猫の寝言?寝ている猫が「んー」というのはこんな理由から!
2018.5.17
寝ている猫ちゃんが突然「んー」と言葉を発した時、寝言を言っている姿をみて癒やされた経験がある飼い主さんもいますよね。
また、急に猫が寝言を言ってびっくりしたという飼い主さんもいるかもしれません。
猫は人間のように、寝ている時に夢を見ることがあるようで、夢に合わせて寝言を言うこともあります。猫が夢を見るメカニズムは?危険な寝言もあるの?
今回は、猫の寝言についての情報をお伝えします!
この記事の目次
猫の寝言?寝ている時に「んー」という理由
猫が寝ているときにうなったり寝言を言っていたりする時は、夢を見ている可能性が高いです。
夢を見ると何かを追いかけているように足が動いていたり、寝言を言ったりとしますが、これは脳は起きているが体は眠っているレム睡眠の状態です。
猫の体や顔がピクピクと動いていたら夢を見ている最中なので、起こしたりして睡眠の邪魔をしないようにしてください。
人間が金縛りになった状態は猫がピクピクと動いているときと同様に、脳は起きているが体は眠っている状態なのです。
金縛りは精神的・身体的疲労や睡眠不足が続いていたり、浅い眠りのときになりやすいです。
猫はほぼ眠りが浅いので、常に金縛りになりやすい状態でもあるということです。
なので、猫が寝言を言っているように見えているのは、実は飼い主に助けを求めて鳴いているという可能性もあります。
猫が「んー」と寝言を言う時は猫の様子に注意が必要なときも
猫が寝言を言ったりピクピクと動いたりする以外に、いびきをかくこともありますが猫は丸くなって寝る習性があり、そのせいで気道が狭くなってしまい、人間と同じようにいびきをかくことがあるのです。
体勢が原因でいびきをかいているなら問題は無いですが、くしゃみや鼻水といった症状があれば風邪を引いていますし、鼻腔内の異物や炎症、腫瘍などが原因でいびきをかいている可能性もあります。
ピクピク動いていたり寝言を言っていると可愛くてついちょっかいを出してしまいそうになりますが、そこはぐっとこらえて心地よく寝かせてあげましょう。
しかし、苦しそうにしていていつもと違うと感じたらすぐに動物病院まで連れて行ってあげてください。飼い猫の状態がいつもと違うと気づけるのは飼い主であるあなたにしか出来ないことなので、日々気をつけてみてあげることが大切です。
「んー」だけじゃない!こんな猫の寝言は危険なことも
猫の寝言にも安心していいものと、危険なものがありますが、危険な寝言を言っているときの対処法をご紹介します。
寝言を言いながら痙攣をしている
猫が寝言を言いながら痙攣しているときはまず、落ち着いて観察してみてください。
猫の様子を動画に残しておくと、診察時に症状を説明しやすくなりますよ。
痙攣が治まらないようなら速やかに獣医師の診察を受けてください。
このとき猫の口の中に手を入れてしまうと誤って噛まれてしまい、怪我をしてしまう可能性があるので絶対にしないでください。
叫ぶような寝言を言っている
痙攣のように気になる症状が無く、叫ぶような寝言を言っているときは怖い夢をみてパニックになっている可能性があるので、様子を見ながら優しく起こして落ち着かせてあげるといいですね。
このときも下手に手を出してしまうと引っかかれたりして怪我をしてしまう可能性があるので十分気をつけてください。
猫が寝言を言う時の睡眠状態
寝言を言ったり体がピクピクと動いたりしているときは、レム睡眠という浅い眠りの状態です。
レム睡眠とは目球がきょろきょろと動いているという意味の、英語の「Rapid Eye Movement」の頭文字をとった言葉から名づけられています。
目球がきょろきょろと動くのは脳が眠らずに活発に動いている証拠なのです。
レム睡眠とは反対に、体も脳も眠っている深い睡眠の状態をノンレム睡眠といいます。
レム睡眠とノンレム睡眠が睡眠中に何度も交互に現れ、人間ではレム睡眠中によく夢を見ることがわかっているので、猫も私たち人間と同様に夢を見ているのではないかと推測されているのです。
また、こういう実験もあります。
脳の中にはレム睡眠時に夢に見たとおり体が動いてしまわないように、レム睡眠時に筋肉の動きを制御する機能がありますが、その実験では筋肉の動きを制御する機能を阻害して、レム睡眠中でも猫の体が動くようにしてみたところ、なんと獲物にそっと近づいたり、喧嘩をするような動きを見せたのです。
この実験から猫がレム睡眠時に夢をみていることが、推測されているのです。
家の中で見ている夢と同様にあちこち走り回られてしまうことを考えると、筋肉の動きを制御する機能には感謝ですね。
猫の眠りは浅い!寝ている間の8割が浅い眠りです
「猫」は「寝る子」が語源といわれていることを知っていますか?
その名のとおり、猫は一日の約半分を眠ってすごしているのです。
そんなに寝てて大丈夫なのだろうか?と心配する人も少なくないと思いますが、眠っている時間のうち8割は浅い眠りなのです。
目を閉じていても、音をたてると耳だけが動いていたり尻尾を振っていたり、どこか一部を動かしているときがありますが、このとき体は眠っていますが脳と感覚は起きている浅い眠りの状態で、猫がまどろんでいる証拠です。
猫も人間も浅い眠りの状態の間にしか寝言を言わないと言われているのです。
このため、日ごろからよく寝言を言っている猫は常に頭を動かしながら眠っているということになりますね。
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