乗用車との違いは何?トラックを運転する時のコツと注意点!
2018.4.6
乗用車を運転できれば、大型トラックも同じように運転できるのではないかと思いますが、トラックを運転するのは想像以上に難しいのでしょうか?
トラックを運転するコツはどんなことなのでしょうか?また気をつけなければならない注意点とはどんなことなのでしょうか?
ここでは、トラックを運転する際のコツや注意点について調べまとめてみました。
この記事の目次
トラックを運転するコツはある?乗用車との違いの注意点とは!
車体の大きさの違い
大型トラックは乗用車と比較して幅も広く、車高も高いなどサイズに大きく差があります。
なかでも、車体の長さは大きく異なります。直線の道路を走行するには、さほど違いはないかもしれませんが、右折・左折の時に生じる内輪差は非常に大きくなります。
交差点で曲がる際には、曲がり始める位置も大きく変わります。車体が大きい分、死角も多く、人や車との接触や巻き込みなどの事故には充分な注意が必要です。
エンジン・運転装置の違い
ハンドル、アクセル、ブレーキなどの基本的構造は乗用車と共通していますが、フットブレーキの他にも乗用車には無い「排気ブレーキ」があります。
重量のあるトラックでは、フットブレーキを多用すると効かなくなることがあり、エンジンブレーキのように使うのが排気ブレーキです。
長い下り坂などは、排気ブレーキを使った減速が必要になります。
トラックを運転するときのコツと気をつけたい注意点
トラックとはいえ基本操作は乗用車も同じ。
ただ、やはり慣れていないと普段とは違う感覚に戸惑うことでしょう。
運転席の高さ
2トン級のトラックに乗ってみて、最初に感じる違和感は運転席の高さではないでしょうか。
普通車と比較すると1.5~2倍も高さがあります。そのため視界の違いに戸惑うことでしょう。
目線が高くなっただけなので運転の難易度が変わるわけではありません。ただ、高さの分車体前方の真下には見づらくなります。
歩行者や自転車の飛び出しには注意が必要です。
その分、大きなトラックでは大きなものや複数のサイドミラーで死角をカバーします。
ミラーによる確認を習慣づけることで安全性が高くなります。
車両感覚
普通車と大きく違うのは車体の長さです。
普通車でも乗っているのがセダンであればノーズがありますし、普段の感覚で運転しても前方にぶつかることはないでしょう。
注意が必要なのは道幅や高さで、トンネルや看板など普段使わない道路では気を付ける必要があります。
トラックの運転をする時に、バックや左折・右折のコツを知ろう!
方向転換・バック
バックしながら方向転換するときには内輪差側の後輪を曲がり角近くに持って行くこと。
そうすればバックしてから前に出るときに、反対の角に接触せずに曲がることができます。
車体の長さを考慮して、余裕を持ってハンドル操作を行いましょう。
左折
なんと言っても注意点は内輪差。乗用車で曲がるよりも、少し前に出てから素早くハンドルを左に回します。
狭い交差点では対向車をよく確認し、ハンドルを一旦右に回してから左に切るようにするのがコツです。
右折
対向車の切れ目を待って右折しますが、大型車は急加速ができないため曲がり切るまでに時間がかかると思っておきましょう。
また、急いでハンドルを切り過ぎると内輪差で曲がった先の対向車に接触する恐れがあります。
スピードの注意
大型車は車高が高く、目線が高くなるためスピードが遅く感じがちです。スピードを出し過ぎると、乗用車よりもブレーキの利きが遅く感じますので、間隔がつかめるまでは慎重な運転が必要です。
トラックを運転する時には、見えずらいバックに注意が最も重要!
車体をなにかしらの障害物にぶつけてしまうのは、自分がイメージする車の位置や角度が、実際のものとは異なっていると考えられます。
- トラックのタイヤの位置の把握
- 運転席とタイヤの位置関係の把握
この二つがポイントになります。
車はタイヤのある4カ所でしか地面と接触していません。アクセルやブレーキで車を操作するということは「タイヤを操作する」ということです。
タイヤと車体の位置関係や、タイヤの状況を意識すると操作のイメージがしやすくなります。
バックするときは、基本は普通自動車と同じで内側をギリギリに寄せてから、少しずつ調整して位置を決めていきます。
- シートベルトを外して動きやすくする
- 窓を開けて顔を出すなどして、しっかりと安全確認する
- 左右後方を確実に安全確認する
- バックでは思わぬ事故になることもあるので、とにかく周辺の安全確認が重要です。
ミラーの見方が苦手な人や、死角が気になったら面倒がらずに一旦外へ出て、周辺状況をしっかり確認してから行いましょう。
トラック運転手での仕事を長く続けるコツと注意点
スピードを出し過ぎない
時間を守った作業が求められる中、急ぎたくなることもあるでしょう。しかし、正しい運行速度を順守することにはメリットが多いのです。
- 交通事故の防止
- 燃費効率の向上
- ブレーキの摩耗を抑える
- 積載物の荷崩れを防ぐ
これらは、一番わかりやすいメリットです。
さらに、荷物を「丁寧に運ぶ」ということが荷主からも会社からも信頼されることに繋がります。
スピード違反で捕まってしまうと罰金や点数の減点などがあるので、繰り返せば免許停止で運転自体が出来なくなってしまいます。
時間を守る
プロのドライバーは、時間通りに荷物を届ける必要があります。悪天候や事故による渋滞が原因でも、「だから遅れました」では済まないこともあるのです。
事前に気象状況や道路状況の情報を収集して、いくつかのコースを考えておいたり、ペース配分を考えることもドラックドライバーの仕事なのです。
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