クロアゲハの幼虫に最適なエサとは?飼育のコツ!
2018.7.30
名前の通り、全体的に黒っぽい色をしたアゲハチョウの仲間「クロアゲハ」。
幼虫を手に入れて飼育する場合、幼虫のエサが必要になります。
では、クロアゲハの幼虫にはどんなエサを与えるといいのでしょうか。
クロアゲハの幼虫に最適なエサ、エサを与える際の注意点など、飼育のコツをまとめした。
蝶の幼虫はどんな草でも食べるわけではなく、決まった植物を好んで食しますので注意しましょう。
この記事の目次
クロアゲハの幼虫にはどんなエサがいいの?
クロアゲハの黒虫の頃の特徴や食べる餌について
- 卵から孵化すると3~4㎜程度の幼虫
- 鳥の糞のような容姿(鳥の糞に擬態して身を守っている)
- 少し濡れている(ナミアゲハは乾いているので間違わないように)
- 餌は柑橘系の葉(硬いと食べられないので新芽など、柔らかい部分)
餌となる柑橘系の葉にはヤドリバエなどの寄生昆虫の卵がついてある場合があります。
幼虫がこれを口にしてしまうと、生存確率が下がりますので、食べさせる前に葉をティッシュやコットンで綺麗に取り除いてから与えましょう。
この時期に脱皮しますが、脱皮前は動きが遅くなります。
そして脱皮しては自分を皮を食べ、それを何度も繰り返して青虫と成長していきます。
クロアゲハの幼虫にエサをあげる際の注意点とは?
- 葉の鮮度
餌となる柑橘類の葉は木から取るとしおれやすく、しおれた葉では幼虫は食べません。
葉を与えるときに、オアシスやビンに葉を挿して、すぐにしおれるのを防止します。
この時、ビンに幼虫が間違って落ちてしまわないようにラップなどでビンの蓋をしめる対策をとりましょう。
- 直射日光
幼虫が入っているケースは直射日光が当たらないような場所におきましょう。 - 餌
餌となる葉を食べ、さなぎから蝶になります。
たくさんの栄養が必要です。餌はたくさんあげましょう。
クロアゲハの幼虫はエサさえ切らさなければ飼育が簡単だけど、成虫飼育は難しいかも
クロアゲハの主食となるエサ
- ミカン科各種
(ゆず、レモン、夏みかん、イヌザンショウ、サンショウ、ミャマシキミ)など
クロアゲハの主食の代わりとなるもの
- サンショウ類。(フユザンショウ、カラスザンショウ)など
- 餌の増殖(ミヤマシキミの場合)
熟した実生に果皮から出た枝上のものを取る。
湿気と乾燥に気をつけ暗くて涼しい場所においておく。
翌春頃に蒔く。
室内の場合は暖かい日があたる場所に置けば一週間くらいで発芽します。
果実を含んだ全体に猛毒があるので子供の手の届かないところに置いときましょう。
みかん類はホームセンタや植木店で手に入り、発芽後3年ほど経過したものを使うと良い。
クロアゲハの幼虫と成虫の飼育や交尾について
- 幼虫
わりかし育てやすいです。
餌をたくさん与え、加湿と高温に気をつければあっという間に育ちます。 - 成虫
比較的難しい
飛ぶ力が強く、活発に動くため室内の飼育は困難である。 - 採卵
メスは成虫になるとすぐに交尾ができるので、採卵は簡単といえる。このとき成虫になった直後の元気なオスを使うと成功する確立が上がります。
野外にいるメスは成虫直後にすでに交尾を終わらせ、また交尾率も高いといわれています。
クロアゲハの幼虫を飼育するために必要なものは?
- ケース
幼虫お入れる飼育ケース。
掃除や餌を出し入れしやすように複雑な構造のものは使用しないほうがいい。
開け閉めが容易な昆虫用のプラスティックケースでもいいし、おうちにあるタッパーでもよい。
もっといえば、ジップロックでも飼育はできます。
幼虫がどこにいるかすぐに見分けられるものがよいでしょう。
あまり大きすぎるものは適しません。
容器に空気入れの穴は必要ありません。
なぜなら昆虫は人間のように大量な酸素がなくても生きられます。
開け閉めが簡単なものと言いましたが、あくまでも掃除や餌の出し入れが用意にできるという目的です。
- ティッシュ、キッチンタオルなど
幼虫は加湿に注意しなければなりませんが、乾燥にも気をつけなければなりません。
ケース内の結露や蒸れ、余分な水分をティッシュが吸い取ってくれます。
また乾燥している場合には、その水分が吸収されたティッシュから乾燥を防いでくれる役目もあります。
一石二鳥になる必須アイテムです。
その時の環境によって、ティッシュの量を変えます。
またティッシュは放置しておくとカビが生えたり、衛生的にもよくありませんので、定期的に変えましょう。
カビが生えてしまったら、容器も綺麗に洗いましょう。
この時、幼虫に傷つけないように扱いましょう。
クロアゲハの幼虫の成長過程について
蝶の種類により、どの葉に卵を産み落とすかは異なり、アゲハチョウの場合は柑橘系の木に卵を産みます。
幼虫は身を守るために鳥の糞に、擬態しています。
幼虫をケースに入れたら、その木にいた枝を取り、毎日鮮度の良い柔らかい部分の葉を与えましょう。
何度か脱皮を繰り返したら、幼虫の最終段階である緑色の幼虫に成長します。
緑色になるとものすごく餌を食べます。
これで十分だろうと思った以上のものを食べて驚くほどですよ。
餌を切らさず与えてあげましょう。
葉はしおれやすいので、その対策として土にダイレクトに水分を含んだら葉はかれやすいですが、それは間違っています。
幼虫の糞で土にカビが生え雑菌が繁殖し衛生的に悪いです。
この対策としては、枝の切り口に濡れたティッシュで巻いてから土に埋めましょう。
幼虫からさなぎになるときはケースの上によじ登り、動かなくなります。
ですが、タイミングがあるようで、そう思っても次の日には餌を食べ続けていたりします。
これは、さなぎになる前の準備にかかる行動で全蛹(ぜんよう)と言います。
この時体内にある液を放ち、かなり小さくなるのが特徴です
。
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