海水魚は白点病になりやすい?治療方法を教えます
2018.7.10
海水魚は白点病かかりやすい病気です。病気にかかってからでは治療が難かしく、治癒する確率とても低くなります。
体力のある固体であればいつの間にか消えてしまいますが、弱っていると体中に白点が広がってしまいます。
魚が白点病に掛かってしまった場合にあせらない様に白点病の原因、とても効果のある治療方法、正しい予防方法などについて調べてまとめてみました。
この記事の目次
海水魚の白点病とは?治療する方法はあるの?
海水魚を飼育していると、『白点病』を発症してしまう魚がいますよね。
この白点病は、海水魚に白い点が現れる病気で、この白い点は寄生虫です。
ヒレに寄生虫が付き、海水魚の表面に寄生します。
そして、海水魚の体表から、栄養を吸収し自分は生き延び、海水魚は息絶えてしまいます。
寄生虫のほうが、生命力が強いため、放置しておくと、白点寄生虫はまたたくまに増殖していきます。
白点寄生虫が付きやすい海水魚はフグやハギ類と言われています。
白点寄生虫は、海水魚に取り付いて成長すると、魚から離れ水中に卵を撒き散らします。
そこで自分の一生は終えますが、産卵してから死にますから、卵が孵ればまた海水魚に寄生し、生命のサイクルを繰り返します。
淡水魚や海水魚に多い白点病は治療をきちんとしよう
淡水魚の白点病と海水魚の白点病では性質が違う
クリプトカリオン・イリタンスに寄生されたからといって必ずしも、海水魚が死んでしまうわけではありません。
ですが、放置しておくと、水槽全体に、クリプトカリオン・イリタンスが増え、水槽全体の海水魚たちへと感染してしまうかも知れません。
白点病に感染してしまった海水魚は、体にかゆみを覚えるため、、ライブロックや岩に体をこすりつけます。
その時に、体を傷つけてしまうため、体力が弱ることにもつながってしまいます。
海水魚の白点病の治療方法に○○が効果がある?
白点病の原因である寄生虫を駆除方法
それにはオキシドールを使います。
海水4リットルに対して、0,5ミリリットルのオキシドールを水槽に投入します。
オキシドールを水槽に入れるなんて、勇気がいりますが、海水魚は『カタラーゼ』という分解酵素を持っているので、体内にオキシドールが入ったとしてもすぐに分解します。
よって、魚体に悪影響を与える心配はないのです。
ですが、白点寄生虫は、『カタラーゼ』を持っていないため、オキシドールで消滅させることができるんです。
サンゴやイソギンチャクも『カタラーゼ』を持っているため、オキシドールによる消毒で病原菌を退治することができます。
白点病の治療に用いられる有名な薬の主原料は、オキシドールなんですよ。
ですから、希釈の割合を間違えなければ、オキシドールを使用しても問題ありません。
海水魚の白点病はどのような症状が出るの?
白点病にかかった海水魚は、どのような症状が出るのでしょうか?
具体的な症状
- 体の表面に白い点が現れる
- ブロックなどに体をこすりつける
- 目が白くにごってくる
- 元気がなくなる
このような症状が見られるなら、間違えなく白点病と判断しても良いでしょう。
白点病は。『繊毛虫クリプトカリオン・イリタンス』という寄生虫が海水魚の尾ビレや背ビレなどに寄生します。
そこから、体の表面に異動します。
魚の体の粘膜を餌にしながら、体内へ侵入していきます。
ですから、海水魚が徐々に弱っていくのです。
寄生虫が体の粘膜に侵入しようとする時に、魚は違和感を感じます。
その時に、海水魚は岩などに体をこすりつける行動を見せます。
海水魚に寄生したクリプトカリオン・イリタンスは、約一週間ほどで成虫となり、体表に表れます。
その時に、海水魚の体に寄生したクリプトカリオン・イリタンスが白い点に見えるので「白点病」と病名がついたようです。
銅イオンや動物用薬品を使用して、クリプトカリオン・イリタンスを死滅させることも可能ですが、魚にとっては負担が大きく、あまりおすすめできません。
薬を使わないで白点病を治療する方法を紹介します
クリプトカリオン・イリタンスは、一週間ほど掛け、魚の体から栄養を吸収しながら約150の仔虫へと分裂していきます。
分裂した仔虫が、他の魚へと寄生し、数を増やしていきます。
ですから、クリプトカリオン・イリタンスに寄生され、白点病を発症した海水魚が1匹でも水槽にいると、あっという間に他の海水魚へと寄生し、クリプトカリオン・イリタンスの水槽になってしまいます。
クリプトカリオン・イリタンスに寄生され、白点病を発症したとしても、薬品によるクリプトカリオン・イリタンスの駆除や、魚の持つ生命力などで回復することもあります。
自然界にも白点病は存在する
魚自身が白点病に対しての抵抗力を持っていなければ、海水魚はこの世に存在しないことになります。
白点病になったとしても、魚の体力が回復すれば、元通りの元気な魚になることもあります。
ですから、白点病に感染したとしても、その魚を駆除しなければならないということではありません。
白点病を撃退したい!と考えて、クリプトカリオン・イリタンスを駆除する劇薬を使えば、もちろん海水魚の体にも負担がかかります。
ですから、一気にクリプトカリオン・イリタンスを駆除するのではなく、効果的な薬の使い方をしながら、クリプトカリオン・イリタンスと海水魚を共存させつつ、少しづつクリプトカリオン・イリタンスを消滅させていく方向で水槽管理をしていくという方法もあります。
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