カマキリのオスは食べられる前に逃げることはできないのか
2018.8.4
カマキリのオスは交尾の時にメスに食べられるという話を一度は聞いたことがあるのではないでしょうか?
しかし、食べられるとわかっているのであれば逃げることはできないのか?と疑問に思ったりしませんか?
なぜカマキリのメスはオスを食べるのか?そしてオスはその前に逃げることはできないのか?カマキリの実態にせまってみました!
この記事の目次
カマキリのオスはなぜメスに食べられる?逃げることはできないの?
カマキリのメスがオスを食べる?
これは共食いしているわけではないようです。
繁殖期に、カマキリのメスはすごく荒れます。
交尾を控えたオスはこのメスの凶暴さを知っていて、目的前にメスの餌食にならないよう、オスはメスの様子を伺いつつ、背後からメスに近寄ります。
メスは卵のためにエネルギーを蓄えているメスは同じカマキリであってもオスには大敵です。
オスも本能から子孫を残すために自分の身などおかまいなしになり細心の注意を払い必死にメスに向います。
しかし、繁殖期の時期は秋口。
獲物が少なくなってきている季節ともあり、メスはオスが仲間だろうが、区別はしないのです。
オスが目の前にいるものならオスはメスの餌食になってしまうのです。
交尾につながらず、餌食になってしまったオスは、メスのエネルギーになるよう役立てられています。
逃げることができるのに、カマキリのオスはメスに近づく・・・
カマキリの習性置いて、特に繁殖期のメスには、同じカマキリであろうが動くものは餌だと判断します。
カマキリの交尾の特徴交尾を迫ろうと近づいたオスはメスに、まず頭や胸元を食べられ、それでもオスはの腹部は動いています。
それでも、目的の交尾を果たすことが出来ます。
オスはそのまま食べ続けられますが、メスは最後にオスの生殖器だけを残します。
それでもオスの生殖機能は働き、交尾を続けられると言う特徴があります。
この生態には、様々だ説が浮上していますが、実際のところどれが本当なんでしょう。
一般的な説にはメスがオスを食べる事で卵の栄養になり、子孫の繁栄につながっているとある。
メスのお腹の中の卵は交尾時に十分栄養をとれているため、この仮説には実際に影響力はないと言われています。
オスはメスに近づくときに一歩一歩慎重に近づく。
メスから自分の気配を消すためには不安定な体勢でもピタッと止まる。
このような動作を続けてメスに近づく。
また、オスには何度も交尾ができる力があるのにも関わらず、最初の交尾で食べられてしまうのです。
カマキリの習性について理解しよう!
習性
コウロギやバッタ、昆虫や大きさによってもクモまで食べる肉食です。
そして動いているものはなんでも餌と判断しますが、動いていないものにはうといようです。
餌の捕獲が厳しい自然界ではちょっと損しているような、、。
餌を捕獲するために前足はかなり発達しているそうで獲物を押さえつけます。
そしてすばやくジャンプもできます。
私達が自然のカマキリを目撃するときは静止している状態が多いと思いますが、けっこう激しい動きをするんですよ。
別名
カマキリには別名があります。
前足をたたみ、胸の前でゆらゆらさせています。
これが祈っているように見えることから、「拝み虫」と言われます。
英語にすると「Praing mantis」(祈るカマキリ)と呼ばれます。
共食い
肉食動物は共食いをします。
飼育下のカマキリは餌が少ない事から、共食いしてしまう可能性がありますので、1ケースに1匹づつで飼育するのが好ましいでしょう。
カマキリのオスは生まれる子供にとって役に立っている?
メスは繁殖期になるっと凶暴になり、交尾中であってもオスは食べられてしまいます。
ある研究によると、メスはオスを食べた方がより多くの卵を産むと言われています。
このためメスは本能で食べているのかもしれませんが、オスにも子孫を残すためにちゃんとした役割があって食べられているという事がわかっているそうす。
つまり、食べられる事は、オスにとっての子孫繁栄の投資というわけです。
一度の交尾で食べられて命を落としてしまいますが、それ以上にメスが卵を産んでくれれば、カマキリの世界は絶滅しないですもんね。
オスの約3割が命を落とします。
メスがオスを食べてエネルギーを蓄える事は何でも言いましたが、メスの交尾中にオスを食べるのはこの時期の食事の6割も占めていると言われています。
かなりの栄養が得られそうですよね。
研究者達はより多くの栄養を蓄えるにはオスを食べるのが一番だと考えています。
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