高卒で就職したら勝ち組と言われる理由やメリット・デメリット
2018.2.5
高校を卒業したら就職?それとも進学したほうがいい?高卒で就職したほうが勝ち組と言われる理由にはどんなものがあるのでしょうか?
高卒で就職をした場合にはどんなメリットやデメリットがあるのでしょうか?進学したときのメリットやデメリットとは?
これからの進路に悩んでいる子どもや親が知っておきたい情報を紹介します。
この記事の目次
高卒で就職すると勝ち組と言われているのは公務員
実は高卒で就職した人の半分が、3年で仕事を辞めるというデータがあります。
大学へ進学した友達が大学生活を楽しんでいる姿を見て、働く意欲がなくなってしまう・・・そんな理由もあるようです。
その他にも18歳という若さのため、社会の厳しさやうまく上司とのコミュニケ-ションをとっていけず、逃げ出してしまう、つまり仕事を辞めてしまうのです。
しかし仕事を辞めてもさらに厳しい現実が待っています。「高卒」「3年で離職した」というのがハンデとなり転職先が見つからず、フリーターとなってしまう人も多いようです。
ただ高卒で就職しても勝ち組と言われる人たちもいます。それが「公務員」です。
公務員であれば「高卒」という学歴が問題にはなりません。離職率が高くないのも特徴です。
さらに給料が安定しているということも「勝ち組」と言われる理由なのかもしれません。
高卒で就職すると勝ち組と言われるのはお給料が安定しているから?
高卒でライン工になると、給料に期待できると言います。
一言でライン工と言っても正社員、期間工や派遣社員と種類がありますが、年収に差が出てくるのは30代以降です。
20代半ばまでであれば正社員でも年収300万円程度の人が多く、期間工や派遣社員よりも少ないかもしれません。
しかし正社員には定期昇給や昇格制度があります。そのため30代以降になると期間工や派遣社員よりも年収が多くなるのです。
でも高卒だからそんなに昇格しないのでは?そう考える人もいるかもしれませんが、大手企業であれば高卒ライン工でも現場の班長、係長レベルまで昇格できます。優秀な人であれば課長、部長レベルまで昇格する可能性だってあるのです。中小企業であれば工場長・次長クラスまでいけるかもしれません。
地方工場の高卒ライン工となると、さらに夢は広がります。実際に20代半ばで結婚、30歳までに子供もいてマイホームもある、そんな人も多いのです。
そう考えると、高卒ライン工は勝ち組と言えるのではないでしょうか?
高卒で就職すると勝ち組かどうかは見方次第!
高卒での就職は難しいように見えますが、実は指定校推薦のようなシステムになっています。
高卒での採用は学校が推薦した候補者を企業側が面接するため、まず落ちることはありません。そのため割と簡単に就職先を探すことができます。
ただし、学校に推薦されるような学生でなくてはなりません。
そして高卒で就職することの最大の魅力は「お金」でしょう。
大卒で就職する人と比べると、4年分の給料をもらうことができます。年2回ボーナスが支給される会社であれば、8回分もらえることになります。
ただし、転職する際には不利となる場合が多いでしょう。転職市場は大卒がメインです。大学進学率も高くなっているので、この流れは変わらないでしょう。
大学へ進学した友達と比較すると、お金は持っているかもしれません。しかし、大学生ほど自由な時間はありません。それがデメリットの一つかもしれません。
高卒で就職か進学か迷ったときは、何で決める?
高卒で就職すべきか大学や専門学校へ進学すべきか・・・迷うこともあるでしょう。
そんな時は進学した場合のメリットとデメリットについて考えてみましょう。
大学へ進学した場合は、専門知識を身に付けることができ、「大卒」という学歴も持てます。高卒で就職する場合と比較すると就職先の会社の選択肢も多いでしょう。
バイトやサークルなどで人間関係を広げることもでき、自由な時間もあります。
しかし、大学で一人暮らしをするとなるとお金がかかります。高卒で就職した人と比べると結婚する時期が遅くなるとも言われています。
専門学校へ進学した場合は、専門のスキルを身に付けることができ、そのスキルを活かした仕事ができるでしょう。
専門学校は2年制のところが多いので、大学よりも早く社会へ出ることもできます。
しかし2年しか勉強する期間がないために、かなり忙しい毎日になるのがデメリットかもしれません。大卒と比較しても給料が低いとも言われています。
これからは高卒で就職の時代?どんどん需要が増えている?
就職は高卒よりも大卒の方が有利・・・そう言われていますが、高卒の求人倍率は上昇してきています。
その理由もいろいろありますが、募集する職種が増えてきているようです。
今までであればデパートの中などに入っているアパレル関係の正社員やホテルのフロントの正社員は大卒が多かったのですが、高卒も対象とする企業が増えてきました。
さらにSE職やネット販売の企画などの募集も出始めているようです。
さらに高卒の採用人数も増加してきています。
高卒の採用を見送っていた大企業が高卒採用を再開してきているのです。
高卒で就職を希望している人の働く意欲に興味を示している企業も増えてきています。
面接の時、大卒だと「休みはどうなっていますか?」「残業はどのくらいありますか?」などといった質問が多いようですが、高卒の場合は「休みは気にしていません。」というような人が多いというのです。
高卒に注目している企業が多くなっていることは間違いないでしょう。
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