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医学部の大学院生のアルバイトは高収入?その後の収入事情とは

2018.4.13

医学部の大学院生は本職が「大学院生」ですが非常勤としてアルバイト収入があります。

給料、高いんだろうな…と思いますが、そんなに甘いものではありません。当直などでは金額は割高でも体力的・精神的にはキツイものも多いのです。

「楽で高額なバイト」に当たれる場合もありますが、その後の進路によっても収入は大きく差が出ます。気になる医学部大学院生の経済事情をご紹介します。

医学部の大学院生は無収入や低収入が多い?実は厳しい現実

医師をMD(メディカルドクター)と言い、それ以外をnon-MDと言ったりします。基礎医学研究の場合は案外non-MDでも平等に評価されます。基本的に研究成果は平等に評価されるので不当な差別はあまりありません。

しかしnon-MDが研究者として生活するのは、経済的な理由、キャリア形成などがあります。

それはどんなことなのかをご紹介していきたいと思います。

20代前半…格差は大きくない
学生の間では、医学部生と非医学部生の収入格差は大きくありません。医学部ブランドで時給の高いバイトもありますが、それは医学部でない高偏差値学生でも同じです。

研究者を目指す非医学部学生は、学部卒業後に大学院修士課程に進みます。現役で大学に入ると、22歳~24歳になります。この年齢の期間は、医学部の学生は5.6年生なので、学生で無収入もしくはアルバイト収入だけです。なので24歳までは医学部とそれ以外の収入の差はありません。

20代後半…格差が広がる
医学部の中で研究志向のある人は研修医を終えてから大学院博士課程に進みます。医師アルバイトとして働くには、研修医経験が必要なので、医学部卒業後に博士課程に進む人は殆どいません。研修医をするのが一般的です。研修後に博士課程に進んだ医師は診療のアルバイトで学費を稼ぐことが出来ます。医師バイトの時給は数千円~数万円になるので、週1回働けば生活費を稼ぐことが出来ます。

医学部の大学院生にはアルバイトで収入を得ないと生活できないことも

大学院に進学する医師は、普通は大学を卒業し、数年~10年弱程度医師として臨床をしてから大学院に入ります。卒業してすぐに大学院生になることは少ないです。

そうなると、年齢も30代前後になっている場合が多く、すでに結婚している場合も多いのです。それなのに、学費を払って、大学からは月に数万円の給与というような大学の場合では生活していけません。なので週に1~2日程度一般の病院でアルバイトをして生計を立てています。

外来業務や、夜勤の当直、土日に病院にとまり込みのアルバイトなどがあります。このように大学以外の病院でアルバイトをして生計を立て、大学では研究と、ほとんど給料の出ないタダ働きとして生活している大学院生の医師も多くいます。

博士号や研究をする必要は医師にあるの?
医師として生きていく分には必要はありません。普通に病院で働いている方が生活も安定します。しかし学位や研究の業績は、大学などアカデミックな施設で生きていくためには必要になり、社会的に見れば研究に従事する意志がいないと医療の進歩につながりません。

医学部の大学院生はエリートか。その後の収入は思ったより〇〇?

年収の低い部類の医師がいます。それは大学病院に勤務する医師です。国公立、私立で差はありません。みんな薄給です。
大学医局と言う組織は教授→准教授→講師→助手→大学院生、医員となります。

大学の医学部には臨床・教育・研究の3つの柱があります。大学医学部は医師を育てるので、高度な研究開発にも力を入れる必要があるので、たくさんのお金が必要になります。大学病院は普通の民間の病院では見る事の出来ない、重症な患者さんや特殊な患者さんをみることによって、経験値が増え、症例発表も出来るのでよい医者への発展になります。専門医の資格も取りやすくなります。

医師免許取得後10年目(35歳)なら500万~600万円の年収の人がいます。大学院生の場合は反対に授業料(年60万ていど)の支払いをしないといけない場合もあります。なので民間病院で当直や土日のアルバイトをして生活費を稼いでいます。

医学部の大学院生が進む先の収入は明暗が分かれる

基礎医学の志望者が急減したきっかけは2004年の臨床研修必修化。医学部を卒業後、病院で2年間の研修が必須となり、医者の臨床志向が強まりました。

学生の気質も変りました。失敗のリスクがある研究の世界になかなか入らないのが現状です。医師になり安定した収入を得て、安穏と暮らせたらいいよいう学生の姿勢が災いしているようです。基礎医学の研究不足は、製薬、医療産業の将来にも影響を与えています。

医学部出のエリートは絶対に高収入なわけではない

医師がバイトを必要とする理由

  • 医学部が6年間で、就業開始が他学部卒より2年間遅れること。この2年分の所得の遅れを後に取り戻そうと感じているのでしょうか。
  • 多浪生も他の学部より多い
  • 医師国家資格でも現役合格が出来ず、1~2年余計にかかる場合もある

トップクラスの給与の病院は600万~700万円のところもありますが、給与を高額にしないと研修医が集まらないということになります。医師のなるのが最も早くて24歳、初期研修が終わるのが26歳になります。この2年間では社会人になるのが遅れた2年分の給与は取り戻すことは出来ません。

大学院生になり後期研修医になると給与は600万~700万えんになります。しかし団学院性になると26歳~30歳までは無給で、授業料の支払いもあるのでアルバイトをしないと生活ができないのです。

全く取り戻せていないし、他学部卒業生と比べると差は広がっているようにも見えます。

この記事の編集者

チェスナッツロード編集部

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