うさぎのお腹が鳴るのはどうして?診察が必要かの判断基準とは
2018.7.31
うさぎと静かな環境で過ごしていると、お腹の音が響いて鳴る音に驚く事があると思います。うさぎは話が出来ませんから腹痛なのか、体調が悪いのかと心配になりますよね?
うさぎは草食動物で腸が長く活発に消化しようと動いているので、消化する段階で音がすることもあるようです。
お腹が鳴っても普段と変わらない様子であれば問題ないでしょうが、もしそのお腹かが鳴る音以外にも何か症状があるときは獣医師に見てもらうのが安心でしょう。
うさぎのお腹がなる原因や注意点についてご紹介します。
この記事の目次
うさぎのお腹がきゅるきゅる鳴る原因はなに?
うさぎのお腹の音が聞こえる時は、うさぎの腸の中にガスが溜まっている時に聞こえることが多いです。
原因はわかりませんが腸の活動が悪化した場合、腸の中にある食べ物のカスが発酵してガスが発生し、動くと音が聞こえてくるのでしょう。
ではなぜ腸の動きが悪くなるのかという事ですが、考えられる原因で多いのは繊維の不足ではないでしょうか。
人間で食物繊維が足りていないとお通じが悪くなったり、ガスが発生したりしますよね?うさぎもそうならないよう適度に繊維質のものを食べる必要があります。
牧草を食べさせたり、繊維質の多いものを少し与えてみると良いかも知れませんね。
ペレットを主食にしている飼い主さんも多いと思いますが、確かに栄養面や噛みたい衝動を和らげる目的ではペレットは良いです。
そのペレットの繊維質はどれほどでしょうか?繊維質があまり含まれていないタイプのものであれば別途牧草も食べられるようケージ内に用意して上げましょう。
うさぎのお腹が鳴るので心配。食欲不振の症状もあり!原因は何?
うさぎは人気のペットですが、ペットの定番でもある「犬・猫」に比べると医療の発展が遅く、まだしっかりと診察できる動物病院も少ないのです。
そのためうさぎを飼育する時は、近くに小動物やうさぎを診察できると明記してある、動物病院があることを確認しておいたほうが良いでしょう。
うさぎを診察した事のない動物病院へ連れて行っても、あいまいな返事や間違った方法を薦めてくる事という可能性もあります。
うさぎのお腹の音が気になったり食欲がないのは「うっ滞」という病気かも知れません。この病気はうさぎはよくなりますし、実はうさぎの死因で一番多いのもこの「うっ滞」という病気です。
この病気は簡単に説明すると胃や腸が詰まってしまう症状の事で、うさぎ自身の毛を飲み込んだりストレスで胃腸の動きが低下し詰まってしまうと言った事になるのです。
普段からうさぎが草を好んで食べているのは、繊維質の多い牧草をたくさん食べて胃腸を動かしていないと詰まってしまうからなのです。
うっ滞の疑いで食欲がないのならその詰まりをとるためにも、何か食べられそうなものを食べさせてつまりを取るという方法を試してみて下さい。
うさぎのお腹が鳴る原因は「うっ滞」?
うさぎの病気でうっ滞は特に注意が必要です、先ほども話したように腸が詰まってしまうのですから、異変に気づかずにそのままにしておくと死んでしまう可能性が高いのです。
うさぎの飼い主さんはこれを聞いてしまうと怖いと感じる事でしょう。ですが予防が出来ないわけではありません。
うっ滞にならないために、飼い主が出来る事から始めましょう。
まずはうっ滞の原因ですが、これには換毛期によって抜けた毛を飲み込んでしまう事が考えられます。
うさぎは毛繕いをよくしますが、換毛期には毛が抜けやすいため自分で飲み込んでしまうのです。特に長毛の種類ですと少し飲み込んでも長さがあるため、ボリュームが出やすく毛玉が出来やすいです。
このためうさぎもブラッシングが必要で、抜け毛を飲み込まないようにしなければいけません。
また強いストレスを感じる事でも、うさぎはうっ滞を引き起こしてしまう可能性があります。うさぎはストレスに弱い小動物ですから、温度変化や飼育環境などうさぎが過ごしやすい環境なのかを見直してみて下さい。
うさぎのお腹が鳴る時は他の症状がないのかを確認してみよう
うさぎも毛を飲み込んだからと言って具合が悪くなるわけではありません。調子がよければその飲み込んだ毛玉も通常は体外へ排出できるはずなのです。
うさぎの様子はいつも観察していると思いますが、以下のような症状がいくつか当てはまってしまうときは自然治癒は難しいと言えるでしょう。
- いつももりもり食べているのに食欲がない
- いつもに比べて明らかに元気がない
- ウンチが小さくて量が少ない、または出ていない
- ウンチが毛で連結されている状態
- 体に落ち着きがなく曲げたり伸ばしたりどこか痛がっている様子
- とにかく動かずじっとしている
- 歯軋りの音が聞こえる
のんびりと様子を見てから・・・などと観察しているうちに急変する事もあります。うさぎは体が小さいからこそ、調子が悪くなるとすぐに全身症状へと悪化しやすい生き物なのです。軽く見ないでしっかりと正しい判断力を身につけましょう。
うさぎのお腹が健康でいられるように気をつける予防策
うさぎは知っての通り草食動物で、野生では野山や草原で暮らし野草や樹皮を食べて暮らしています。
そのため牧草や干草も問題なく食べる事が多く、これらは栄養価が低いけれど繊維質が豊富になっています。
常に食べ続ける事で胃腸も活発に動き、胃腸が動かなくなると体調も悪くなってしまうのがうさぎです。
うさぎが健康でいられるように一番注意するべき点は、ストレスを与えないという事です。とても繊細な動物ですから、ストレスを感じるだけで胃腸の動きが鈍ってしまう事もあるのです。
また与える餌はペレットだけではなく干草や牧草もしっかりと与える事、人間のお菓子や塩分の高い加工食品は与えてはいけない、ブラッシングをするなどがうさぎを飼育する上で基本的なことになります。
人間よりも短い期間しか生きられないうさぎですから、その生涯を健康でストレスなく過ごしていけるようたくさん愛情を持って可愛がってあげて下さい。
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