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居酒屋で予約したコース料理を当日キャンセルした支払いについて

2018.2.21

居酒屋やレストランでコース料理を予約していたのに急きょ当日キャンセル。キャンセル料はどうする?

法的には予約という「契約」がある以上は、支払い義務があるようです。とはいえ店によって対応はさまざま。

キャンセル料を支払うとしても誰がどうやって払うの?とにかくキャンセルが決まったら早めにお店に連絡するのを忘れずに!

居酒屋のコース料理を当日キャンセルした料金はどうする?

本人に払ってもらう派
「私は幹事を任されたら、キャンセルについての注意もお知らせするので、それでもドタキャンした人には本人の分の料金は請求します。それが上司であっても事前にお知らせしていれば貰って良いと思います。」

皆で割る派
「当日でもう人数変更が出来ない場合は、欠席者の分を出席者で割って出し合います。ドタキャンした理由が不幸があったりやむを得ない事情の場合もあるからです。やむを得ない事情があるのに本人に料金払えとは言えないので、皆に事情を話して少しずつ出してもらいます。人数が多ければ一人の負担は軽く済みますし。」

幹事が立て替えて後で請求する派
「幹事が立て替えて置いて、後日ドタキャンした人に請求します。キャンセル料はコース料理の50%くらいの金額の場合が多いと感じました。もしも飲み会が始まった後にドタキャンされてキャンセルが効かなくなって食べ物は参加者で食べたけど本人に料金を請求したこともあります。」

幹事が負担したという人も・・・
「私が幹事をした時に、後輩がドタキャンしました。後輩だったのでその時は私が負担しましたが、稀なケースだと思います。」

居酒屋などのコース料理を当日キャンセル。支払い義務は?

お店に予約をした時点で、予約した人数分の金額を支払う義務がある

まず、お店との間で4人分の飲食の予約が成立した時点で、店は予約の日時に座席を確保して人数分の指定の飲食を提供し、客は来店して飲食代金を支払うという内容の契約が成立した と考えられます。

客が一方的に予約キャンセルすることは、その理由が客にとっては予期しない体調不良だったとしても、たとえ飲食を実際にしていなくても、お店と契約しているお金を支払う義務を果たしていない、つまり『債務不履行 』になるため、店は客に対して『損害賠償請求 』ができます。

事前の説明やHPに記載をしていれば、キャンセル料を請求できる

請求する金額は、お店が実際に被った損害額を請求することも、あらかじめ客側と合意をしていれば、そのキャンセル料を請求するという形で行うことも可能です。

事前の説明やHPに記載があった場合のキャンセル料は、“損害賠償額の予定”というもので、のちのち賠償額でもめないように賠償額を決めておく制度です。

店は、それぞれのキャンセルについて、どの料理がいくらでいくらの損害額が出たのかを立証せずに支払いを求めることができます。

とはいえ、キャンセル料の合意があれば、いくら徴収してもOKとはされていません。

消費者契約法では、損害賠償額を予定した合意、つまりキャンセル料の合意は、お店側に生じたであろう平均的な損害額に相当する金額を超えるものは無効とされているので、あまりに高額だと無効になるわけですね。

居酒屋のコース料理を当日キャンセル。法律上はこうなってます

予約をキャンセルされた時にキャンセル料を請求する旨をお話すると「予約時にそんなこと聞いていないから払う必要はない」という回答がほぼ100%の確率で返ってきます。

しかし、聞いているか聞いていないかではありません。予約をキャンセルしたらキャンセル料を支払うのが当然です。

飲食店の予約には民法の売買の契約という法律が適用されます。飲食店なのに売買の契約というと違うような気がしてしまいますが、料理や飲み物をオーダーするのは売買契約です。

例えば、ビールを注文したけどやっぱりサワーにかえて!さっきの注文なしで!などと言われて、お店側がキャンセルに応じる必要はないのです。

やっぱりさっきの注文なしで!もう会計して!と言われても、キャンセル出来ないため、お店側はその分の料金を請求出来、お客は支払いの義務があるのです。

しかし、多くのお店で対応してくれているのは、細かく出来ないと言っていたり、料金の請求をしているとお客が減ってしまう可能性があるので、サービスの一環という訳です。

とはいえ、売買の契約が成立した後に一方的に契約を破棄した場合は、破棄された側には賠償請求できる権利があるということをお客としても覚えておく必要があります。

当日キャンセルの対応は店によって違う。とはいえ連絡ナシはNG!

当日のドタキャンのキャンセルの対応などは、お店側の対応はそのお店によって差があります。当日ドタキャンしてもキャンセル料を請求されない事もありますが、お店はコース料理の予約を受けたら予約分は確実に確保できるように仕入れや仕込みを行います。その為あらかじめ予約が入っているものに関しては、キャンセル料を請求されることもあるでしょう。

キャンセル料を請求しないお店も多いためか、ネット予約などで気軽に予約できるようになったからか、コース料理の予約をしているのに当日ドタキャンする客は増えているそうです。

中には連絡もしないでドタキャンする人もいて、団体の予約を連絡なしにドタキャンされたというお店の悲しい訴えを耳にすることもあります。

でも、団体の予約をドタキャンするのも酷いですが、連絡もしないってちょっと信じられない話ですよね。

幹事は何か事情があっていけなくなったときに、「この人数のキャンセル料は結構な金額になる・・・」と考えて連絡しないでバックレるという手段を取ってしまうのかもしれません。

しかし、お店側は死活問題です。特に個人経営の小さなお店を貸し切りにするくらいの状況なら、その日の売上がない可能性もあります。

ちなみに、連絡なしのドタキャンの割合は日本人よりも外国人の方が多いそうです。

当日キャンセルされても損害を最小にする店側の工夫

メニューを工夫する

予約分の仕入れをしていたのにキャンセルされると、その分の材料に無駄が発生してしまいます。そのため、応用のきく材料を使った料理でコースを構成するのです。

特別にコース用の料理があって材料も特別に用意しているなら、ドタキャンされても余った材料をアラカルトで使用することが難しくなります。

他の料理と共通の食材を使うことで、万が一キャンセルになっても食材の無駄は最小限に食い止めることが出来ます。

普段から食材の在庫管理をしていれば、貸し切り等を除きドタキャンを見越した仕入れが出来るでしょう。

手付金の交渉をする

特に団体の予約を受け付けるときは、あらかじめ手付金を預かっておき、キャンセル時には返金しないと定めておく方法もあります。手付金を払ってもらうことでドタキャンされるのを防ぐことにもつながります。

・NSを活用する

SNSで空席状況が確認できるようにしておけば、ドタキャンされて急に沢山の空席が出てしまった時にも、他の客の来店のチャンスに繋がります。

この記事の編集者

チェスナッツロード編集部

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