犬の放し飼いに対する法律はあるの?放し飼いするリスクとは
2018.7.26
犬を散歩する際にはリードが欠かせませんが、たまに放し飼いにしている人を見かけたことありませんか?
犬が突然襲ってくるかもしれませんし、犬が苦手な方にとっては恐怖でしかありませんが、そもそも犬の放し飼いに対する法律はあるのでしょうか?
法律や条令よりも、放し飼いは他人にも危害を及ぼす恐れがありますし、何より犬にとっても危険です。ルールを守りましょう。
この記事の目次
犬を放し飼いにしてはいけない法律があるの?庭なら大丈夫?
犬の放し飼いについては、国が定める「動物の愛護及び管理に関する法律」(動物愛護法)や、地方公共団体が定める「動物の愛護及び管理に関する条約」にていくつか注意すべき点が定められています。
動物愛護法では、「柵で囲まれた自己の保有地以外での放し飼いは禁止」と定められています。
その為、原則として犬を放し飼いする場合には、柵や塀などで外に出て逃げないようにする責任があるのです。
ほかにも犬の飼育やしつけに関する基準が定められています。
糞尿に関することや、脱走、犬の鳴き声についても周りの住民に迷惑にならないように勤める義務があるのです。
放し飼いについて国の動物愛護法には法的な拘束力はありませんが、地方公共団体の定める条約には罰則が定められているものもあります。
犬の放し飼いに関しての法律は例外規定がある!?
犬の放し飼いについて、地方公共団体の動物管理条約にていくつか規定されています。
放し飼いについて人畜に危害を加える恐れがない犬は、放し飼いをしても良いとされているようです。
柵でかこまれていなくても、しつけがしっかりされているおとなしい犬などは公園で犬を訓練したり調教するときは、放し飼いしても良いとのことです。
犬の大小については条例で規定されていませんので、大型犬でも人畜に危害を加える恐れのない犬であれば、放し飼いで訓練したり調教させてもよいのです。
特に大型犬のゴールデン・レトリーバーやラブラドール・レトリーバーは盲導犬として活躍するほどしつけをしっかりすれば利口に育つ犬もいます。
そういった犬は盲導犬としても活躍しているので、人畜に危害を加える恐れは少ないでしょう。
しつけのされた犬を放し飼いをする時は、犬を制御することのできる飼い主が近くにいることが条件となり、飼い主の自己責任で判断してよいのです。
法律や条令もあるけど放し飼いするのは犬にとっても危険なこと
放し飼いをすることは犬にとっても危険な事なので、散歩をする時はリードをつけて散歩するのが一番です。
外には予想外の危険がたくさんあります。
いくらしつけがしっかりされている犬でも、突然の車のクラクションや他の犬の鳴き声などに驚き、飛び出していってしまう犬もいるかもしれません。
そういった状況に対応するためにも、しっかりリードはつけて歩きましょう。
愛犬とリードなしで過ごしてよいのは、自分の所有地の中や、ドッグラン、ドッグカフェなどの空間です。
犬にとってものびのび過ごせるのでよいのですが、ドッグランやドッグカフェは他の犬もいるので、むやみに吠えないようにしつけしておく事は大事でしょう。
ちなみにドイツでは多くの犬がリードなしで飼われているようです。
しつけをしっかりしてあるのが前提とはなりますが、散歩する際は基本的にリードなしで散歩している人がほとんどです。
犬を放し飼いして人に怪我をさせてしまった場合の責任と罰金について
もし飼い犬が他人に怪我を負わせてしまった場合は、どうなってしまうのでしょうか。
怪我だけでなく、他人の所有物を壊してしまった場合もどうなるのでしょうか。
そういった場合は、他人が不法侵入などで住居に入ってきた場合を除いて、ほぼ100%飼い主は責任を負わなくてはならなくなります。
ペットが他人に危害を加える場合は、飼い主の方にも不注意があり、犬の放し飼いや散歩中の制御不備が原因の事が多いです。
賠償金のみならず、慰謝料も払わなくてはならないことになりかねませんので、飼い犬をしっかりしつけて飼い主としての責任を良く理解しておく事が大事になります。
ちなみに、飼い犬が他人に危害を加えた場合は、過失傷害として扱われ刑事裁判になりまます。
飼い主さんと被害者の方が示談により解決する事ができれば問題ないのですが、被害者さんが納得しない場合は刑事裁判として告訴する事ができるのです。
犬を放し飼いできるドックラン、利用する際の注意点について
犬を放し飼いできるスペースとして、ドッグランがあることをお伝えしました。
ではドッグランを利用する際に注意しておくべきことをお伝えします。
ドッグランに連れて行くと、狂犬病および混合ワクチンを接種しているかどうかの確認がされますので、注射済票を忘れずに持参してください。
そして、最低以下の三つのしつけはしておきましょう。
- おいで
飼い主が「おいで」といえばすぐに飼い主の元に戻れるようにしつけしておきましょう。 - まて
犬が興奮して暴れないように、「まて」の一言で動きを制御できるようにしましょう。 - だめ
犬はなにをしていいのか、なにをしてはだめなのかわかりません。
その為、犬が「だめ」という言葉の意味を理解し、犬の動きを制御できるようにして起きてください。
ドッグランの中でも、最初うちはリードをつけて入場した方がよいでしょう。
徐々に慣れてきてからリードをはずす事をお勧めします。
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