね。
体は円筒形で背びれはありますが、他の魚にある腹びれや腰帯という部分がありません。表面は、なめらかな表面を持つ種類とトゲ状の表面を持つ種類がいます。
口はとても小さいのですが、上下に各2まいの硬い歯がくちばしのようにあります。
あごの力はとても強く、カニやエビ、小魚などを食べる肉食です。
釣りで釣りあげられた時などは、釣り糸を噛み切るくらいの強いアゴと鋭い歯を持っています。
また、意外な特徴として砂に潜って眠るという性質を持っています。
フグを飼育していて一番楽しいのはエサを与えるとき
フグを飼育している方は、エサをあげている時が一番楽しいと言います。
しかし、楽しいあまりに1日に何度もエサを与えすぎてしまうと、水質も悪くなり魚を病気にしてしまう可能性もあります。
エサを与える回数の目安としては、1日に2~3回くらいと覚えておきましょう。
1回に与える量は、魚たちが食べきれる量を与えます。
エサには、どのような種類があるのでしょうか。
人工乾燥飼料
一般的なエサがこのタイプです。
ほとんどの海水魚は、このエサで対応できます。
栄養バランスも優れています。
冷凍飼料
動物性プランクトンなどを冷凍して作ります。
与える際には解凍してからスポイトなどで与えます。
また、一度解凍したものを再び凍らせるのはおすすめできません。
再冷凍すると鮮度が落ちて品質が悪くなってしまいます。
新鮮なものを与えることが大切です。
海水で飼育のフグの水替えは水温と比重に注意
海水魚を飼育する場合、塩水が飼育水になりますので、正確な比重を図ることが大切です。
水換え前の水槽内の海水の比重を計ります。
この比重を基本として、水槽の1/3くらいを交換しましょう。
まず、水槽の1/3くらいの水を抜きます。
海水を作る時には25リットルくらいのバケツを使い、海水を作ります。
水槽の中とバケツの中の海水の比重を同じに合わせます。
そして、ゆっくりと水槽の中に注ぎます。
この時に作る海水の温度にも注意が必要です。
夏は水道の水温そのままでも使用できますが、冬は水温が下がります。
そのような時には少量お湯を混ぜて少し水温を上げてから使って下さい。
季節によって水温は微妙に変わりますが、だいたい25℃を基本にして考えて下さい。
また、水槽の水を入れ替えした当日は、濾過フィルターや砂利の掃除や交換は避けた方が良いでしょう。
水槽内のバクテリアなど水中の環境が大きく変わって、魚にとっては大きなストレスになってしまうからです。
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