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厚生年金が満額に!?44年間の長期加入による受取額とは

2018.4.24

年金制度についてみなさんはどのくらい知識がありますか?

公的年金は、加入月数や生年月日によってもらえる金額も違ってきます。そこで知っておきたいのが、厚生年金44年加入特例制度。
満額受給できるとはどういうことなのでしょうか?

ぜひご覧ください。

厚生年金が満額に!44年間加入するとどうなるの?

年金は将来のために必要だと加入している人がほとんどだと思いますが、どんな制度なのかについてしっかり分かっている人は意外と少ないのではないでしょうか?
ここでは年金に加入している時期が長いとどうなるかをご紹介していきたいと思います。

厚生年金に44年間も加入していた場合はどうなるのでしょうか?

中学校を卒業したと同時に働き始める人が多かった時代の時に、60歳を定年として厚生年金を44年間払う人がいるという事で、計算されていたようです。

いつの時代からか、60歳を超えても働き続けている人が多く、これに該当する人も出てきています。

厚生年金の加入の期間が44年ちょっと前で退職してしまうのは、とてももったいないと言います。
44年加入になるまで働くと受給額がかなり増えるのです。

長期加入者には通常の年金額にプラスして加給年金額が支給されます。

定額の部分が年間で約80万円で加給年金額が約40万円、特例による加算が受けられる方は通常の年金よりもかなり多くもらう事が出来るのです。

厚生年金が44年間の加入特例によって、定額部分を加えた満額が支給される?

厚生年金に44年間加入していた人は、厚生年金44年加入特例を受ける事ができます。

これは、厚生年金に44年以上加入し退職、厚生年金制度から外れた人に支給される特別支給の老齢厚生年金は、定額の部分をくわえて満額になるというものになります。

加齢年金の支給を満たす場合には、それも上乗せされます。中学を卒業後60歳まで加入を続けた場合が約44年間の加入になり、高卒で約41年、大卒で約37年になります。

なので中学を卒業して60歳まで加入をした場合は、それだけで特例期間の44年を満たすのです。

高卒の場合は63歳まで厚生年金に加入すれば44年になりますが、大卒の場合は65歳まで加入したとしてもこの期間を満たすこはできません。

高齢者の雇用について法律が改正され、原則希望者は65歳まで働き続ける事ができるようになりました。

高卒の人は希望すれば厚生年金加入期間も、44年を満たすこともできるようになったのです。

加入期間が44年間だと厚生年金長期加入特例適用で、満額支給も夢じゃない

厚生年金長期加入特例は厚生年金に44年間加入すれば、退職した時点で厚生年金が満額支給されます。

本来なら老齢基礎年金や老齢厚生年金の満額支給は65歳からなのですが、加入した期間が44年間を満たせば退職した時点で厚生年金を満額支給してもらえます。

厚生年金長期加入特例措置を利用して退職した場合と、65歳で退職した場合での厚生年金満額支給開始月が違います。

年金の支給は支給すべき理由が生じた日の月。当月から支給するとされています。

ですが、厚生年金満額支給月は翌々月になるのだそうです。月末に退職しても翌月から厚生年金満額支給されるのです。

厚生年金を44年間加入を満たした後の注意点とは?

44年間厚生年金に加入すると加入特例がうけられるので、この制度を利用して60歳以降も働きたいと考える人も多いと思います。

44年間加入を続ける事で報酬比例の年金に定額部分の年金が加わり、満額受給の要件を満たすことができます。
加給年金もこの年から前倒しで開始になるので、44年の加入の見込みがある人は60歳以降も働き厚生年金に加入する事を検討するといいですよ。

ただ加入特例を受けるためには、厚生年金保険制度の被保険者でなくなる必要があるので、44年の期間を満たすことができたら会社を辞めるか厚生年金の被保険者に該当しないような働き方をしなくてはいけなくなります。

会社の事情によってはこの調節は難しいかもしれません。調節が可能であれば定年後以降も働き。一定の収入を得ながら雇用保険制度の被保険者要件だけを満たしていれば、高年齢雇用継続給付金は65歳まで働く間受け取ることができるのです。

実際年金はいくらもらえるものなの?それぞれの満額は?

年金の支払いはしているけど、実際にどのくらいの支給を受ける事ができているのでしょうか?

年金の支給額は国民年金は平均月額5万5千円で厚生年金は14万7千円と公表されています。

国民年金の平均月額は約5万5千円。制度上の支給額は年に約78万円で月額にすると約6万5千円になります。

ですが、この金額は40年間保険料を支払った場合の満額になります。平均をみると実際には少ないというのが分かりますね。

60歳で繰り上げで支給を受けると満額でも月に約4万5千円になりますが、平均では4万円弱となっています。

厚生年金の場合は平均月額は14万7千円。厚生年金は加入の期間や報酬によって支給額に差が出ます。

なので、男女の差が大きく平均男性で約16万6千円、女性で約10万円となっています。

40年間働いたサラリーマンと専業主婦の場合だと、厚生年金がもらえる男性と国民年金だけもらえる女性になるので、もらえる金額は約22万円になります。

実際に支給されている年金の月額はこのくらいが多いです。この金額がある程度の目安になると思うので今後の事を考える参考になるのではないでしょうか?

この記事の編集者

チェスナッツロード編集部

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