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エンジンを始動したときのキュルキュル音の原因と対処方法

2018.7.8

エンジンを始動したときにキュルキュルという音が、しばらく続く事ありますか?

それは、もしかするとエンジン内部のゴムベルトが原因かもしれません。

ではベルトが原因の場合はどう対処したらよいのか?放っておくとどうなる?といった所が気になりますよね。

エンジン始動時の気になるキュルキュル音について調べてみましたので、参考にしてみてください。

エンジン始動!キュルキュルいうのは走行時?

まずは何が鳴っているのか、いつ異音がするのかを最初に考えましょう。

エンジンがかかっていて車が停まっている状態で鳴っているようであれば、それはタイヤなど走行中にしか動かない部分は関係ないということです。
それ以外でキュルキュルと何かがこすれたような音がする場合は、どこかのゴムベルトが原因かもしれません。

タイミングベルトという、車のエンジン内部にあるゴムベルトがありますが、タイミングベルトはクランクの回転によってカムシャフトを駆動させるもので、その構造上滑ってしまうような設計にはしません。もしタイミングベルトから音がするようであれば、エンジン自体に異常があるはずです。

エンジン自体に問題が無く、その上でキュルキュルと音がするようであれば、その正体は「ファンベルト」かもしれません。

キュルキュル音がどんなときに鳴るか、それをまず確認することから始めましょう。

エンジンを始動してからのキュルキュルはベルトが原因?

キュルキュル音のほとんどは、ベルト系統の不具合でである場合が多いです。

具体的には、パワーステアリングベルトやクーラーベルト、ファンベルト類です。

タイミングベルトもありますが、これは先ほども説明したとおり構造上すべることは考えづらいため除外して問題ありません。タイミングベルトの不具合で「キュルキュル」という音がすることはほぼないのです。

エンジンが掛かっているときにエンジンルームを見ればわかるのですが、ベルトが高速回転しています。
ベルトが高速回転することでエンジンの動力をエアコンや発電機に伝達しているのです。
エンジンが停止した状態でベルトをみると、そのベルト類がゴム製であることがわかります。

ゴム製なので当然年数が経てば劣化しますし弾力もなくなります。

特に長年使っている場合や走行距離が多い場合は、ベルトが磨耗して滑りやすくなり、亀裂が入ったりゴムが堅くなったり、または伸びて揺るんだりしやすくなります。

そうすると滑車とベルトが上手くかみ合わなくなるため、『キュルキュルキュル』という音が出てしまうのです。

寒くなるとエンジンの始動時にキュルキュルいう事も

暑さや寒さに影響を受けやすい車

こういった車は当然、暑さや寒さ特有のトラブルが起こってしまいます。

外気温が下がってくるとよくあるのがバッテリー上がり。
エンジンが冷えた状態では、希硫酸と鉛の化学反応が落ちて電圧が下がってしまい、結果エンジンが動かなくなってしまうのです。
それと付随して猛1つ顕著に現れる症状、それがエンジンルームから聞こえる「キュルキュル音」です。

夏にも見られる症状ですが、特に寒くなると発生率が非常に高くなります。

エンジン内のベルトから発生することがほとんどなのですが、なかでも多いが「ファンベルト」によるものです。
エンジンをかけたときにキュルキュルとなる場合の原因で多いのがファンベルトの緩み、あるいはファンベルトの消耗です。

ゴム製なので寒さでゴムが硬くなり、プーリーという部品を回す時に少し滑ってしまうのです。その滑ったときの音がキュルキュル音なのです。

エンジン始動時の冷えた状態にだけキュルキュル音がするのであれば、ファンベルトの増し締めをするだけで音は止まるでしょう。
ただし消耗している場合は交換が必要です。

キュルキュル音とベルトの交換時期について

キュルキュル音の原因が何?

これは、ある程度車の知識がある人にしかわからないことですし対処できません。

知識がなくても、エンジンルームを空けてベルトの張り具合や亀裂ぐらいはチェックできるかもしれませんが、普段から張り具合を見ていないと、何が正常なのかも分からないと思います。
また、点検中にエンジンを動かしてしまうことで怪我をしてしまうかもしれません。

カー用品店などには、ベルト鳴き防止剤なるものも販売していますが、それはあくまでも応急処置です。
緊急時であればいいですが、すでに音が鳴り出しているようであれば、早めに修理に出して音の原因を探って修理すべきです。

修理費用については車種や採用しているベルトの形状によって違いますが、一般的には部品代と工賃で大体1万円~3万円程度で済むでしょう。
交換しなくても、ベルトの緩みや張りを調整するだけで済むこともあります。

いずれにしても異常を感じた場合は、早めにプロに見てもらうべきです。

ゴムベルト類の交換目安は、走行3万km~5万km程度です。
消耗品なので、時期が来れば交換が必要になるということを覚えておきましょう。

エンジン始動時のキュルキュルを放っておくとこうなる!

キュルキュル音を修理もせず放置すると?

ゴムは交換しなければいずれ切れます。
切れるとそのベルトが掛かっているパワステやウォーターポンプ、エアコンなどの機能がしなくなり、やがてエンジンも掛からなくいなります。

ベルト交換だけでなく、最悪の場合エンジン交換になるほど重症になってしまうこともありますので、異常を感じた場合は早めに交換するべきです。

ベルトの交換費用は先ほども説明したとおり車種やベルトの形状によって異なります。
ファンベルトは軽自動車で2本、普通車だと3本付いていますので、普通車の方が若干高くはなります。
トヨタ系の普通車などでは長いベルトが一本というのもありますが、約15,000円程度はするそうです。

走行距離にもよりますが、ファンベルトは車検ごとに交換すると安心でしょう。

安全安心のためにも、キュルキュル音を放置せず、まずはプロに点検をお願いするようにしましょう。

この記事の編集者

チェスナッツロード編集部

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