学級崩壊が小学校6年生で起きる原因はどんなこと?子供達の本音
2017.12.31
ここ数十年前から小学校での学級崩壊が問題となっているニュースなどを目にすることがよくありますし、実際に子供の通う小学校でも問題となっていることもあります。
その原因は一体誰にあるのでしょうか?特に小学校6年生になると勉強などで抱えるストレスも多くなります。
そんな時に子供達に親はどう接してあげればよいのでしょうか?
ここでは深刻な学級崩壊の現状についてご紹介していきます。
この記事の目次
小学校6年間の中でおきる深刻な学級崩壊の現状
「いじめや暴力」などの学校問題のニュースをよく耳にします。実はそのような中で「小学校の学級崩壊」が深刻化しています。驚く実態について話を聞いて見ました。
小学校高学年の学級崩壊
学級崩壊とは学級が集団教育の機能を果たせない状態のことです。全国的に問題になっています。各小学校1~2クラスは崩壊しています。低学年だと、授業中に立ち歩く、先生にかまって欲しくて授業の妨害をするなど勝手な言動が広まり結果崩壊となります。
高学年になるともっと深刻な状況になります。高学年の場合が、日ごろのストレス、学校への反発から確信して荒らす場合がほとんどです。学級崩壊している高学年のクラスを見たことがありますが、目を疑ってしまう状況です。例えば6年生のクラスを見た時は、先生が1人で話していて、聞いているのは2~3人。後の子供たちは寝ていたり、ボールで遊んでいたり、トランプをしていたり、漫画を読んでいる子も居ました。
高学年の学級崩壊には色々な要因がありますが、一番大きな理由は、大人の本音と建て前を子供達が見抜くようになったことになります。
小学校の学級崩壊!6年生で学級崩壊になる子供達の本音
以前、学級崩壊の中心になっていた成績が優秀な子に「どうして学級を荒らすの?」と聞いたことがありました。「僕たちは塾で勉強を習っているから勉強はわかる。授業を邪魔するとみんなが授業を受けられなくなる。そうなると受けられない子は落ちこぼれる。だからやる」競争競争と強いられている子供がここまで追い詰められていることを確信しました。この本音には正直驚きました。
勉強も大切ですが、社会性を犠牲にして知識だけ詰め込むことは害となることは想像を超えていました。
子供は何かを得るために何かを犠牲にしなければなりません。そのバランスがとても重要です。競争に追われている子供は周囲を思いやることは出来ず、競争を強いられることで大切な友達まで敵として見てしまいます。生きていくのに最も大切な社会性を犠牲にしてしまいます。このような感情を持った子供が親になった時はどんなに恐ろしい社会になるのでしょうか。
学級崩壊は、子供達が自分達の状況にもがき苦しんでいるという声明です。大人が気づいてあげなければこの問題は解決しません。ありのままの子供を受け止めてあげましょう。
小学校の学級崩壊の原因!6年生は学びへのストレスがある?
小学校の授業がつまらない
学びのストレスです。役に立つと感じられないのです。このことは子供達を取り巻く環境の変化と、それに対応できない学校に原因があります。今の小学生は高学年になると、クラスの半分以上、都会の学校では8割を超える子が塾に通っています。ダブルスクールの生活に疲れているのに、学校での勉強はもう塾で習った内容なのでつまらないのです。
そうなると学校の授業はその子供達をひきつける「授業の質」が求められます。学ぶことの楽しさ、学びが人生の役に立つことなどを教えないといけません。
いじめや暴力問題は社会問題としてクローズアップされない?
いじめや暴力の場合は学校側は家庭教育に原因があるとしています。でも学級崩壊に対しては、学校の責任が大きいので言い訳が出来ないので公表したがりません。子供達は成長の過程でもがき苦しんでいます。その訴えを封じ込めないで、大人たちがきちんと受け止め、導くことが大切なのです。
我が子のクラスが学級崩壊になった時に親はこう対処すべき!
我が子が登校拒否や嫌がらせを受けた場合、ついつい感情的になるのは普通です。我が子が悪質ないじめの対象になってしまった場合は、無理をして登校させないで、欠席させましょう。
このようなトラブルが起きている時こそ、子供達が大人の言動を本当によく見ていることを忘れないで欲しいです。危機の時こそが教育の正念場。我が子のことだけではなく、他人の子供も一緒に見守って良くしていこうという姿勢が大切です。
「自分の子供だけ良ければいい」という自分本位の姿を見せると子供はどのように思うでしょう?そのような醜態はのちのちの親子の信頼関係に大きく影響します。
教育委員会に直訴する前に
学校内で問題が解決しない場合、教育委員会と話し合う方法もあります。これは最終手段です。深刻さにもよりますが、その前に保護者にやるべきことはたくさんあります。
小学校の学級崩壊が起きてしまう原因は教師にある?
学校のソーシャルワーカーの視点から
中学校では学級崩壊は起きにくいです。理由は教科によって先生が変わるからです。もし学級担任が気づくのに遅れても、クラスが荒れると教科担任の誰かが気づくので迅速に対応できます。
一般的に授業の質がいいと学級は荒れにくいです。授業が下手な教員もいますが全員ではありません。生徒の興味のある話をする教員もいますのでその点でも、学級崩壊が起きにくい一因になります。
小学校では学級担任がほとんど1人で全教科をみます。良いところは生徒1人1人と深く関われること。ですが、反対に他の担任のクラスの事に口出しが出来ません。そのため教室が荒れていても担任1人だけで問題を解決する場合が多いです。
小、中学校どちらにも言えることは、他の教師に助けを求めたり、相談しない教師は学級崩壊への対応が遅れることがあるということです。
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