自宅でできる手軽な本の作り方!画用紙で作ってみよう
2018.5.23
本には実は自宅でもできる簡単な作り方あるってご存知ですか?
画用紙やコピー用紙を使って意外と手軽にできるもののあります。
ここでは8ページのお手軽な本の作り方から、ページ数もたっぷりのもう少し本格的な本の作り方をご紹介します。
また、プレゼントにも喜ばれそうな豆本の作り方も紹介しています。
この記事の目次
1枚の画用紙があればOK!8ページの小さな本の作り方
本を作るのってとても難しくて、業者さんにお願いするしかないというイメージがありますが、実はたった1枚の紙で手軽に8ページの本が作れたら嬉しいですよね。
自分オリジナルの1冊を作ろう
材料
- 画用紙
- ハサミ
- のり
作り方
- 画用紙を4つ折りにする。
- 折り目を付けたら開き、両側を中心に向かって折り、M字になるようにする。
- 画用紙を広げて真ん中の部分だけを重ね、2枚一緒にハサミで切る。
- 3を広げると真ん中だけ横に切れているので、縦半分に折って両側から押す。
- 閉じて重ねると、8ページの本の形になるので、空いているところをのりで貼り合わせたら完成です。
ポイント
同じように何冊も作って、本同士を貼り合わせてつなげればページを増やすことも可能です。のりで貼り合わせず、背表紙部分にマスキングテープを貼ってもかわいく仕上がります。
ページ数もたっぷり。画用紙で作る、もう少し本格的な本の作り方
先ほどは8ページの本の作り方をご紹介しましたが、ここではもっとページ数の多い本の作り方をご紹介します。
- 紙の大きさは何でも構いません。作りたい分だけの紙を用意して、すべての紙を半分に折ります。
- 折った紙を4枚ずつ重ね、重ねたものを一緒に置き、24時間程度圧力をかけます。
- 折り目の背のところに鉛筆で線を引きます。線と線の間は等間隔にします。だいたい1cm感覚でOKです。紙のサイズによって適宜替えてください。
- 鉛筆で印を入れたところに針を内側から刺します。
- 長めの糸を取りワックスにくぐらせ、強度をつけ、先ほどあけた穴に通していきます。
- 波のように順番にくぐらせたら、本をしっかり固定させるために、太いひもを通します。
- すべてを通した後は丸結びをしておき、背表紙に当たる部分に薄くのりをつけ、その後さらに24時間圧力をかけておきます。
- 薄い布を本の背に貼り付けます。
- 表紙用に固いダンボールなどを2枚切りぬきます。面積は本より数ミリずつ大きいくらいにしましょう。
- 固い表紙部分にのりを付け、布を貼り付け、さらに重しをして24時間たてば、厚い本が完成します。
画用紙で作る手のひらに納まるかわいいミニサイズの本の作り方
縦45mm×横38mm・120ページのミニブックの作り方
材料
- 本文用紙(40mm×70mmを30枚)
- 見返し用画用紙(40mm×70mmを2枚)
- 表紙用紙(65mm×115mmを1枚)
- 表紙用ボール紙(32mm×44mmを2枚・○mm×44mmを1枚)
- クリップ小(幅18mmくらいのものを2個)
- クリップ大(幅65mmくらいのものを2個)
- カッター
- 定規(カッターが使える金属性のもの)
- 木工用ボンド(水で薄めたものと原液とを使い分けます)
- はさみ
作り方
- 本文用紙30枚を全てしっかり二つ折りにします。二つ折りにした本文用紙を揃えて、折り口ではない方を小クリップで仮止めし、ボンドを全体に塗り、その後、背が開かないように大クリップではさんで乾燥させます。
- 見返しを作ります。見返しとは、表紙と本文との間の糊付け部分を隠すために挟み込む用紙のことです。
- 40×70の見返し用画用紙2枚を、それぞれ二つ折りにし、本文の1ページ目の背の部分(ボンド付けした方)に、約1ミリの細さでボンドをつけ本文との位置がずれないように張り合わせます。
- 反対側も同じように貼り付けた後、大クリップではさんで乾燥させます。
- 表紙用のボール紙を裏返して、中央に表紙用のボール紙を2枚仮配置します。この時2枚の間隔は約20ミリ、背用のボール紙は、その中央に配置し表紙のボール紙を接着します。
- 仮配置したボール紙を正確な位置に貼り付けるため、鉛筆でアタリ線を引き、ボンドをボール紙に薄く塗り、アタリ線に沿って貼っていきます。表紙の余分な部分を切断し、表紙を完成させます。
- ボール紙からはみ出た部分にボンドを付け、ボール紙にまいて接着していきます。
本文用紙と表紙を接着します。まず表紙に本文を挟んでみて、仕上がりのイメージとそれぞれの位置関係を確認し本文のトップページ全体にボンドを塗り、表紙の上下に気をつけて接着します。表紙の反対側も同じように接着し、大クリップでとめて乾燥させたら完成です。
ここに紹介した豆本ノートの作り方はほんの一例です。
大きさを変えてみたり、用紙の厚さを変えてみたり、いろいろと工夫してみてください。
アンティーク風の豆本の作り方
アンティーク風な豆本の作り方
本文の作り方は普通の豆本と同じですが、これは紙をビンテージ加工してから製本します。タネを明かせば、とても簡単なので、是非試してみてください!
見返し用に白紙のページを2枚分余分に作るのを忘れないように。見返しも同じアンティーク加工をしたほうが雰囲気が出ますよ。
材料
- 豆本の版下(綴じてないもの)
- コーヒー
- ペーパータオル
- インスタントコーヒー(粒子細かめ)
- オーブン
- オーブン用シリコンペーパー
作り方
- コピー用紙に出力した版下を、切り取って折る。
- 用紙を手で軽く皺くちゃにする。
- その後、濃い目のコーヒーに紙を一枚ずつ浸し、オーブン用のシリコンペーパーを敷いた天板の上に並べて、余分な水分をキッチンペーパーで押さえてふき取る。
- インスタントコーヒーの粉を指につけて、紙の端だけにぽちぽちと軽く乗せ、再び水分をキッチンペーパーでふき取る。
- 100度に予熱したのオーブンで紙を乾かすように3~5分程度焼いたら、アイロンでプレスして平らにする。
- 後は普通の豆本を作る要領で、できたページを、また順番に並べて糸で綴じます。
- 10分もあれば、味わいのあるアンティーク調の豆本が完成します。
完成後しばらくはコーヒーの香りがしますが、しばらくすると臭いはおちますのでご安心を。
本を作るには?製本の方法をおさらい
自宅でもできる「製本」の方法
製本の種類
製本といっても、文庫本のように背表紙に全てのページがくっ付いているものや、フリーペーパーのように真ん中がホチキスで留められているものなど、様々な方法があります。
- 糸かがり綴じ・・・背の部分に糸を通してとじる方法
- 無線綴じ・・・折丁(印刷された紙をページ順になるように折りたたんだもの)の背に接着剤を付けてとじる方法。
- 網代綴じ・・・折丁の中にも接着剤をしみ込ませ、折丁同士と折丁の中の紙を1回の背固めで接着する方法。
- 平綴じ・・・本を綴じた状態で、背から5mmほど離れた位置を針金やホチキスで留める方法。
文庫本やコミックなどは無線綴じで、ページの端がホチキスで留まっている冊子などは平綴じになります。
- 中綴じ・・・本の真ん中をホチキスで留める簡単なもの。
- 絵合せ折り本・・・1枚の紙に切り込みと折りを入れることによって、絵合わせパズルの仕組みで本になっているもの。
- 蛇腹折り本・・・お経のように中の紙をジグザグに折り、両端に表紙になる紙を貼り合わせたもの。
- 8P折り本・・・最初に紹介した8P本は1枚の紙に切り込みと折りを入れるだけの手軽なものです。
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