毛穴の皮脂を押し出すのがダメな理由とは?美肌を維持する方法
2018.5.19
鏡に近づいて顔を見ると毛穴が開いて皮脂が浮き上がっていたりすると、思わずその毛穴の皮脂を押し出してしまう事はありませんか?
皮脂は案外簡単に取れることもありますし、にゅるっと取れる瞬間は爽快感を感じますよね。
ですがこの毛穴の皮脂を指で押し出す行為はしてはいけない事なのです。それはなぜなのか?その理由や正しいケア方法についてまとめてみました。
この記事の目次
毛穴の皮脂を押し出すと毛穴が大きくなってしまう!
鼻にある黒いブツブツが気になるという人はいると思います。
これは「角栓」といって、古い皮脂や角質が汚れとなって毛穴に詰まってしまったものです。
鼻の角栓を押し出して出したことがある、という人も少なくはないと思います。
押し出すと意外と簡単に出ますし、一時的ではあってもすっきりしますよね。
しかし、この無理に押し出すことでデメリットがあるのです。
見た目にはすっきり綺麗になったように感じるのですが、毛穴を広げてしまって反対に汚れの詰まるスペースを広げることになるのです。
そうすると、すぐにまた汚れが詰まってしまう悪循環が続きます。
毛穴の開きだけではありません。
指や爪の摩擦や刺激で肌が傷付き、肌がデコボコとしてしまう原因や、色素沈着によるシミの原因にもなってしまうのです。
また、指や爪には見えない雑菌が付着しています。
その殺菌が毛穴や傷から入ってしまい、肌荒れを引き起こすということもあります。
鼻をパックして角栓を取るものもありますが、これも毛穴を広げてしまうという意味では同じことなのです。
毛穴の皮脂は残しておく?それとも押し出す
角栓は肌荒れの原因にもなりますが、毛穴を外部の細菌から守ってくれるという面も持ち合わせています。
なので一概にあってはいけないものとも言い切れません。
角栓は古い皮脂や角質が少しずつ蓄積されていき、皮膚がターンオーバーすることで自然と取れていくのです。
そこを自分で無理に取り除いてしまうのは、皮膚が敏感に反応して新たな皮脂や角質を過剰に作ろうとしてしまいます。
そうすると、以前と比べてさらに大きな角栓が出来てしまうのです。
自然に取れる前に自分で無理に取り除くことにメリットはないようです。
きちんと洗顔や正しいスキンケアをするなどで、ある程度の肌の汚れは取れるので刺激を与えてということはやめた方が良いですね。
毛穴の皮脂を押し出す事が出来るのはこんな場合に限られる
もし自分の指で角栓を押し出して良いとしたら、それは軽く押しただけで出てくるような柔らかい角栓です。
強く押したり、何度も押さないと出てこないような角栓を、無理に押し出すことはNGです。
爪を立ててまで押し出すのは最悪です。
肌が傷付き、色素沈着を引き起こし、肌がデコボコになってしまい、美しい肌とは正反対にさせてしまうからです。
指や爪に付着している雑菌も衛生的にも、肌のことを考えても良くないので必ず手を洗って清潔な状態で触りましょう。
出来るだけ角栓そのものが溜まらないように出来たら良いですね。
角栓を無理に取り除くことは肌トラブルの原因にもなりますが、角栓をそのまま放置しておくのも毛穴を広げてしまったり、酸化で肌の老化を早めてしまうことにもなります。
朝と夜にきちんと洗顔をして、清潔に保ちましょう。
洗顔も間違えた方法だと、肌への負担を増やしてしまうので気をつけましょう。
肌に優しい洗顔方法
- ぬるま湯で洗うこと
- ふわふわの泡で洗うこと
- ごしごし擦らない
- 長時間顔を擦らない
- タオルで擦るように拭かない
- 一日に3回以上は洗顔しない
- 肌トラブルがあるからと洗い過ぎない
このようなことを心がけると、より良い洗顔が出来るので試してみて下さい。
毛穴の角栓は皮脂と古い角質が固まったもので出来ている!
角栓の原因は、古い皮脂と角質が汚れとなって毛穴に詰まって出来るのです。
肌は定期的にターンオーバーすることで、新たな細胞に生まれ変わっていきます。
古くなった角質はというと、新しい細胞に押し上げられて、自然に剥がれ落ちるのです。
しかし、食生活や生活リズムの乱れ、ストレスなどの要因でターンオーバーが乱れると古い角質がうまく剥がれ落ちてくれません。
肌の乾燥や、メイクや皮脂などの汚れを洗い残しも古い角質が剥がれにくくなる原因です。
鼻の周りは凹凸が多く、洗い残しが多い部位です。
なので古い角質が溜まり、鼻の角栓が気になるようになってしまうのです。
また、鼻は皮脂分泌が活発でもあります。
顔の約70%の皮脂腺が鼻に存在している
もともと皮脂腺が多い上、ストレスや睡眠不足などが起こるとさらに皮脂の分泌が頻繁になります。
乾燥から守るためにも皮脂は分泌するので、乾燥が激しいと多くの皮脂が出て角栓の原因にもなってしまいます。
毛穴の皮脂はためないようにする事が美肌のポイント
角栓をピンセットや、指で力を入れて無理に取り除こうとするのはやめましょう。
傷が付き、肌を守るためにたくさんの角質が生成され、さらに毛穴の詰まりを促進してしまいます。
角質はたんぱく質なので、油性の汚れに特化しているクレンジング剤や洗顔料では完全に洗い流すことは出来ません。
たんぱく質の汚れに効果のある石鹸や酵素洗顔料で、優しく古い角質をケアすることも効果的です。
クレンジングをするときに、綺麗にメイク汚れを落とそうと丁寧に時間をかけて行いがちですが、長時間クレンジングをすると肌が摩擦の刺激を受けたり、細胞間脂質や天然保湿因子までも洗い流してしまうことになります。
1分以内に終わるようにしましょう。
また、ふわふわの泡で洗顔することで小さな毛穴の中まで綺麗に洗うことが出来ます。
泡が細かくないと、毛穴の中まで洗浄成分が行き届かず、肌の表面しか洗えないということになってしまいます。
洗顔の後は水分が蒸発して乾燥しないように、すぐに保湿ケアもしましょう。
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