テニスを上達させるためには?プロネーションの練習が大切な理由
2018.4.26
テニスで使われる用語として「プロネーション」という言葉があるのをご存知でしょうか?
このプロネーションとは、テニスを上達するためには必要な動作になります。
では、テニスのプロネーションができるようになるためには、どのような練習をしたらいいのでしょうか?
そこで、テニスを上達するためのプロネーションの練習方法などについてご紹介いたします。
この記事の目次
テニスが上達するための練習方法、プロネーションとは?
サーブのプロネーションとは?コツとやり方を指導
プロテニスプレーヤーは必ずどんなサーブでもプロネーションが起きます。起きているだけで、意識的に起こしているわけではありません。
普通にサーブを打つときにプロネーションは勝手に起こらないとおかしいものなのです。肩から手までを脱力してラケットと上に振り上げて、頂点までたどり着いた瞬間にラケットがクルッと返ってきます。これがプロネーションです。しかし大体の人は腕に力みがあり、打つときにキレイにラケットが返って来ません。
この勝手にクルッとラケットが返って来る感覚とコツをつかめると、後はサーブをトスアップからフォローフルーまで足から蹴り上げの力の運動連鎖だけで打てるように練習しましょう。
テニスのプロネーションの練習方法とは
プロネーションのスイングのスピードを記録する練習方法
プロネーションとはスイングスピードの最後のひと押しです。
プロネーションとは、回内運動や回旋運動と呼ばれています。手首を使い、ひねりを入れる打ち方です。
- ラケットを振り上げてボールを打ちに行く
- 打球の少し前で、右手の親指を外側に回す
- 打球時ににはラケットの面が狙っている方向を向いているようにする
- 打球後には、打製でラケット面が外側に向いている状態になる
プロネーションでいいサーブとは?
力の入れ方は全く同じでも、プロネーションだけでとても素晴らしいサーブになります。
力のある、しかもキレのあるサーブを打つためには、ラケットの頭のスイングスピードが上がっていないといけません。
プロネーションを練習すれば、テニスがうまくなる!
プロネーションの動きの練習方法
- うちわをコンチネンタルグリップを持って扇ぐ。プロネーションの動きを習い覚えい場合はうちわを使うことが効果的です。この方法の場合自分の家でも出来ます。
- 早速うちわをコンチネンタルグリップで持ちます。そして、適当にその場を扇いでみましょう。腕の内転の動きがわかるはずです。
次はサーブの打点の位置でうちわを扇いでみましょう。
ここまで出来るようになれば、後はうちわをラケットに持ち替え、同じような動きをしましょう。ラケットにもちかえる前に、十分うちわでプロネーションの動きを体に覚え込ませることが大切です。
- ラケットをコンチネンタルグリップで持ち、プロネーションの動きでボールをドリブルしてみましょう。動きがわかったら、ラケットを持って練習をしましょう。
- プロネーションの動きだけで、バスケットのドリブルのように、ボールをドリブルしてみましょう。イメージはボールを叩く感じ。
- これも何回も練習して「プロネーションでボールを叩く感覚」を体で覚えようにしましょう。
- サーブの素振りにプロネーションを組み込む。いつものサーブのスイングにプロネーションを入れましょう。ドリブルでボールを叩く動きを、サーブの打点でするのです。
ここまでやるとプロネーションの動きが出来るようになっているので、プロネーションのでサーブを打ってみましょう。
力が弱いからプロネーションができないのではない!
プロネーションを使って手首を曲げてインパクトすると駄目な理由
サーブの基本はプロネーションを使ってのインパクトです。何故手首を曲げて、てまねきするようなインパクトがダメなのかという質問が多くあります。
「インパクトで面が上を向いてしまう」ことです。
手招きをするような動作でインパクトを抑えるとボールにラケットが向かって行く時に、面が上を向きやすくなります。
ソフトテニスのサーブの内からでこの現象が多いのです。テニスのボールはソフトテニスと比べて反発力が大きいので面が上を向いた時点でアウトにします。
ボールを抑えることが出来ないので、回転をかけることも出来ずアウトと連発します。調子のいい時は、面が下を向いていて入るかもしれませんが、調子が悪いと面が下を向いたり、上を向いたりして、面の向きが不安定になり、ネット、アウトミスが多くなります。
このクセが付きやすい人は、女性やジュニアの力が弱めの人に多いです。
プロネーションが起きる条件とは?運動連鎖で起きること
運動連鎖で起こるプロネーション
テニスの動きは、体の軸と中心に回転する動作から力を生んでいます。その力が他の体の部分へと伝わってラケットを動かしています。
ストロークでは軸を立て、サーブでは軸を斜め上にして体を回転させることで腕が前に振られます。サーブの場合はスイングをすると勝手に腕をラケットがついて行き、ラケットヘッドが返って振り終わります。このような動きを運動連鎖といいます。
ストロークもサーブも運動連鎖の動きで体を回転させる
運動連鎖は、一部の関節を動かすろそれに続き隣接する関節も動き、色々な場所に連鎖することです。運動連鎖が行われていれば、無意識で、脚部からの力が伝わり、サーブ中のプロネーションの動きが行われます。
ラケットダウンをしたところから、肘と手首の角度を一定に保ち、膝の曲げ伸ばしからのスイング動作をすると勝手に腕とラケットがついて行き、ラケットが親指側に返って振り終わります。腕の力や動きで、プロネーションをするわけではありません。体全体を使った運動連鎖の最後にプロネーションが結果としておきるのです。
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