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盲導犬が飲食店に犬アレルギーが理由で入店拒否される現実

2018.7.29

視覚障害者にとって大切なパートナーとなっているのが盲導犬です。
障害を持った方の補助をする役目を持っていますが、飲食店へ入店する際に犬アレルギーを理由に、入店拒否にあってしまうことも少なからずあるようです。

同伴拒否を拒む行為は法律違反になるようですが、飲食店で何かしら嫌な思いをした人は多いのが現実。

盲導犬ユーザーが飲食店を快適に利用できるよう、社会全体の理解が深まることを願っています。

盲導犬ユーザーが飲食店で犬アレルギーを理由に、入店を断られることがある?

視覚に障害を抱えている人が一人で外出することは、私たちが考えるよりも不便なことがあると思います。
そのような悩みを解決してくれる強い味方が盲導犬です。

2002年に身体障害者補助犬法が施行されて、盲導犬を同伴する権利も保障されています。

しかし残念ながら、盲導犬を連れている視覚障害者の方で、外出した際に不快な思いをしたという方はたくさんいるようです。

内容としては、レストランなどの飲食店での入店拒否が一番多く、次いでホテルなど宿泊施設での宿泊拒否が多かったです。

コンビニエンスストアのように、日常的に頻繁に利用する場所ですら拒否されることがあるそうです。

病院のように、健康や体調に関わる場所での拒否も事実としてあるようです。
このようなことが多くあると、日常の生活をする上で困惑することだらけです。

盲導犬を連れていることを理由に、入店や宿泊を拒否することはどうなのでしょう。
同伴拒否をすることは、法律的には違反だと定められていますが、違反をしたからといって罰則があるわけではないようです。

犬アレルギーが心配?飲食店は盲導犬ユーザーや客に対して配慮すべきこととは

中には利用しているお客様で、動物アレルギーを持っているという理由の方もいると思います。
このようなお客様も盲導犬を同伴するお客様も、お互いが気持ちよく同じ環境を利用するにはどうしたら良いのでしょう。

例えば、アレルギーを持っている方と盲導犬同伴の方を離れた場所に案内するなど、すぐにそのような状況が難しいようであれば少し待ってもらうなど、場所や時間を調整して配慮した環境を作ることが大切です。

またどうしても、盲導犬の同伴が望ましくない場合もあるかもしれません。

そのときは拒否をして追い返すのではなく、状況や事情をきちんと説明して下さい。
ただ拒否をされると気分を害しますが、誠意を持って説明を受けたら納得出来るものだと思います。

盲導犬の待機する場所も配慮してあげましょう。
人の行き来の少ない場所、安全が確保出来る場所というのを心がけましょう。

犬アレルギー云々より、盲導犬が飲食店やタクシーを快適に利用できるよう社会が理解すべき

盲導犬はペットではありません。
もちろん愛情を注いで一緒に過ごすという面では、共通する部分もありますが視覚障害者のサポートをするためにいます。

時には危険を察知し、パートナーに危険を教え身を守ります。

そんな大切な役割をしているにも関わらず、拒否されてしまうという事実があることが本当に残念でなりません。

周りがもっと理解をすることで、解決出来ることも増えるのではないでしょうか。

時にはタクシーに一緒に乗って、少し離れた目的地を目指すこともあります。
タクシーだけでなく、電車やバス、飛行機に乗ることもあります。

身体障害者補助犬法という法律で定められていることなので、盲導犬以外にも聴導犬や介助犬の補助犬は使用者と一緒であれば飲食店や宿泊施設も利用することが出来ます。

無知な人がまだまだ多く、拒否されてしまうことがなかなかなくなりません。

身体障害者を持つ方と、補助犬がもっと快適に生活出来る世の中になっていくよう、私たちも理解をするということで手助けしていきたいものです。

飲食店は盲導犬や飼い主に対してどんな対応をすべき?

補助犬の対応に不慣れだと、どのように接することが良いのか、混乱を招かないのかわからないことがいろいろあると思います。

正しい知識を知ることで、相応しい対応をしましょう。

盲導犬を見かけた時の相応しい対応の仕方

  • 声をかけない
    ついつい偉いねなどと声をかけてしまいたくなるほどの従順さですが、補助犬に声をかけることはNGです。
  • 触らない
    これも動物が好きな人ならついつい構いたくなってしまうかもしれませんが、補助犬は大切なお仕事の最中なのです。
    気が散ってしまうので、声をかけるのと同様にNGです。
  • 食べ物を見せたり与えたりしない
    好意であったとしてもNGなことです。
    視覚障害者の方だと、他の人が食べ物を与えようとしていても気が付くことが出来ない場合もあります。
    周りで見かけたらだめだと教えてあげましょう。
  • 補助犬も近くにいられるようにする
    使用者の方が食事をしている間、補助犬を外で待たせるようなことはしないで下さい。
    お互いに一緒にいることがベストなのです。
    ペットとは違い、きちんと訓練を受けているので静かに限られたスペースで長時間でも待つことが出来ます。

飲食店などが盲導犬を受け入れるのは法的義務である

まず根底に補助犬を受け入れることは、法律で定められていることです。

盲導犬の育成を行い頭数も増えてきていますが、社会の認識や理解はさほど増えていないように思います。
盲導犬と外出することが可能になっても、交通手段に拒否される、店に拒否される、このような事態になっては何の意味もありません。

この状況を改善するために、身体障害者補助犬法を制定したのです。

店や病院などの不特定多数の人が利用する施設でも、障害を持つ使用者と補助犬の同伴の受け入れを義務とする法律です。

使用者と補助犬は、行動の管理や衛生管理を行うことを義務とされています。

こうして双方が補助犬への理解や管理をきちんと行うことで、問題なく一つの空間で過ごすことが出来るのです。

不当な拒否を受けて、不便を感じることがなくなるように一人一人の認識が大切ですね。

この記事の編集者

チェスナッツロード編集部

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