ピアノを移動させよう!室内移動の場合のポイントをご紹介
2018.6.13
ピアノを室内で移動させる場合は、自分でも出来るのでしょうか?
その際に必要な人数や、移動させる際のポイントについて調べてみました!
しかし、素人が移動させると調律が狂ってしまったり、床を傷つけてしまったりというトラブルが起こりがちです。
その為、安心安全に運ぶには業者に依頼するのが一番かもしれませんね!
ピアノの室内移動に関しての情報をご紹介します。
この記事の目次
室内のピアノ移動にかかる費用はどれくらい?
ピアノを移動させる場合にかかる費用や時間。
どこからどこへ移動させるのか、自宅の間取りしだいで変わります。
マンションか一軒家か、段差があるのかないのか、階段の上がり下がりがあるのかないのかでも変わってきます。
一例をご紹介します。
マンションで階段の上がり下がりもなく、部屋と部屋の間に段差がない場合ですと、作業時間約15分、移動費用8,640円で済んだようです。
これが一軒屋でもし1階から2階へ移動させるとなれば、もっと費用もかかってくるでしょう。
ピアノの移動を業者に頼む場合は、必ず複数の業者さんに見積もりを頼みましょう。階段の昇り降りなどといった作業費用も業者によって違います。
ほとんどの場合ピアノの移動代金以外に費用はかかりませんが、防振や耐震に対する足の受け皿を追加する場合もあります。
足の受け皿のみですと設置料込みで大体1,000円程度くらいで済みますが、耐震の受け皿ともなると18,000円にもなります。
そういった費用もあることも頭においておきましょう。
室内のピアノ移動は、自分でも出来る?移動させるのに必要な人数とは
ピアノの移動を専門業者に頼む場合もありますが、どうしても費用がかかってしまうものです。だったら自分で運べればお金も掛からずに済むのでは?と当然考えます。
ピアノの移動は自分でできるものなのでしょうか。
移動させるには大人が何人くらい必要なのでしょうか。
まず注意したいのがピアノの種類です。
アップライトピアノとグランドピアノで移動の仕方や必要な人数が違ってきます。
まずアップライトピアノですが、同じ部屋内の移動であれば大人2人で十分です。
ピアノ自体は200~300キロありますが、片方ずつ2人で持ち上げてピアノの足のお皿を外し、足に毛布をかませて滑らせることで無理なく移動できます。
一方のグランドピアノはちょっと大変です。
業者でも移動に慣れた男性3人は必要になる作業です。
グランドピアノの重さは280~500キロ、ピアノの足にはキャスターもついていますが、その下に引いてある足のお皿を外すのが大変なのです。
またグランドピアノは3本の足のみで重さを支えていますので、不安定なため転倒事故もよくあります。業者に依頼した方が安心でしょう。
ピアノを自分で室内移動させる場合のポイント
ピアノを自分で移動させる場合、一番有効な手段は毛布を二重三重にしてピアノを毛布の上に乗せ、毛布ごと引っ張って移動させる方法です。
ピアノを毛布の上に乗せるまでが大変ですが、それができれば移動はもう成功したようなもの。注意したいのが段差ですが、これも男性の力を借りて片足ずつ乗り越えれば問題ないでしょう。
もし長距離移動だったり、高さがどうしてもある場合は、分解できるところは分解して移動させたほうが安心です。
引越しの専門店はピアノの搬送についても詳しいので、そういった移動手順を聞いてみるのも方法のひとつでしょう。
一般家庭にはなかなかありませんが、台車があればもっと楽に移動できます。
毛布を床に敷いてその上に台車をおき、更に毛布を敷いてピアノの片側を乗せて移動させるのです。
ただ負担は軽くはなりますが、ピアノの重量に耐えられるだけの台車が必要となるため現実的ではないかもしれません。
移動させる床がフローリングであれば、そのままキャスターを利用して移動させることができますが、畳だと簡単にはいきません。
畳の上を移動させる場合は、いぼいぼのついた軍手の出番。
ピアノのキャスターの下にいぼいぼの付いた軍手の平らな方が畳に接する様に入れて引っ張ると簡単に移動できるそうです。
ピアノを移動した場合は調律をしましょう!
ピアノはどんなピアノであっても、一般家庭では年に一度調理師を呼んで調律してもらいます。
調律は年に一度で十分ですが、引越しをしたり移動をさせた倍はその都度調律を行う必要があります。
引越しの場合は、トラックの荷台でピアノが運ばれますのでどうしても音が狂ってしまいます。引越し後はピアノの調律をし直す人がほとんどです。
ただ引越しはわかるとしても、家の中をただ移動させるだけで本当に調律が必要なのかと思ってしまう人も多いのでは?ちょっと移動させるだけなのに15.000円ほどかかる調律をお願いするのは・・・と思ってしまいます。
結論から言えば、同じ家の中の移動でも調律は必要です。それは、ピアノが木で作られているある意味「生きもの」だからです。
部屋が変われば湿度や温度もかわります。ピアノは湿度の影響をもっとも受けやすいため、同じ家でもピアノを置く部屋に合わせた調律が必要なのです。
ピアノを調律するタイミングですが、できればピアノが部屋の環境に馴染んでから行ったほうがいいでしょう。すぐに調律しなくても大丈夫です。
移動してすぐに調律してしまうと、湿度の差を感じずに調律をしてしまうからです。
ベストは移動して1週間程度過ぎてからです。それから調律をお願いしましょう。
ピアノを室内移動させる場合も、業者に依頼した方が安心です
引越しでピアノを移動させる場合、おそらく自分で移動させる方は実際ほとんどいないのではないでしょうか。
ピアノ運搬専門の業者に依頼する方がほとんどです。
引越しは別として、1階から2階、またその逆といった室内での移動、同じ自宅内でも敷地内移動といった場合は、専門業者に頼らず家族や友達に頼んで運んでしまいがちです。
素人がピアノを移動すると、ピアノを傷つけたり、床や畳を傷つけてしまうといったトラブルを起こしてしまいます。調律も狂ってしまいます。
「少しズラすだけだし」「ちょっと移動させるだけなのにお金をかけたくない」という気持ちになるのもわかります。
ただ自分でピアノを移動させたばかりに、業者に依頼する費用以上の費用がかかってしまう可能性もあるのです。
キャスター付のピアノであれば多少の移動ぐらいは問題ありませんが、キャスターが付いていないピアノを移動させたり、段差がある場所を自分たちで移動させるのは大変危険です。
また、ピアノの設置場所にも配慮が必要です。
ピアノはかなりの重量があるため、畳部屋などにおいてしまう床が安定しないので、ピアノや畳に悪影響を及ぼしてしまいます。
どうしても置くならビックパネルといった敷物を購入する必要があります。
また先ほども説明したとおり、ピアノは温度と湿気に敏感です。直射日光が当たる場所への設置も避けたほうがいいでしょう。
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