確定拠出年金と退職金は両方もらえる?会社の制度にもよります!
2018.4.21
会社を退職する際、確定拠出年金や退職金というお金をもらうことが出来ることもありますが、この両方をもらうことは出来るのでしょうか。
実は、それを決めるのは自分が勤務していた会社になり、会社にその制度があるかないかによってもらえることも、もらえないこともあるのです。
そこで今回は、確定拠出年金や退職金制度についてお伝えします!
この記事の目次
確定拠出年金と退職金は両方もらえるの?
ここ最近『確定拠出年金』と言った言葉を耳にすることはありませんか?
これは会社にもよりますが、最近は退職金から確定拠出年金に移行する会社が増えてきている傾向にあるようです。
退職金をもらう時に、退職金と確定拠出年金は一緒にもらうことができるのでしょうか?
そもそも退職金と確定拠出年金の意味がよくわからないと言う方もいるかと思うので、簡単にご説明いたします。
退職金とは?
会社の福利厚生の一環として、勤めていた会社を退職するときに今まで働いてきた年数やお給料によって金額が決められて、退職時に一括でもらえるものです。
※会社によっては計算方法や基準が異なる場合があります。
確定拠出年金とは?
将来自分で受け取ることができる年金です。自分で金額を決めることが自由にでき所得控除として所得税や住民税などが軽減されます。
確定拠出年金と退職金を両方もらえるかは企業次第
会社を退職する時には、一時的に職を失うことや定年退職により収入が減るので、退職する際には、確定拠出年金と退職金を両方もらえると、今後の生活の一部に役に立てることができます。
確定拠出年金は個人でかけていくものなので、もらうことはできますが退職金に関しては必ずもらえるわけではありません。
一般常識として、制度として取り入れられているものが、支払われると言うのが原則ですね。退職金よりも個人でかけている年金を会社が少しの金額を負担し、退職金として渡す会社も増えている傾向にあります。
また会社によっては、残念なことに両方の制度がないこともあります。
気になる時には、会社の総務の方に一度確認しておくと良いかもしれません。
確定拠出年金と退職金・両方もらえる?確定拠出年金の種類
確定拠出年金の種類は何種類もあるのでしょうか?
調べてみると個人型DCと企業型DC言うものがありました。
個人型DCとはどんなもの?
自分で掛金の金額を決めることができ、自分で運用することができ、全額所得控除の対象となり、確定申告や年末調整により税金の還付が受けられます。
企業型DCとはどんなもの?
企業が決まったルールに基づき、企業側が会社の損金として処理することができる。
従業員が一部掛金を負担する場合もある。これは企業にこの制度がある会社のみになります。
会社で確定拠出年金を行っている場合、掛けるか掛けないかは個人の判断となります。
もらえる金額が加入した期間によって決まっている訳ではないので、ご自身で情報収集をし掛け金を決め加入するか判断をするようにしましょう。
また確定拠出年金と退職金・両方もらえるかどうかは企業に判断となります。
退職金がない会社もあります
会社に勤めていると当然、退職する時には退職金をもらえると言う期待がありますが、これは必ずしももらえるものではなく、こういった制度があるわけではありません。
その理由の中には、業績の悪化などの問題や、終身雇用制度を前提としない働き方が今の現代に増えてきている傾向にもあるようです。
また、退職金よりも年収が高い方がいいと言う理由で廃止する会社も増えている企業もあるようです。
さらには、退職金制度はあったけど、廃止するという会社も増えている傾向もあるようです。
こうなると、退職後の生活に不安を感じる人も出てきますので、何か対策を考えなければならない状況にもなります。
なので確定拠出年金を個人に少し負担させ、退職金代わりに渡す会社が増えているようなのです。
確定拠出年金のメリット・デメリット
確定拠出年金によるメリットにはどんなものがあるのでしょうか?
ここでは確定拠出年金のメリット・デメリットをご紹介していこうと思います。
確定拠出年金のメリット
- 自分で掛け金を決めることができ運用することができる。
- 税制面で大きな優遇措置があり、所得税の課税所得が減額される。
- 社外に拠出金を積み立てている為、もし会社が倒産しても保護される。
確定拠出年金のデメリット
- 拠出金が60歳になるまで受け取ることができない。
- 長い期間をかけて資産形成を行う為、途中で引き出すことができない。
- 途中解約することができない。
と言うメリット・デメリットがありますので、こう言ったことを踏まえ、確定拠出年金を掛けるかどうかをご自身で判断してみてはいかがでしょうか。
簡単に中断することはできませんが、長い目で見た時に将来に役に立つ資金にもすることができます。一度始めると解約することができませんが、様々なメリットを受けることもできますので、ある程度の情報収集を行い、運用を初めてみたはいかがでしょうか。
確定拠出年金は細く長く資産形成に取り組むチャンスでもあるので、検討してみてはいかがでしょうか。
- 生活・暮らし