高校で進級できない!留年になってしまう条件とその後の対処
2018.5.25
高校では、中学までの義務教育とは違い成績などで一定の条件を満たさなければ次の学年に進級できずに留年になってしまう可能性があります。
留年になってしまう条件は大きく分けて「出席日数」と「成績」です。それぞれの詳細については学校によって決められています。
留年しないために、留年が決まってしまった場合のその後の人生について考えてみましょう。
この記事の目次
高校で留年してしまう条件!基本は二つ!詳細は学校により違いも
学校によっても多少の違いはありますが、だいたいの場合留年の基準は2つあるようです。
一つは出席の基準に満たしていない科目があるということ、そしてもう一つは成績の基準に満たしていない科目があるということです。
この科目とは「数学」や「理科」というのものではなく「物理」や「数学A」など細かい科目となっているようです。
高校では、授業に出席した時数がある基準を満たしていないと留年となります。学校に来た日数と勘違いしてしまう高校生が多いようですが、授業に出た時数なのです。
ほとんどの高校では、1年間の授業の三分の一又は四分の一以上欠席した場合は留年としているようです。
留年が心配であれば、その科目の担当の先生に聞いてみると良いでしょう。
成績の基準に満たしているかどうかは、テストの点数と普段の授業態度などの平常点で判断されます。一般的には赤店が点数の基準となるでしょう。
赤点の基準は高校によっても違います。
基準や条件は学校ごと!実は留年は高校だけじゃない?
留年と一般的に言われていますが、正式名称は「原級留置」です。実はこの制度は小中学校でも適用となるのですが、現実的となるのは高校からとなっているようです(一部の私立小中学校では留年もあるようですが)。
しかし実際には高校を留年する人はほどんどいません。文科省の調査結果を見ても、全体の約0.5%となっているようです。単純に考えると100人に1人もいないことになります。
留年の基準は学校によって違いがあり、統一した基準というものはありません。
ただ共通しているのは「授業の出席日数が基準よりも足りない」「学校での成績が基準以下」ということでしょう。
この基準が学校によっては厳しいということもあります。心配な人は自分の高校の留年基準について調べておきましょう。
高校を留年した場合!全日制の高校への転入は正当な理由が条件
高校を留年した学生の多くは、その後定時制や通信制の学校に通っているといいます。
その理由は、年下の子たちと同じクラスになりたくないからでしょう。ましてや今まで仲の良かった友達が留年したことによって先輩となってしまうのです。これはある意味屈辱的とも感じるのではないでしょうか?
また、他の全日制の高校へ転入したいと思っても、病気や怪我による留年など正当な理由が必要となってしまうため、実現することは難しいでしょう。
そのため定時制や通信制の学校に通う道を選んでしまうのですが、その後の人生も周りの人とずれていってしまいます。
「なんとか同じ年齢の子たちと一緒に進級したい。」そう強く思う人は高卒認定試験を受けています。ただし、高卒認定試験はあくまで大学進学のための切符のようなもの。高卒資格とは違うので注意しましょう。
高校で留年が決定?通信制への転入はその後が大変!
留年してしまったら、友達と同じ高校にはいたくない・・・。そう考える人の方が多いでしょう。
しかし、高校中退を決める前に先生に相談するようにしましょう。万が一追試などのチャンスをもらうことができて進級できればラッキーです。
ただ、それでも留年確定となってしまった場合、通信制の高校に編入することで留年しなくても済む可能性もあります。
ある人は留年確定となった後で通信制に転入して進級したと言います。ただし、これはあくまでも救済措置です。絶対できるとは限りません。
また、通信制の高校は想像しているイメージよりも厳しい学校です。特に留年の基準については、一般の高校よりも厳しいかもしれません。課題として出たレポートを提出しなかったら単位をもらうことはできないなど、生徒の自主性に任されている部分が大きいからです。
楽そうだから、という理由で行ったらまた留年することになるでしょう。勉強したいという強い気持ちが必要になります。
高校の留年が確実になったのを機に働く?就職後のデメリット
高校を留年したけど通信制の高校へは行きたくない・・・。そんな人は就職しようと考えるかもしれませんが、自分の学歴はどうなるかわかりますか?高校を中退してしまうと、学歴は中卒となります。正社員で働こうと思っても、ほとんどの会社は「大卒」「高卒」が応募条件となっているため難しくなります。
じゃあとりあえずフリーターで・・・。そう思うかもしれません。しかし、アルバイトの応募条件も中卒となっている会社は少ないというのが現実です。
もしなんとか就職先を見つけられたとしても中卒だと賃金も安く、仕事内容も単純作業となってしまう場合が多いでしょう。アルバイトとして働けたとしても、ずっとその生活が続くかもしれません。
中卒で公務員になるという道もありますが、昇進が一定のところまでなど制約があるようです。
基本的に学歴社会である現代の日本。自分のその後の人生のことをしっかりと考えてから高校を中退するかどうかを決めましょう。
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