【らんちゅうの飼育方法】屋外の場合の注意点を解説!
2018.7.20
ゆったりとした泳ぎ方が魅力の金魚「らんちゅう(蘭鋳)」。しかし、育てるのが難しいと言われています。
らんちゅうを複数飼育する場合は屋外の方が良いと言われていますが、どんなところに注意すればよいのでしょうか?水槽はどんなものがおすすめ?越冬方法は?
らんちゅうを屋外で飼育する場合のコツと注意点について詳しく説明します。
この記事の目次
らんちゅうを複数飼育する場合は屋外の方がいい?
らんちゅうを飼育する場合について
らんちゅうを1匹で飼育するのではなく、複数飼育する場合は、屋外での飼育がよいでしょう。
飼育する場合は、プラスチックの容器で飼育する事が多いと思いますが、屋外では好きな大きさで外壁を作る事ができます。
そしてビニールシートを張って、池を作る事もできますよ!
屋外で飼育する時に注意する点
それは日当たりです。
1日に3時間ぐらいは日に当てる必要がありますよ!
それは、らんちゅうの健康のためだけではありません。水温の上昇や、プランクトンの増殖のためもあるからです。
雨が続くような時期は、日に当てる事がなかなかできないので気をつけてくださいね。
また、通常の雨の場合は気にする事はないかもしれませんが、豪雨や台風、そして長雨の時などは、雨除けをした方が良いでしょう。
これは水温の低下を避けるためです。
らんちゅうを屋外で飼育する場合は水に注意!
らんちゅうの飼育の注意点、「水」
らんちゅうを飼育する時、ほとんどの方は水道水を使用していませんか?
この水道水は塩素が含まれていますよね?
なので、そのまま水道水を使用すると、えらを損傷してしまうかもしれないので、カルキを抜く必要がありますよ。
野外で飼育するになら、太陽光に半日程度さらして自然中和させる事もできます。
室内の場合は市販されている中和剤などで塩素を中和する事ができますよ!
また、らんちゅうも人と一緒で排泄します。その成分が混じっているものが青水というものです。
エサの食べ残しなどもあって、それらからアンモニアが発生します。
特に、春夏秋の成長期には 数日間でらんちゅうに有毒な濃度となるでしょう。
なので、水換えが必要です。変え時は、らんちゅうの動きが遅くなった時期でしょう。
毎日、らんちゅうを観察すると、この時期では何日置きに水を換えるといったスケジュールも決まってくるのではないでしょうか?
らんちゅうなど金魚を屋外で飼育するのであればトロ舟がいい?
この「とろ舟」とは、シンプルな素材と形状から、扱いやすく主に左官屋さんなどに使用されていますよ。安くて、とても丈夫なのです。
なので、金魚を飼育するのに強度もあるのでお勧めです!
そして、安い価格で無駄のない形をしているとろ舟は、ドリルで穴を開けたりと、簡単に改造する事もできるでしょう。
また、このトロ舟は、金魚が泳ぐのに十分な水深があります。そして広い面積!
エアレーションについては迷うかもしれませんが、水面の面積の割に水深の深い水槽などと比較すると、酸素の管理はしやすくなるでしょう。
最後になりますが、トロ舟で金魚を飼育すると、金魚の色を引き出しやすい色の容器で、水面が広く酸素も溶け込みやすくて、金魚を鑑賞しやすいというメリットもあるでしょう!なので、金魚の姿を観察するにはちょうど良い飼育容器ですよ!
らんちゅう飼育には余計なものは必要ない?
らんちゅうを飼育する時、装飾品として水草や石などは見映えしますよね!
しかし、水換えや掃除を簡単済ませたい、また、らんちゅうそのものの美しさを楽しみたい人には、これらの装飾品は必要ない物ではないでしょうか?
飼育する人によって、趣向が色々あると思うので、これは押し付ける事でもないのですが、ほとんどの方がベテランになればなるほど、面積が広くて水深浅めの飼育容器で、その容器の中には水とらんちゅう以外何も入っていないという飼い方をしています。
飼育ベテラン者は水草も嫌がる
その理由は、らんちゅうの表面が傷つくかもしれないからだそうです。
しかし、例外もあって、産卵期には水草を入れます。これは、稚魚の孵化・採取用のための実用必需品だからです。
また、たくさんのグッズが販売されていますが、水換時に使う電気式ポンプなどは、灯油に使う塩ビポンプでも十分なのです。
スポンジなどの掃除用具も、家庭用品で十分でしょう。
らんちゅうだけに限らず、購入する前に代用できるものはないかと考えて、お金よりも手間ひまかけて飼育する愛情が大事だと思いますよ!
らんちゅうを屋外で飼育する場合、越冬はどうする?
らんちゅうの越冬方法について
越冬の方法については、色々な考え方があります。
どの方法にも、長所や短所がありますが、飼育環境などによって最も良い方法というもが違ってくるので、あなたに合った方法を選択してください。
まずは、池で越冬する場合についてです。
池の日当たりが良い場合は、日中に水温が上がって、青水を維持しやすい事が長所です。しかし、1日の内で水温の変化が大きく、青水が濃くなりすぎる事もあるのが短所でしょう。
また、日当たりが良くない池の場合は、1日の内での水温の変化が少ない事が長所に対し、水温が上がらず、低いままで青水を維持する事が難しい事が短所でしょう。
次は水についてです。
越冬に青水を使用すると、同じ水温でも、魚にとってやさしく感じられ、更水よりも水温の低下が穏やかになると言われていますが、適度な濃さの青水の維持が難しい事もあります。
青水を使用しない場合は、魚の状態が観察できますが、魚にやさしいとか水温の低下が穏やかになるなどの効果はないでしょう。
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