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独身と既婚で税金がお得なのはどっち?既婚者有利説の真相

2018.1.20

晩婚の今は結婚にメリットが無いと考えている人も増えています。

結婚を損得計算するのは寂しい気もしますが、税金の面など既婚者の方がお得になる場合もあります。

では、独身と既婚でどっちがお得なのか、税金面で比較してみましょう。

独身と既婚者ではどちらの方が税金がお得?既婚のほうが得していることはなにかご紹介します。

税金の違いは独身と既婚の差ではない!?

独身と既婚者。
所得税や市民税などを給与所得で計算する際に「扶養控除」があるのかないのかで、大きな差が出てくることがあります。

「扶養控除」とよく聞きますが、実際にはどのような制度なのかをご存知ですか?

『扶養控除』とは、自分のお給料で生活をまかなっている相手がいる人は、生活費がたくさんかかりますよね?だから、税金を徴収する金額を減らします。と言う制度となります。

もちろん、税金の計算は「所得」によります。
給与所得の多い方は、いくら扶養家族が多く、控除をたくさんしても、課税対象金額自体が大きいので、税金の額も多くなるでしょう。

また、独身の人でも、給与所得が低い方は、自分の『基礎控除』と、社会保険や生命保険などの控除額で、税金を計算する控除後の額が低くなり、税金があまりかからない計算となるかもしれません。

独身だから、税金をたくさん払うわけでも、既婚だから税金の額が少ないという単純な話ではありません。

独身でも既婚でも、税金を計算するのは給与所得です

皆さんは、お給料には、総支給額と、控除後の支給額と、給与所得額の大まかに3種類あることをご存知ですか?

『給与所得(総支給額)』とは、勤務先から受け取る給料・賞与の総支給額を言います。
これは、実際に受け取る金額ではなく、基本給や諸手当などを含めた、税金や社会保険料を引き去りする前の金額です。

この『給与所得(総支給額)』から、社会保険や、雇用保険、を算出します。
それらの金額を引き、さらに、所得税や住民税を控除してから、給与振込指定口座への入金となります。
この、振り込まれた金額が、『控除後の支給額』となります。

給与収入と、給与所得の違いをしっかりと認識しておきましょう。

日本のサラリーマンは自分の納めるべき税金を会社に任せっぱなしになっているため、お給料と聞けば「手取り」のことしか考えない傾向が強いかもしれません。

給料の手取り額は実際に使える額ですので、注目しがちですが、社会保険料や雇用保険料も自分が支出しているお金です。

会社に先取りされてしまうために実感がないかもしれませんが、社会保険や雇用保険も立派な税金です。

給与明細を見て、税引き前の総支給額がいくらなのか、社会保険や雇用保険の金額がいくらなのか、それに対しての所得税がいくらと計算されているのかを、しっかりと自分で計算して把握しておきましょう。

独身と既婚の税金の違い「配偶者控除」ってなに?

法律的に認められる結婚をしていること。
どりらかの収入だけで生活をしていて、その収入の少ない方の所得金額が38万円以下であれば所得税の計算を計算する給与所得から、自分が持つ基礎控除の38万円にプラスして配偶者控除分の38万円も計上できます。

お父さんのお給料で生活していて、お母さんが年間の給与収入が扶養控除内で働いている家庭は、お父さんの給与所得で所得税を計算し、お父さんの基礎控除38万円プラス、お母さんの配偶者控除38万円も加算して所得税の計算をしてもらえることになります。

お母さんのパートで得る給料が扶養範囲を超えてしまうと、お母さんの収入に所得税がかかってしまい配偶者控除を受けられなくなってしまいますので、注意が必要です。

収入のある独身なら結婚しない方が得?既婚と税金面での違い

扶養家族になると税金面での優遇を受けられる説明をしましたが、その場合には、どちらかの収入を扶養範囲内に抑えなければなりません。

ですから、収入の多い方の扶養に入るよりも、各々夫婦二人でたくさん稼いだ方が世帯収入的には増えるのではないのでしょうか?

例えば、子育て中のお母さんはフルタイムで働く時間がないので、すき間時間でお父さんの扶養範囲内で働くということになるかと思います。

ですが、子供も大きくなりフルタイムで働くことができる時間ができて、さらに正社員として採用してもらえるのなら、お父さんの扶養を外れて、正社員になり社会保険を掛けてもらい、働いた方が長い目で見るとプラスになるかもしれません。

支払う税金のことが取り上げられがちですが、人生は何が起こるのかわかりません。

旦那さんに収入を得られなくなる事情が起こるかもしれません。
例えば、勤めている会社の倒産や、病気、事故などにより、収入源を失うかもしれません。

そんな時、旦那さんを自分の扶養に入れることもできます。

チャンスや能力がある方は収入金額の壁など気にせずにどんどん働きましょう!

税金以外にも独身より既婚の方が得していると思うことは?

税金の控除額を上げるために、結婚する人はいないでしょう。
でも、税金の控除額が増える場合もあります。

税金のことだけを考えて人生を過ごすのもさみしいので、最後に結婚についてのメリットを考えたいと思います。

家に帰った時に誰かが待っていてくれる幸せや、日常の何気ない会話を交わす相手がいるという喜び、それに加えて責任感が湧いてきたり、社会的信用を得られるようになります。

税金については、身近なことですが、制度や仕組みを知らずに納め続けている方の方が多いのではないのでしょうか?

実際には、会社で年末調整を行うと思いますが、インターネットで確定申告のシミュレーションをおこなってみると、自分の給料所得に対してどのように所得税や市民税が計算されているのかを知ることができます。

この記事の編集者

チェスナッツロード編集部

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